データベース認識領域管理

リカバリ・アプライアンスは保護ポリシーを使用し、保護された各データベースのリカバリ・ウィンドウ目標にあわせて、バックアップ記憶領域を管理します。このきめ細かいデータベース指向の領域管理方法により、サードパーティのアプライアンスで行われているように記憶域ボリューム・レベルで領域を管理する必要がなくなります。

領域が使用可能な場合、リカバリ・アプライアンスはリカバリ・ウィンドウ目標よりも古いバックアップを保存でき、ポイント・イン・タイム・リカバリ期間を効率よく延長できます。領域が不足している場合、リカバリ・アプライアンスは定義済のしきい値を使用してバックアップをパージします。リカバリ・アプライアンスは、各データベースのリカバリ・ウィンドウ目標を満たすように、領域を自動的にプロビジョニングします。

リリース21.1のOracle Zero Data Loss Recovery Applianceは、不変バックアップをサポートしています。これは、コンプライアンス維持および法定保留に関するルールを指定するFINRA、CFTC、MiFID IIのSEC 17(a)-4fなどの様々な政府規制に必要なものです。

リカバリ・ウィンドウ・コンプライアンスは、リカバリ・アプライアンスがデータベースをバックアップからリカバリできることを保証する時間範囲です。保護ポリシーで定義すると、そのポリシーの新しく作成されたバックアップがその期間のリカバリ・アプライアンスに保持されます。リカバリ・ウィンドウ・コンプライアンスは、リカバリ・ウィンドウの目標と異なっていて、これより制限的です。

コンプライアンス機能が有効になっていない場合、保護ポリシーは自動チューニング予約済領域を使用できます。これにより、リカバリ・アプライアンスで記憶域が自動的に定義および更新されます。