リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュール

Zero Data Loss Recovery Applianceバックアップ・モジュール(リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュール)は、RMANがバックアップ・データをネットワークを介してリカバリ・アプライアンスに転送するために使用する、Oracle提供のSBTライブラリです。SBTライブラリは、バックアップ・デバイスのタイプ(テープ・デバイスまたはリカバリ・アプライアンス)との間でデータをやりとりします。RMANは、このモジュールを使用して、リカバリ・アプライアンスへのすべてのバックアップと完全なバックアップ・セットのすべてのリストアを実行します。

リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールは次の場所にインストールする必要があります。

  • リカバリ・アプライアンスにバックアップを送信するすべての保護データベースのOracleホーム

    たとえば、1つのホストにOracle Database 11g OracleホームとOracle Database 12c Oracleホームがあるとします。各Oracleホームがそれぞれ5つの保護データベースをサポートし、このホストで合計10個のデータベースが実行しています。このケースでは、インストールする必要があるリカバリ・アプライアンスは2つのみ(各Oracleホームに1つずつ)です。

  • リカバリ・アプライアンス・レプリケーション環境の場合、ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスにバックアップを送信するすべてのアップストリーム・リカバリ・アプライアンス(「リカバリ・アプライアンスでのバックアップのレプリケート」を参照)

図2-3では、同一のホストでOracle Database 11gとOracle Database 12cの保護データベースが実行しています。各Oracleホームにインストールされたリカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールがリカバリ・アプライアンスと通信して、バックアップをダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスにレプリケートします。

図2-3 リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュール

図2-3の説明が続きます
「図2-3 リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュール」の説明

関連項目: