セキュア・レプリケーション

サーバーまたはサイトの停電に備えて、あるリカバリ・アプライアンスから別のリカバリ・アプライアンスにバックアップをレプリケートできます。図1-6は、最も単純な形のレプリケーションである一方向リカバリ・アプライアンス・レプリケーションです。ここでは、アップストリーム・リカバリ・アプライアンス(バックアップの送信側)がダウンストリーム・リカバリ・アプライアンス(バックアップの受信側)にバックアップを送信しています。

図1-6 一方向レプリケーション

図1-6の説明が続きます
「図1-6 一方向レプリケーション」の説明

図1-6では、保護データベースは増分バックアップをリカバリ・アプライアンスに送信し、リカバリ・アプライアンスがそれをダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスにレプリケートするためにキューに入れます。アップストリーム・リカバリ・アプライアンスが増分バックアップをダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスに送信すると、通常どおりに仮想完全バックアップが作成されます。ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスがリカバリ・カタログにバックアップ・レコードを作成します。アップストリーム・リカバリ・アプライアンスがレコードをリクエストすると、ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスがレコードを伝播します。

ローカルのリカバリ・アプライアンスが仮想完全バックアップのリクエストに応じられない場合、そのリクエストをダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスに転送します。そして、ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスが仮想完全バックアップを保護データベースに送信します。DBAは通常どおりRMANを使用します。バックアップ・セットが格納されている場所や方法を理解する必要はありません。