ストレージ・サーバーから別のストレージ・サーバーへのすべてのドライブの移動

ストレージ・サーバーから別のストレージ・サーバーへのすべてのドライブの移動が必要になることがあります。この状況になる可能性があるのは、マザーボードやOracle ILOMなどのシャーシレベルのコンポーネント障害がある場合、またはハードウェアの問題のトラブルシューティングを行う場合です。

ストレージ・サーバー間でドライブを移動するには、次のようにします。

  1. 次のディレクトリのファイルをバックアップします。
    • /etc/hosts

    • /etc/modprobe.conf

    • /etc/sysconfig/network

    • /etc/sysconfig/network-scripts

  2. すべてのグリッド・ディスクを非アクティブにして、ストレージ・サーバーを停止します。「ストレージ・サーバーの停止」を参照してください。
  3. 別のストレージ・サーバーでグリッド・ディスクをアクティブ化する前にOracle ASMによってディスクが削除されないように、Oracle ASMのdisk_repair_time属性に大きい値が設定されていることを確認してください。
  4. 物理ディスク、フラッシュ・ディスク、ディスク・コントローラおよびUSBフラッシュ・ドライブを元のストレージ・サーバーから新しいストレージ・サーバーに移動します。

    注意:

    • システム・ディスクの最初の2つのディスクが同じ最初の2つのスロットにあることを確認してください。そうしないと、ストレージ・サーバーが正常に機能しません。

    • フラッシュ・カードが元のストレージ・サーバーと同じPCIeスロットに設置されていることを確認してください。

  5. 新しいストレージ・サーバーの電源を投入します。サービス・プロセッサ・インタフェースを使用するか、電源ボタンを押すことができます。
  6. サービス・プロセッサを使用して、コンソールにログインします。
  7. 次のディレクトリのファイルを確認します。バックアップから破損ファイルをリストアします。
    • /etc/hosts

    • /etc/modprobe.conf

    • /etc/sysconfig/network

    • /etc/sysconfig/network-scripts

  8. ifconfigコマンドを使用して、eth0、eth1、eth2およびeth3の新しいMACアドレスを取得します。この例は、eth0 MACアドレス(HWaddr)が00:14:4F:CA:D9:AEであることを示しています。
    # ifconfig eth0
    eth0      Link encap:Ethernet  HWaddr 00:14:4F:CA:D9:AE
              inet addr:10.204.74.184  Bcast:10.204.75.255  Mask:255.255.252.0
              inet6 addr: fe80::214:4fff:feca:d9ae/64 Scope:Link
              UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
              RX packets:141455 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
              TX packets:6340 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
              collisions:0 txqueuelen:1000
              RX bytes:9578692 (9.1 MiB)  TX bytes:1042156 (1017.7 KiB)
              Memory:f8c60000-f8c80000
    
  9. /etc/sysconfig/network-scriptsディレクトリで、次のファイルを編集してHWADDRをステップ8で返された値に変更します。
    • ifcfg-eth0
    • ifcfg-eth1
    • ifcfg-eth2
    • ifcfg-eth3

    次に、編集されたifcfg-eth0ファイルの例を示します。

    #### DO NOT REMOVE THESE LINES ####
    #### %GENERATED BY CELL% ####
    DEVICE=eth0
    BOOTPROTO=static
    ONBOOT=yes
    IPADDR=10.204.74.184
    NETMASK=255.255.252.0
    NETWORK=10.204.72.0
    BROADCAST=10.204.75.255
    GATEWAY=10.204.72.1
    HOTPLUG=no
    IPV6INIT=no
    HWADDR=00:14:4F:CA:D9:AE
    
  10. ストレージ・サーバーを再起動します。
  11. グリッド・ディスクをアクティブ化します。
    CellCLI> ALTER GRIDDISK ALL ACTIVE
    

    Oracle ASMディスクが削除されていなかった場合は、自動的にオンラインになって使用が開始されます。

  12. 構成を検証します:
    CellCLI> ALTER CELL VALIDATE CONFIGURATION
    
  13. ASRのOracle ILOMをアクティブ化します。