保護されたデータベースをリカバリ・アプライアンスに移行するための計画

Recovery Manager (RMAN)を使用した基本的なバックアップ計画は、指定の間隔で実行するようにスケジュールされた一連のバックアップ・スクリプトで構成されます。データ保護にリカバリ・アプライアンスを使用することが決まったら、既存のバックアップ計画からリカバリ・アプライアンスを使用するバックアップ計画に移行するための計画を立てる必要があります。

この項では、保護されたデータベースの既存のバックアップ計画をリカバリ・アプライアンスに移行する場合に必要なタスクの概要について説明します。各タスクの実行手順の詳細は、後続の項で説明します。

保護されたデータベースのデータ保護にリカバリ・アプライアンスを使用し始めている場合は、「保護されたデータベースの構成」にスキップしてください。

ステップ: 保護されたデータベースをリカバリ・アプライアンスに移行するための計画

  1. 既存のバックアップ計画のリカバリ・アプライアンスへの適応

    リカバリ・アプライアンスでは、すべてのRMANコマンドを使用できます(ただし、サポートされないRMANコマンドに示されているコマンドを除く)。既存のRMANバックアップ計画をリカバリ・アプライアンスに適応させるには、計画の一部を変更する必要があります。

  2. バックアップ・メタデータのリカバリ・アプライアンス・カタログへの移行

    既存のバックアップ計画では、RMANリカバリ・カタログを使用して、保護されたデータベースのバックアップ・メタデータを格納している場合があります。保護されたデータベースの既存のバックアップ・メタデータは、リカバリ・アプライアンス・カタログに移行できます。

  3. 保護されたデータベースの既存のバックアップのリカバリ・アプライアンスへの移行

    構成済のリカバリ・ウィンドウ目標内の有効なデータベース・バックアップは、リカバリ・アプライアンスに移行できます。また、保護されたデータベースの既存のバックアップを移行せずに、リカバリ・アプライアンスへのバックアップを開始することも可能です。