ファイル行命令およびファイル弁別子
データ・ファイルの各行は命令で開始し、ほとんどの行にファイル弁別子が含まれます。 このトピックでは、使用可能な命令について紹介し、ファイル弁別子について説明します。
ファイル行命令
次の表は、HCMデータ・ローダーのデータ・ファイルに含めることができる命令を示しています。
命令 |
行タイプ |
摘要 |
---|---|---|
METADATA |
定義 |
ビジネス・オブジェクト・コンポーネントと、データ・ファイルに値を含めるそのコンポーネントの属性を識別します |
MERGE |
データ |
Oracle HCM Cloudにマージするデータを提供します |
DELETE |
データ |
Oracle HCM Cloudからパージするビジネス・オブジェクト・コンポーネントを識別します |
SET |
制御 |
ファイルのデフォルト処理の側面を上書きします |
COMMENT |
コメント |
データ・ファイルにコメントを追加します |
ファイル弁別子
METADATA、MERGEおよびDELETEの行には、命令の適用先となるビジネス・オブジェクト・コンポーネントを識別するファイル弁別子の値が含まれる必要があります。 たとえば、ジョブ・ビジネス・オブジェクトに使用可能なファイル弁別子を次の表に示します。
ビジネス・オブジェクト・コンポーネント |
ファイル弁別子 |
---|---|
ジョブ |
ジョブ |
ジョブ有効等級 |
JobValidGrade |
ジョブ難易度 |
JobEvaluation |
ジョブその他情報 |
JobExtraInfo |
ジョブ国別仕様その他情報 |
JobLegislative |
ファイル弁別子は、ファイル行の命令の直後に出現します。 ビジネス・オブジェクトのHCMデータ・ローダー・テンプレートには、オブジェクトの各コンポーネントのファイル弁別子が含まれます。 次の例は、ジョブ・ビジネス・オブジェクトの命令、ファイル弁別子、属性名および属性値を示しています。
METADATA|Job|EffectiveStartDate|EffectiveEndDate|SetCode|JobCode|Name
MERGE|Job|1950/01/01|4712/12/31|COMMON|CFO|Chief Financial Officer
MERGE|Job|1950/01/01|2013/01/01|COMMON|PM|Manager Projects
MERGE|Job|2013/01/02|4712/12/31|COMMON|PM|Manager Projects
MERGE|Job|1950/01/01|4712/12/31|COMMON|VP_OF_HR|VP Human Resources
MERGE|Job|1950/01/01|4712/12/31|COMMON|PROG_MGR|Program Manager
この例では次のようになります。
-
命令METADATAまたはMERGEは、行の先頭に出現します。
-
すべての行の弁別子はJobです。
-
属性名は、METADATA行のJob弁別子の後に出現し、縦棒文字(|)で区切られます。
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属性値は、MERGE行のJob弁別子の後に出現し、縦棒文字(|)で区切られます。