A レポート作成のヒント

この項では、効果的でタイムリなレポートを作成するためのヒントとガイドラインを提供します。

一般的なレポート作成のヒント

これらの推奨事項とレポートに関するよくある質問への回答を使用して、すべてのOracle Fusion Data Intelligenceレポートを改善します。情報はすべてを網羅しているわけではなく、追加情報や作成のヒントが定期的に更新されます。

フィルタに関するヒント

レポートにフィルタを適用する場合は、次のガイドラインに従います。

  • 分析でのユーザー操作には、ワークブック・フィルタやキャンバス・フィルタのかわりにダッシュボード・フィルタを使用します。
  • 非表示および非操作のフィルタにはワークブック・フィルタを使用します。
  • プロンプトのパフォーマンスを向上させるには、カスタム・ワークブックまたはダッシュボードのすべてのフィルタに対して、値による制限を「なし」に設定します。
  • 属性にフィルタを適用する場合は、名前または摘要の列のかわりにコードの列(使用可能な場合)を使用します。
  • ビジュアライゼーションの作成を開始する前には必要なフィルタを常に適用して、ビジュアライゼーションに必要なメトリックを追加するときに、最適な問合せが作成されるようにしてください。

ブラッシングに関するヒント

レポートのパフォーマンスを向上させるには、ブラッシングを無効にします。キャンバス・プロパティの更新を参照してください。

通貨の使用に関するヒント

通貨金額に通貨書式を表示するには、各ビジュアライゼーションの数値書式をカスタム通貨として設定します。次に、サブジェクト領域フォルダで、通貨の列を選択します。ビジュアライゼーションの通貨記号の設定を参照してください。

複数のディメンションにわたる属性のレポートに関するヒント

複数のディメンションに対する属性についてレポートする場合は、レポートで常にメジャーを使用します。複数のファクトがあるサブジェクト領域では、メジャーによって問合せに正しいコンテキストが設定され、正確なナビゲーション・パスが作成され、期待した結果が返されます。レポートにメジャーを表示する必要がない場合は非表示にします。列の非表示または削除を参照してください。

プレゼンテーション階層に関するヒント

パフォーマンスを向上させるには、プレゼンテーション階層のかわりにプレゼンテーション列を使用します。プレゼンテーション表および列の操作を参照してください。

Oracle Fusion HCM Analyticsのレポート作成のヒント

次の推奨事項とレポートに関するよくある質問への回答を使用して、Oracle Fusion HCM Analyticsのレポートを改善します。情報はすべてを網羅しているわけではなく、追加情報や作成のヒントが定期的に更新されます。

すべてのHCMレポートのパフォーマンスを向上させるためのヒント

  • レポートに使用しているサブジェクト領域で可能な場合は常に、事前作成済のファクト・メトリックを使用してください。サブジェクト領域ごとに、レポートに最も近いまたは最も適切な事前作成済メトリックを選択し、必要に応じてフィルタを適用します。

    メトリック名にマウス・ポインタを重ねると、ワークブックに使用するメトリックの説明が表示されます。たとえば、従業員のヘッドカウントを取得するには、「従業員ヘッドカウント」メトリックを使用します。

    詳細は、このガイドの事前作成済を参照してください。
  • 事前作成済メトリックを使用してカスタム計算を作成します。
  • 各カスタマイズの正確さを検証します。
  • カスタマイズしたレポートを作成するために最も適切なオブジェクトおよびメソッドの詳細は、このドキュメントの最新の更新(Oracle Fusion HCM Analyticsのリファレンス)を参照してください。

部門または組織階層フォルダを使用したレポートのパフォーマンスの向上に関するヒント

部門または組織階層フォルダの属性を使用するレポートを作成する場合は、パフォーマンスの向上のためにツリー・バージョンの有効開始日とツリー・コードにフィルタを設定します。

上位マネージャ、マネージャ階層、アサイメント・マネージャ・リストまたはボトムアップ・マネージャ階層の問合せでのレポートのパフォーマンスの向上に関するヒント

上位マネージャ、マネージャ階層、アサイメント・マネージャ・リストまたはボトムアップ・マネージャ階層の問合せのパフォーマンスを向上させるには、次のガイドラインに従います。

  • ETLを実行する前に、Fusion Applicationsでリフレッシュ・プロセス「マネージャ階層のリフレッシュ」をnullパラメータで実行し、次にゼロ(0)パラメータで実行して、「マネージャ階層」フォルダまたは「アサイメント・マネージャ・リスト」フォルダにデータを表示します。
  • ライン・マネージャ以外のユーザーが、選択リストまたはフィルタ・リストのいずれかで「マネージャ階層」または「アサイメント・マネージャ・リスト」フォルダの属性を使用したレポートを実行する場合、これらの階層フォルダのデータは有効日であるため、マネージャ名と時間(年、四半期、月または日付)でフィルタします。
  • レポート・パフォーマンスの向上のために、マネージャ階層にドリルしていない場合は、「アサイメント・マネージャ・リスト」フォルダ(「マネージャ階層」フォルダではなく)の属性を使用します。

「HCM - ワークフォース報奨 - ワークフォース報酬」のワークシート・マネージャ階層またはワークシート・マネージャ階層リストの問合せでのレポートのパフォーマンスの向上に関するヒント

「HCM - ワークフォース報奨 - ワークフォース報酬」のワークシート・マネージャ階層またはワークシート・マネージャ階層リストの問合せのパフォーマンスを向上させるには、次のガイドラインに従います。

  • ETLを実行する前に、Fusion Applicationsでプラン名とサイクル名をパラメータとして指定して、階層の同期化プロセスを実行します。
  • ライン・マネージャ以外のユーザーが、選択リストまたはフィルタ・リストのいずれかで「ワークシート・マネージャ階層」または「ワークシート・マネージャ階層リスト」フォルダの属性を使用したレポートを実行する場合は、マネージャ名でフィルタします。
  • レポート・パフォーマンスの向上のために、マネージャ階層にドリルしていない場合は、「ワークシート・マネージャ階層リスト」フォルダ(「ワークシート・マネージャ階層」フォルダではなく)の属性を使用します。

「HCM - ワークフォース・コア」サブジェクト領域の問合せでのレポートのパフォーマンスの向上に関するヒント

「HCM - ワークフォース報奨 - ワークフォース報酬」問合せのレポートのパフォーマンスを向上させるには、次のガイドラインに従います:

  • ヘッドカウントをレポートする際には、最新のリフレッシュ日(または月)の日付フィルタを使用して、データの最新のスナップショットについてレポートします。To_DateTime(VALUEOF(NQ_SESSION.CURRENT_GREGORIAN_DAY), 'DD-Mon-YY')を使用すると、レポートの実行に必要な時間とリソースが大幅に削減されます。
  • イベントベースのフラグを使用したフィルタ

ヘッドカウントに関するレポートのパフォーマンスの向上に関するヒント

ヘッドカウント・メトリックを使用してレポートを作成すると、戻り値は、選択した期間の最終日になるか、日次リフレッシュを行う場合は、最新のスナップショット・リフレッシュ日になります。ヘッドカウント・メトリックをフィルタなしで使用すると、最新のスナップショットのみが表示されます。最新のリフレッシュ日に日付フィルタを適用して、最新のデータのみを選択します。

To_DateTime(VALUEOF(NQ_SESSION.CURRENT_GREGORIAN_DAY), 'DD-Mon-YY') を使用して、最新の日付のフィルタを作成します。こうすると、自分に必要なデータを返すための問合せ時間とリソースが大幅に削減されます。
lastrefreshfilter.pngの説明が続きます
図lastrefreshfilter.pngの説明

同じ原則を使用して、月別にヘッドカウントを選択できます。月別のヘッドカウントは月の最終日を使用して返されるため、明示的なフィルタを適用して月の最終日と最新のスナップショット日を使用すると、パフォーマンスが向上します。
monthendfilter.pngの説明が続きます
図monthendfilter.pngの説明

イベントベースのフラグ・フィルタを使用するためのヒント

アサイメント・イベント・ファクト表には、従業員の雇用に関連するすべての変更およびイベントが記録されます。用意されているフィルタを使用して、必要な結果を取得します。たとえば、月別従業員採用を表示するには、処理タイプEMPL_ADD_EMPを使用して新規従業員採用を選択できます。



この例では、アサイメント・イベント・ファクト表にフィルタが適用されていません。HIRE_EVENT_INDフラグを使用して、採用イベントを識別し、ファクト表を直接フィルタ処理することで、パフォーマンスを最適化できます。

ノート:

サブジェクト領域でこのフラグをまだ使用できない場合は、セマンティック・モデル拡張を使用してこのフラグを使用する必要があります。
  1. 「列の追加」用の新規ステップを作成します。

  2. ファクト表からHIRE_EVENT_IND物理列を追加し、「Hire Event Ind」という名前の新しい論理列にマッピングします。新しい列が「表示」に設定されていることを確認します。
  3. 新しいステップを保存して公開します。

    新しいステップを公開したフォルダに、新しい「Hire Event Ind」列が表示されます。

  4. ワークブックの「Employee Hires」列の計算で、EMPL_ADD_EMPフィルタを新しい計算「Hire Event IND = 1」で置き換え、それに「New Employee Hires」という名前を付けます。従業員のみを選択するには、「アサイメント・タイプ・コード」にフィルタを追加します。

「HCM - 多様性分析」サブジェクト領域の問合せでのレポートのパフォーマンスの向上に関するヒント

「HCM - 多様性分析」サブジェクト領域の問合せのパフォーマンスを向上させるには、次のガイドラインに従います。

  • レポートで「昇格・昇進詳細(年齢)」、「昇格・昇進詳細(エスニシティ)」、「昇格・昇進詳細(性別)」、「退職詳細(年齢)」、「退職詳細(エスニシティ)」、「退職詳細(性別)」、「給与詳細(年齢)」、「給与詳細(エスニシティ)」または「給与詳細(性別)」フォルダの統計属性を使用する場合は、統計属性が正しい単位で計算されるように、次の列をレポートに含める必要があります。
    • 報告組織.報告組織名
    • 時間.年
    • 国別仕様ジョブ・カテゴリ.EEO-1カテゴリ
    • 国.国名
    • 年齢、エスニシティまたは性別をレポートする場合は、統計属性と同じフォルダから年齢コード、エスニシティまたは性別も選択します。
  • レポートに「採用詳細(年齢)」、「採用詳細(エスニシティ)」または「採用詳細(性別)」フォルダの統計属性が含まれている場合は、統計属性が正しい単位で計算されるように、次の列をレポートに含める必要があります。
    • 時間.年
    • 事業所詳細.事業所名
    • 国別仕様ジョブ・カテゴリ.EEO-1カテゴリ
    • 国.国名
    • 年齢、エスニシティまたは性別をレポートする場合は、統計属性と同じフォルダから年齢コード、エスニシティまたは性別も選択します。

「HCM - 学習」サブジェクト領域の問合せでのレポートのパフォーマンスの向上に関するヒント

「HCM - 学習」サブジェクト領域を使用してレポートを作成する場合は、レポートに時間ディメンション属性(時間.日付など)を含めます。

「HCM - ワークフォース勤怠管理」サブジェクト領域の問合せでのレポートのパフォーマンスの向上に関するヒント

ビジュアライゼーションを設計する場合は、常にプロンプトのデフォルト値を定義し、最も選択されている値をデフォルトとして選択します。

「HCM - 安全衛生インシデント」サブジェクト領域の問合せのレポートでタイムスタンプ・フィールドをフィルタとして使用するためのヒント

タイムスタンプ・フィールドでフィルタする場合は、「次以上である」、「次より大きい」、「次以下である」、「次より小さい」または「次の間にある」を使用します。

「HCM - ワークフォース・コア」の問合せでのレポートのパフォーマンスの向上に関するヒント

「HCM - 多様性分析」サブジェクト領域の問合せのパフォーマンスを向上させるには、次のガイドラインに従います。
  • 可能なときは常に、使用可能な事前作成済のワークブックを使用して、それらを作成または変更します。カスタム・フォルダに元のワークブックのコピーを作成できます。
  • 「年」のTopNフィルタを削除します。かわりに、明示的な値を使用するか、現在の年を動的に選択して、現在の日付に基づいて-1および-2を使用して変更し、同様の動作を実現します。
  • メトリックが使用できなくなった場合以外は、すべての要件に対して事前作成済のメトリックを常に利用してください。
  • 現在または前月のヘッドカウント・メトリックを表示するタイルについては、複数年ではなく1日に関してフィルタします。
  • 必要に応じて、ビジュアライゼーションにのみ選択的にフィルタを適用します。不要なビジュアライゼーションにフィルタを追加すると、問合せの効率が低下します。
  • 「適用」ボタンを使用して汎用フィルタをダッシュボード・フィルタに変換し、未完成の問合せがデータベースに送信されないようにします。これにより、データベースの不要な負荷が軽減されます。
  • 年、四半期および月のフィルタに変数を使用するかわりに、時間.年にプロンプトを作成し、年に作成した変数にプロンプトをバインドします。四半期および月に対して作成した変数はデフォルト値の「すべて」に設定されるため、「年」、「年および四半期」に限定されるように、これらのプロンプトを設定できます。
  • ジオ・セレクタ導出属性は、部門階層を使用します。「部門名」はelse部分にあるので、これは階層内のリーフ・ノードにすぎません。したがって、共通.部門.部門名を使用すると、階層表に対する追加のコールが減ります。
  • Autonomous Data WarehouseのOCPU制限をチューニングします。
  • マスター/ディテール・レポートで、すべての個人のフィルタが整合していることを確認します。
  • マスター/ディテール・レポートで、各個人のアサイメントで同じ就業者タイプ(処理待ちや派遣など)が使用されていることを確認し、1人につき2人の就業者(1人の処理待ちと1人の派遣)がレポートされないようにします。
  • マスター/ディテール・レポートでは、非アクティブな処理待ち就業者アサイメントのマネージャ名がNULLであることに注意してください。
  • マスター/ディテール・レポートでアサイメント・レベルの属性を追加する際には、「assignment type <> 'P'」にフィルタを追加して、処理待ち就業者タイプを必ず制限してください。

サブジェクト領域間問合せの改善のヒント

サブジェクト領域間問合せのパフォーマンスを向上させるには、次のガイドラインに従います:
  • 2つのサブジェクト領域をレポートで結合する際には、レポートで使用する共通ディメンションの属性を少なくとも1つ必ず使用してください。
  • 共通ディメンションを使用する際には、常に単一のサブジェクト領域から共通ディメンションの属性を選択します。
  • レポートで使用する各サブジェクト領域から1つのメジャーを常に含めます。
  • レポートに必要なすべてのメトリックと属性が単一のサブジェクト領域とファクトにある場合は、そのサブジェクト領域のみを使用し、サブジェクト領域間問合せは作成しないでください。そのようなレポートの方がパフォーマンスに優れ、保守も簡単です。

推奨フィルタ

アスタリスク(*)が付いた項目は必須です。

サブジェクト領域 プレゼンテーション列(*必須フィルタ)
HCM - チェックイン

時間 - 年または四半期または月*、または時間 - エンタープライズ年またはエンタープライズ四半期またはエンタープライズ期間*

レビュー期間.レビュー期間名

HCM - 多様性分析

昇格・昇進/給与/退職ベースのレポート:

時間.年*

報告組織.報告組織名

EEO-1カテゴリ(ジョブ・カテゴリ)

国.国名

採用関連のレポート:

時間.年*

事業所詳細.事業所名

国別仕様ジョブ・カテゴリ.EEO-1カテゴリ(ジョブ・カテゴリ)

国.国名

HCM - 目標およびキャリア開発

パフォーマンス目標関連のメジャーに基づくコンテンツ:

  • レビュー期間.レビュー期間名*または時間 - 年または四半期または月*
  • パフォーマンス目標プラン.目標プラン名

人材開発目標関連のメジャーに基づくコンテンツ:

  • アサイメント・マネージャ・リスト.マネージャ名
HCM - 安全衛生インシデント

時間 - 年または四半期または月または日付*

HCM - HRヘルプ・デスク・リクエスト概要
  • 時間 - 年または四半期または月*
  • 時間 - エンタープライズ年またはエンタープライズ四半期またはエンタープライズ期間*
HCM - ジャーニ

時間 - 年または四半期または月*、または時間 - エンタープライズ年またはエンタープライズ四半期またはエンタープライズ期間*

割付済ジャーニ.割付済ジャーニ名

マネージャ情報.マネージャ名

HCM - 学習

時間 - 年または四半期または月*

共通フォルダ: ビジネス・ユニット名または部門名または事業所名

  • 学習アイテム詳細.学習アイテム・タイプ
  • 登録詳細.登録日
  • 登録詳細.登録レコード期日
HCM - ギグの機会マーケットプレイス 時間*.年/四半期/月/日付
HCM - パフォーマンス管理
  • 時間 - 年または四半期または月*、または時間 - エンタープライズ年またはエンタープライズ四半期またはエンタープライズ期間*
  • パフォーマンス文書.パフォーマンス文書名
  • レビュー期間.レビュー期間名
HCM - ポジション

時間 - 年または四半期または月*

HCM - プロファイル一致
  • ジョブ・プロファイル.プロファイル名*
  • モデル・ジョブ.ジョブ名

「個人プロファイル - スキル・ギャップ詳細」の属性に基づいてコンテンツをレポートする場合は、次のフィルタを追加します。

  • 個人プロファイル - スキル・ギャップ詳細.コンテンツ・タイプ*
  • 個人プロファイル - スコア詳細.百分位数
HCM - 後任管理
  • 時間 - 年または時間 - エンタープライズ年*
  • 所有者.プラン所有者名
  • 後任プラン詳細プラン部門
  • 後任プラン詳細プラン名
HCM - タレント採用

時間 - 年/四半期/月/日付*

組織.組織名

HCM - タレント・プロファイル
  • ビジネス・ユニット.ビジネス・ユニット名*
  • ジョブ・プロファイル > ジョブ.ジョブ名*
  • ポジション・プロファイル > ポジション.ポジション名

レポートにジョブまたはポジションに基づくモデル・プロファイルのメトリックを使用する場合は、次のいずれかのフィルタを使用します。

  • ジョブ・モデル・プロファイル詳細.プロファイル名
  • ポジション・モデル・プロファイル詳細.プロファイル名

レポートに個人プロファイルのメトリックが含まれている場合は、個人プロファイル - スキルおよび資格、または個人プロファイル - タレント評点のフィルタを使用します

HCM - タレント・プロファイルの傾向 時間 - 年または四半期または月*
HCM - タレント・レビュー会議 時間 - 年または四半期または月*、または時間 - エンタープライズ年またはエンタープライズ四半期またはエンタープライズ期間*
HCM - 就業者年功 年功詳細.年功ルール名*
HCM - ワークフォース休暇欠勤管理

「休暇欠勤」フォルダのファクトに基づくコンテンツ:

  • 時間 - 年/四半期/月*、または時間 - エンタープライズ年/エンタープライズ四半期/エンタープライズ期間*
  • ビジネス・ユニット.ビジネス・ユニット名

雇用プラン加入フォルダのファクトに基づくコンテンツ:

  • 時間 - 年/四半期/月*、または時間 - エンタープライズ年/エンタープライズ四半期/エンタープライズ期間*
  • ビジネス・ユニット.ビジネス・ユニット名
  • 休暇欠勤プラン.プラン・タイプ

有給休暇バランスをレポートする場合は、次のいずれかのフィルタを含める必要があります。

  • 有給休暇バランス詳細.バランス計算日
  • 有給休暇バランス詳細.有給休暇期間終了日
HCM - ワークフォース・コア
  • 時間 - 年/四半期/月*、または時間 - エンタープライズ年/エンタープライズ四半期/エンタープライズ期間*
  • ビジネス・ユニット.ビジネス・ユニット名
  • 国.国名
  • ジョブ.ジョブ・ファミリ
HCM - ワークフォース増加/減少

時間.年または四半期または月*、または時間 - エンタープライズ年またはエンタープライズ四半期またはエンタープライズ期間*

このサブジェクト領域では、様々なアサイメント・イベントに基づく増加/減少が提供されるため、このサブジェクト領域についてレポートする場合は、次にリストされているフィルタを使用して、特定のタイプのイベントによる増加/減少を特定します。

  • 増加/減少詳細.ビジネス・ユニット増加/減少フラグ
  • 増加/減少詳細.部門増加/減少フラグ
  • 増加/減少詳細.フルタイム/パートタイム増加/減少フラグ
  • 増加/減少詳細.等級増加/減少フラグ
  • 増加/減少詳細.ジョブ増加/減少フラグ
  • 増加/減少詳細.事業所増加/減少フラグ
  • 増加/減少詳細.ポジション増加/減少フラグ
  • 増加/減少詳細.上長増加/減少フラグ
HCM - ワークフォース報奨 - 給与バランス

時間 - 年/四半期/月*: パフォーマンスの向上のためには、より短い時間を使用してフィルタします

給与期間 - 期間名(特にレポートが個人単位の場合)

給与.給与名*

レポートにバランス値(基本メジャー)を使用している場合は、バランス・ディメンション.バランス・ディメンション名.にフィルタを適用して、構成されたバランス・ディメンションの数でメトリック値が乗算されないようにします

HCM - ワークフォース報奨 - 給与原価計算

時間 - 年/四半期/月または時間.日付*: パフォーマンスの向上のためには、より短い時間を使用してフィルタします。

エレメント - エレメント分類名

「原価計算セグメント」フォルダのセグメントを少なくとも1つ使用します。可能なかぎりセグメント・コードを使用します*

給与.給与名*

HCM - ワークフォース報奨 - 給与ベース
  • 時間 - 年/四半期/月*、または時間 - エンタープライズ年/エンタープライズ四半期/エンタープライズ期間*
  • ビジネス・ユニット.ビジネス・ユニット名
HCM - ワークフォース報奨 - ワークフォース報酬

報酬プラン・サイクル.プラン・サイクル名*

ビジネス・ユニット.ビジネス・ユニット名

報酬プラン.プラン名*

HCM - ワークフォース勤怠管理

時間 - 年または四半期または月*

レポート済タイム・カードの開始日時

レポート済タイム・カードの終了日時

共通フォルダ: ビジネス・ユニット名または部門名または雇用主名。

給与バランス・グループのガイドライン

Fusion Data Intelligence 「HCM - ワークフォース報奨 - 給与バランス」サブジェクト領域に、アナリティクス・ウェアハウス・バランス・グループの設定に従って、Oracle Cloud HCMから給与バランス・データがプルされます。

このバランス・グループのデフォルト設定は、次の各項で説明されており、重要な考慮事項に基づいて、必要に応じて設定を調整できます。

ノート:

これらの推奨事項および考慮事項に従わないと、データ抽出およびレポートのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。

給与バランス・アクセラレータのガイドライン

  • 実行バランス・ディメンションを含める: デフォルトの推奨バランス・グループ・セクションに指定されている実行バランス・ディメンションのみを使用します。アサイメント・レベルのバランスに特定の要件がないかぎり、関係レベルのディメンションを追加します。
  • 期間累計および合計ベースのカテゴリを除外する: 期間累計(QTD、YTD、MTDなど)または合計バランスのベース・カテゴリに関連するディメンションを追加しないでください。これらは、サブジェクト領域の事前作成済ビジネス・メトリックを使用してFusion Data Intelligenceによって計算されるためです。
  • ベース・ディメンションを過度に使用しない: ベース・カテゴリまたはバランス名に余分なベース・ディメンションを追加すると、分析やレポート作成に有用ではない大量のデータが原因でパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。
  • 必ずフィルタ処理する: 特定のベース・ディメンションでフィルタすれば、正確に給与バランスをレポートおよび分析できますこのフィルタを使用しないと、バランス値がベース・ディメンション間で誤って集計され、結果が不正確になる可能性があります。

デフォルト推奨バランス・グループ設定 - 国別仕様 - 米国

ベース・カテゴリ ベース・ディメンション(デフォルト)
支給 関係税ユニット実行
補助支給項目 関係税ユニット実行
任意控除項目 関係税ユニット実行
標準控除項目

関係税ユニット、第三者受取人、参照コード実行

関係税ユニット、参照コード実行

法定前控除項目 関係税ユニット実行
その他 関係税ユニット実行
事業主税 関係税ユニット実行
事業主費用 関係税ユニット実行
従業員税額控除 関係税ユニット実行
直接支払 関係税ユニット実行
時間 関係税ユニット実行
給与外支払 関係税ユニット実行

デフォルト推奨バランス・グループ設定 - 国別仕様 - アラブ首長国連邦、カタール

ベース・カテゴリ ベース・ディメンション(デフォルト)
支給 関係実行
補助支給項目 関係実行
任意控除項目 関係実行
その他 関係実行
事業主税 関係実行
事業主費用 関係実行
従業員税額控除 関係実行
直接支払 関係実行
時間 関係実行

デフォルト推奨バランス・グループ設定 - 国別仕様 - カナダ

ベース・カテゴリ ベース・ディメンション(デフォルト)
休暇欠勤 関係税ユニット実行
直接支払 関係税ユニット実行
支給 関係税ユニット実行
補助支給項目 関係税ユニット実行
課税対象福利厚生 関係税ユニット実行
標準控除項目

関係税ユニット、参照コード実行

関係税ユニット、第三者受取人、参照コード実行

法定前控除項目 関係税ユニット実行
税控除 関係税ユニット実行
任意控除項目 関係税ユニット実行
事業主費用 関係税ユニット実行
事業主税 関係税ユニット実行
時間 関係税ユニット実行
情報 関係税ユニット実行
その他 関係税ユニット実行

デフォルト推奨バランス・グループ設定 - 国別仕様 - 英国

ベース・カテゴリ ベース・ディメンション(デフォルト)
休暇欠勤 給与関係、実行
日数 給与関係、実行
直接支払 給与関係、実行
事業主費用 給与関係、実行
事業主税 給与関係、実行
時間 給与関係、実行
情報 給与関係、実行
標準控除項目 給与関係、実行
不定期支給項目 給与関係、実行
その他 給与関係、実行
PAYE控除 給与関係、実行
法定前控除項目 給与関係、実行
定期支給項目 給与関係、実行
課税対象福利厚生 給与関係、実行
任意控除項目 給与関係、実行

デフォルト推奨バランス・グループ設定 - 国別仕様 - メキシコ

ベース・カテゴリ ベース・ディメンション(デフォルト)
休暇欠勤 関係税ユニット実行
標準支給項目 関係税ユニット実行
従業員税額控除 関係税ユニット実行
事業主費用 関係税ユニット実行
事業主税 関係税ユニット実行
時間 関係税ユニット実行
情報 関係税ユニット実行
標準控除項目 関係税ユニット実行
その他 関係税ユニット実行
税引前控除 関係税ユニット実行
社会保険控除項目 関係税ユニット実行
補助支給項目 関係税ユニット実行
税控除 関係税ユニット実行
課税対象福利厚生 関係税ユニット実行
任意控除項目 関係税ユニット実行

デフォルト推奨バランス・グループ設定 - 国別仕様 - 中国

ベース・カテゴリ ベース・ディメンション(デフォルト)
直接支払 関係税ユニット実行
休暇欠勤 関係税ユニット実行
支給 関係税ユニット実行
補助支給項目 関係税ユニット実行
課税対象福利厚生 関係税ユニット実行
法定前控除項目 関係税ユニット実行
税控除 関係税ユニット実行
事業主費用 関係税ユニット実行
社会保険控除項目 関係税ユニット実行
任意控除項目 関係税ユニット実行

デフォルト推奨バランス・グループ設定 - その他の国別仕様

ベース・カテゴリ ベース・ディメンション(デフォルト)
直接支払 関係税ユニット実行
休暇欠勤 関係税ユニット実行
支給 関係税ユニット実行
補助支給項目 関係税ユニット実行
課税対象福利厚生 関係税ユニット実行
法定前控除項目 関係税ユニット実行
税控除 関係税ユニット実行
事業主費用 関係税ユニット実行
社会保険控除項目 関係税ユニット実行
任意控除項目 関係税ユニット実行

Oracle Cloud HCMの給与バランスとFusion Data Intelligenceでの使用

給与バランスには、主に3つのコンポーネントがあります。

  • バランス名: 各バランスの特定の名前をカスタマイズできます。たとえば、基本給、超過勤務、賞与などです。

    たとえば、Alexが営業チームの従業員だとします。
    • 給与の一部として、基本給という1つの定期コンポーネントと、超過勤務、賞与、コミッションという、資格に基づいた3つの不定期支給が支給されます。
    • 該当する国別仕様の税務処理基準によれば、医療保険と401(K)従業員拠出金の2つの控除があります。
    カテゴリ 金額
    基本給 $4000.00
    超過勤務手当 $300
    賞与 $1200
    コミッション $2000
    医療保険 $150
    401(k)従業員拠出金 $200
  • ベース・カテゴリ

    • 標準支給項目: 基本給の一部である定期支給項目。
    • 補助支給項目: 賞与やコミッションなどの追加支給項目。
    • 任意控除項目: 退職拠出金など、従業員が選択した控除項目。
    • 標準控除項目: 税金や通告など、法律で義務付けられている控除項目。
    • 時間: 記録された勤務時間または超過勤務時間。
    • 情報: その他の給与関連情報。
  • たとえば、Alexが営業チームの従業員だとします。
    • 各バランス名には、ベース・カテゴリが関連付けられています。
    • 最も一般的なベース・カテゴリのいくつかは、次の表の右の列にリストされています。
    バランス名 ベース・カテゴリ
    標準支給項目 税引前控除
    任意控除項目 補助支給項目
    事業主税 標準控除項目
    従業員税額控除 その他
    従業員税賃金 従業員税控除
    事業主税賃金 事業主債務
  • ベース・ディメンションには、3つの異なる観点が表示されます。

    • 時間: 四半期累計、開始来累計、月累計、年累計など、様々な期間。
    • 雇用: 様々な雇用関係やアサイメント。
    • コンテキスト: 場所ベースのディメンション(エリア、市区町村など)
  • たとえば、Alexが営業チームの従業員だとします。
    • バランスにはそれぞれ異なるベース・ディメンションが関連付けられています。
    • 期間累計(QTD、MTD、YTD)の値は、Fusion Data Intelligenceで計算されます。したがって、アナリティクス・ウェアハウス・バランス・グループには時間ベースのベース・ディメンションを追加しないでください。
    • コンテキスト・ベースのベース・ディメンションはサポートされていないため、追加しないでください
    時間ベース・ディメンション 雇用ベース・ディメンション コンテキスト・ベース・ディメンション
    関係税ユニット実行QTD 関係税ユニット実行 関係税ユニット実行領域1実行
    関係税ユニット実行YTD アサイメント税ユニット実行 関係税ユニット実行領域2実行
    該当なし 関係実行 該当なし
    該当なし アサイメント実行 該当なし
  • たとえば、Alexが営業チームの従業員だとします。
    • バランス名、ベース・カテゴリおよびベース・ディメンションを組み合せると、次の表の結果が表示されます。
    • Alexは基本給として4000ドルを受け取ります。バランス・データからこれを取得するには、「関係税ユニット実行」などの特定のベース・ディメンションでフィルタします。
    • 給与バランスの正確なレポートおよび分析を得るためには、特定のベース・ディメンションでフィルタします。
    • このフィルタを使用しないと、バランス値がディメンション間で誤って集計され、結果が不正確になる可能性があります。
    • バランス・グループの設定で、組織の給与分析およびレポートに必要な特定のバランス/ベース・カテゴリ/ベース・ディメンションを選択できます。
    ベース・カテゴリ バランス名 バランス・ディメンション 金額
    標準支給項目 基本給 関係実行 $4000
    標準支給項目 基本給 関係税ユニット実行 $4000
    標準支給項目 基本給 アサイメント実行 $4000
    標準支給項目 基本給 アサイメント税ユニット実行 $4000
    標準支給項目 基本給 関係税ユニット実行QTD $12000