Oracle Analytics Publisherを使用した請求書承認ワークフロー通知の編集の例
この例では、Analytics Publisherレポートを使用して請求書承認ワークフロー用のワークフロー通知を編集する方法を示します。変更内容は、Eメール通知とアプリケーション内通知の両方に適用されます。
次の表は、このシナリオの主要な意思決定事項の概要を示しています。
検討事項 |
この例の場合 |
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通知のヘッダー・セクションにどのようなテキスト変更が必要ですか。 |
承認者に指示を伝えるカスタム・テキストを通知に追加します。 |
通知のヘッダー・セクションにどのような追加フィールドを含める必要がありますか。 |
請求書の支払条件を表示するための属性を追加します。 |
前提条件
Microsoft Wordの拡張機能であるTemplate Builder for Wordをダウンロードしてインストールします。
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「レポートおよび分析」作業領域で、「カタログの参照」ボタンをクリックします。
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「ホーム」リンクをクリックします。
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「はじめに」セクションで、「BIデスクトップ・ツールのダウンロード」リンクをクリックします。
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リストから「Template Builder for Word」を選択します。
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ファイルを保存してインストーラを実行します。
請求書承認ワークフロー通知の編集
カスタム指示テキストを通知のヘッダー・セクションに追加するには、通知に使用される共通サブテンプレートを変更する必要があります。共有コンポーネントを含む事前定義済サブテンプレートのコピーを編集するには:
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「ナビゲータ」>「レポートおよび分析」をクリックします。
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「カタログの参照」アイコンをクリックします。
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BIカタログ(「フォルダ」ペイン)で、
を展開します。 -
ワークフロー通知サブテンプレートに対して「その他」をクリックして、「カスタマイズ」を選択します。
「カスタマイズ」オプションを使用しない場合は、次のようにします。-
ワークフロー通知サブテンプレートが選択された状態で、ツールバーの「コピー」をクリックします。
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BIカタログで、「共有フォルダ」→「カスタム」→「共通コンテンツ」→「テンプレート」を展開します。この場所に「テンプレート」フォルダが存在しない場合は、作成します。
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ツールバーの「ペースト」をクリックします。
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コピーしたサブテンプレートの「編集」リンクをクリックします。
ノート:事前定義済サブテンプレートを使用するすべてのレポートは、「カスタム」フォルダのサブテンプレートに自動的にリダイレクトされます。これは次に対して適用されます。
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すべてのレポート(事前定義済および事前定義済以外)。
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サブテンプレートをコピーして貼り付けた場合および「カスタマイズ」オプションを使用した場合。
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サブテンプレートが「カスタム」で事前定義済サブテンプレートと同じ名前および相対ファイル・パス持つ場合のみ
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「テンプレート」セクションで、「ロケール」列のリンクをクリックします。
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サブテンプレートの.rtfファイルをコンピュータに保存します。
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.rtfファイルをMicrosoft Wordで開きます。
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カスタム指示テキストを追加するには、次の詳細で新しいセクションを作成します。
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<template:InstructionText?>
請求書承認の所要日数は2営業日以内である必要があります。不明な点がある場合は、approval.support@vision.comまでお問い合せください。
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<?end template?>
ノート:これらの変更をレイアウト・テンプレートに追加の修正なしで反映するために、サブテンプレート.rtfファイルの他のテキストは編集しないでください。
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サブテンプレート内の既存のリンクを保持するためにWordのオプションを更新します
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をクリックします。
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「Word のオプション」ダイアログ・ボックスの「全般」セクションで、「Web オプション」をクリックします。
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「Web オプション」ダイアログ・ボックスで「ファイル」タブを開きます。
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「保存する時にリンクを更新する」チェック・ボックスの選択を解除します。
ノート:厳密なステップは、Microsoft Wordのバージョンに応じて異なる場合があります。
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Wordで変更を保存します。
編集されたサブテンプレートのアップロード
変更内容のプレビュー後にサブテンプレートをBIカタログにアップロードするには:-
BIカタログで、
を展開します。 -
ワークフロー通知サブテンプレートに対して「編集」をクリックします。
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「テンプレート」セクションで、「アップロード」アイコンをクリックします。
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変更された.rtfサブテンプレートとロケールを選択して、「OK」をクリックし、基のサブテンプレートを上書きします。
次に、共有コンポーネント内の更新を反映するように請求書承認ワークフロー通知レポート・レイアウトに変更を加えます。さらに、新しい属性をレポート・レイアウトに追加します。そのためには、請求書承認ワークフロー通知レポート・レイアウトを変更する必要があります。
レポート・レイアウト・テンプレートのダウンロード
レポート・レイアウト・テンプレートにはワークフロー通知の構造が含まれています。レポート・レイアウト・テンプレートのコピーを変更のためにローカル・ドライブにダウンロードするには:-
アプリケーション実装コンサルタントとしてBIサーバー(例: http://hostname.com:7001/xmlpserver)にサインインし、Oracle Analyticsのホーム・ページを開きます。
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「カタログ」リンクをクリックして「カタログ」ページを開きます。
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「フォルダ」ペインで、
フォルダを展開します。 -
「請求書」フォルダをクリックし、「データ・モデル」サブフォルダと「請求書承認レポート」を表示します。
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「請求書承認レポート」の「詳細」リンクをクリックし、メニューから「カスタマイズ」を選択します。「カスタム」フォルダは、請求書承認ワークフローの通知レポート・レイアウト・テンプレートのコピーを自動的に受領します。「カスタム」フォルダ内から「請求書承認レポート」ページを開くことができます。
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請求書承認ワークフロー通知レポート・レイアウトのコピーで「編集」リンクをクリックします。
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.rtfファイルのコピーをローカル・ドライブに保存し、事前定義済レポート・レイアウト・テンプレートと区別するためにファイル名を変更します。たとえば、UpdatedInvoiceApprovalNotificationReport.rtfとしてファイルを保存します。
ノート:.rtfファイルの名前を変更してください。そうしなかった場合、事前定義済レポート・レイアウト・テンプレートが上書きされます。
データ・モデルのエクスポート
レポート・レイアウト・テンプレートに属性を追加するには、最初にレポートのデータ・モデルをエクスポートする必要があります。-
Oracle Analyticsのホーム・ページに戻り、「カタログ」リンクをクリックします。
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「カタログ」ページの「フォルダ」セクションで、
を展開します。 -
「データ・モデル」フォルダをクリックし、「請求書承認データ・モデル」を表示します。
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「請求書承認データ・モデル」の「編集」リンクをクリックします。「ダイアグラム」タブで「請求書承認データ・モデル」ページが開きます。
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「データ」タブをクリックします。データ・モデル全体をエクスポートするには、まず既存の請求書から「ビジネス・ユニット」、「サプライヤ」および「請求書番号」属性の有効な値を入力する必要があります。
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これらの各フィールドをクリックし、既存の請求書承認通知から有効な値を入力します。
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データ・モデルのエクスポートに空の属性を含めるには、「データ・モデル」セクションで「プロパティ」リンクをクリックします。
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「プロパティ」ページで、「Null要素用の空のタグを含める」オプションを選択します。
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「データ・モデル」セクションで「データ・セット」リンクをクリックして、「データ」タブに戻ります。
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「表示」ボタンをクリックしてデータ・モデルを表示します。
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「エクスポート」ボタンをクリックし、Invoice Approval Data Model_.xmlファイルをローカル・ドライブに保存します。
請求書承認ワークフロー通知レポート・レイアウトの変更
請求書承認ワークフロー通知に追加する指示テキストに関するサブテンプレート内の更新への参照を追加するには:-
Microsoft Wordを使用してレポート・レイアウト・テンプレートのローカル・コピーを開きます。
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パスをコンピュータの変更済サブテンプレート・ファイルの場所に置き換えます。たとえば、<?import:xdoxsl:///CommonContent/Templates/Workflow Notification Subtemplate.xsb?>を<?import:file:C:///Template_Directory/Updated Workflow Notification Subtemplate.ret?に変更します。
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カーソルを請求書承認のデフォルト・ヘッダー・テキストの末尾に置きます。
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スペースを追加し、<?call-template:InstructionText?>を入力します。この処理により、更新されたサブテンプレートからカスタム指示テキストが取得され、ワークフロー通知に表示されます。
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ファイルを保存します。
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リボンの「Analytics Publisher」タブから、「プレビュー」グループ内の「HTML」をクリックします。サブテンプレートの変更がプレビューに期待どおりに反映されている場合は、サブテンプレートのパスを「カスタム」フォルダの元の場所に戻します(たとえば: <?import:xdoxsl:///Custom/Templates/Workflow Notifications Subtemplate.xbs?>)。
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レポート・レイアウトに属性を追加しない場合は、ファイルを閉じて、変更したレポート・レイアウトのアップロード・タスクにスキップします。
支払条件の属性をレポート・レイアウトのヘッダー・セクションに追加するには:
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レポート・レイアウトのローカル・コピーで、「Analytics Publisher」タブを選択します。
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「Analytics Publisher」リボンの「データのロード」セクションで、「サンプルXML」をクリックします。
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XMLデータの選択ダイアログ・ボックスで、「データ・モデルのエクスポート」のステップ11で保存した.xmlファイルを選択し、「開く」をクリックします。
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データが正常にロードされたことを示すメッセージが表示されたら「OK」をクリックします。
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カーソルを通知の「詳細」セクションに置きます。「説明」属性の後に行を追加します。
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「属性」列で、新しい属性のラベルを入力します。この場合は、「Payment Terms」と入力します。
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カーソルを「値」列に置き、Analytics Publisherアドインに移動します。「挿入」→「フィールド」にナビゲートし、検索フィールドでPayment Termsを検索します。
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「Payment Terms」属性を選択し、「挿入」をクリックします。
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レポート・レイアウトのコピーを保存して閉じます。
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変更したレポート・レイアウト・テンプレートのアップロード
変更したレポート・レイアウト・テンプレートを今後の請求書承認ワークフロー通知に使用するには:-
Oracle Analyticsのホーム・ページに戻り、「カタログ」リンクをクリックします。
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「カタログ」ページの「フォルダ」セクションで、
を展開します。 -
「請求書」フォルダを選択し、「データ・モデル」フォルダと請求書承認レポートを表示します。
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請求書承認レポートの「編集」リンクをクリックして、「請求書承認レポート」ページを開きます。
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「リストの表示」リンクをクリックして「レイアウト」ページを開きます。
ノート:「レイアウト」ページには、レポート・レイアウト・テンプレートのダウンロード・タスクのステップ5で自動的に作成されたレポート・レイアウト・テンプレートのコピーが表示されます。このレポート・レイアウト・テンプレートはそのままにします。変更されたワークフロー通知が機能しない場合は、このレポート・レイアウト・テンプレートに戻すことができます。このレポート・テンプレートは事前定義済レポート・レイアウト・テンプレートのコピーです。
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「作成」アイコンをクリックします。「レイアウトの作成」セクションと「レイアウトのアップロードまたは生成」セクションがあるページが開きます
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「レイアウトのアップロードまたは生成」セクションで、「アップロード」アイコンをクリックします。「テンプレート・ファイルのアップロード」ダイアログ・ボックスが表示されます。
次の情報を入力します。
フィールド
値
レイアウト名
変更したレポート・レイアウト・テンプレートの名前を入力します。たとえば、「変更した請求書承認テンプレート」と入力します。
テンプレート・ファイル
「参照」をクリックします。ローカル・ドライブにある変更したレポート・レイアウト・テンプレートを検索し、選択します。「開く」をクリックし、「テンプレート・ファイルのアップロード」ダイアログ・ボックスに戻ります。
タイプ
RTFテンプレート
ロケール
English
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「アップロード」をクリックします。「請求書承認レポート」ページがレポート・レイアウト・テンプレートのサムネイル・ビューに戻ります。
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「リストの表示」リンクをクリックして、レポート・レイアウト・テンプレートのリストが表示された「レイアウト」ページに戻ります
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アップロードしたレポート・レイアウト・テンプレートを含む行を選択し、「レポートの表示」ボタンをクリックします。
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変更したレポート・レイアウト・テンプレートをレビューします。
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サンプル・データを含むレポート・レイアウト・テンプレートを表示するには、既存の通知からフィールドに値を入力し、「適用」をクリックします。
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ステップ1から5を繰り返し、レポート・レイアウト・テンプレートのリストに戻ります。アップロードしたレポート・レイアウト・テンプレートの行で、「デフォルト・レイアウト」オプションをクリックします。このステップにより、変更したレポート・レイアウト・テンプレートが今後の請求書承認ワークフロー通知に対して使用可能になります。
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「保存」アイコンをクリックします。