一般会計から賃料を配賦する配賦ルールの定義
この例では、賃料を配賦するための配賦ルールの設定方法を示します。
あなたの企業にはビル内の部屋を借りている組織があり、経理部門はその組織が所有するプロジェクトに賃料を配賦しようと考えています。プロジェクト・マネージャは配賦を使用してコストを顧客に請求できます。買掛管理部門は、コスト・センターにより、組織ごとに別の一般会計勘定科目に賃料を賦課します。あなたは、組織の配賦ルールを実装します。一般会計で収集された賃料の100パーセントを、San Diego組織プロジェクトの適格なタスクすべてに1か月に1回配賦します。タスクごとに前月の合計直接費に基づいて配賦を按分できます。Vision Software Installプロジェクトは顧客事業所で完全に実行されるため、このプロジェクトには賃料を配賦しません。このプロジェクトは賃料配賦の受入から除外する必要があります。
あなたは、組織の配賦ルールを実装しようとしています。組織の一般会計勘定科目で収集された賃料の100パーセントを、適格なタスクすべてに1か月に1回配賦します。また、タスクごとに前月の合計直接費に基づいて配賦を按分します。次の表に、このシナリオの主な決定がまとめます。
検討事項 |
この例の場合 |
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どのようにコストを配賦するか。 |
すべての適格なタスクに配賦し、前回の会計期間で各タスクに見越計上された合計実績直接費に従って配賦を按分します。 |
いつコストを配賦するか。 |
会計期間ごとに1回賃料を配賦します。 |
どのコストを配賦するか。 |
コスト・センターの会計期間に収集された賃料の100パーセントを配賦します。 |
このシナリオでは、ビジネス・ユニット内のプロジェクトとタスク間、およびプロジェクトとタスク内で金額を配分するための配賦ルールを定義します。この配賦ルールによって、次のことが定義されます。
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配賦する金額のソース
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配賦を受け入れるターゲット・プロジェクトおよびタスク
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オフセット・トランザクションを生成する方法(必要な場合)
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ターゲット・プロジェクトおよびタスク間でソース金額を配分する方法
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生成される支出品目の支出タイプ、支出組織および支出タイプ区分を含む、配賦およびオフセット・トランザクションの属性
配賦ルールの定義
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「プロジェクト・コスト」作業領域で、「タスク」ペインの「配賦ルールの管理」をクリックします。
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「作成」をクリックして、「配賦ルールの作成」ページを開きます。
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次の主要フィールドの配賦ルールを定義する一般詳細を、表に示すとおりに指定します。
フィールド
値
ビジネス・ユニット
InVision Services
名前
San Diego Rent Allocation
摘要
San Diegoの賃料をプロジェクトに配賦するルール
配賦方法
全体
配賦期間タイプ
会計期間
ターゲット選択
ビジネス・ユニット内
基準方法
按分
支出組織
San Diego
支出タイプ区分
その他トランザクション
支出タイプ
賃料配賦
配賦ソースの定義
-
「ソース」をクリックし、元帳ソースをクリックして、表に示すとおりに主要フィールドに値を指定します。
フィールド
値
配賦プール率
100
ソース金額区分
期間累計
元帳ソース勘定科目
01-420-7580-000
パーセント
100
控除
選択しない
配賦ターゲットの定義
-
「ターゲット」をクリックして、表に示すとおりに主要フィールドに値を指定します。
フィールド
値
明細番号
1
プロジェクト組織
San Diego
明細番号
2
プロジェクト
Vision Software Install
除外
チェック・ボックスを選択する
配賦オフセットの定義
-
「オフセット」をクリックして、表に示すとおりに主要フィールドに値を指定します。
フィールド
値
オフセット方法
特定のプロジェクトおよびタスク
プロジェクト
Allocation Offset Project
タスク
1.0
支出組織
San Diego
支出タイプ区分
その他トランザクション
支出タイプ
賃料配賦
配賦基準詳細の定義
-
「基準」をクリックして、表に示すとおりに主要フィールドに値を指定します。
フィールド
値
基準カテゴリ
実績金額
金額タイプ
合計直接費
金額区分
期間累計
相対期間
-1
-
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