動的ランブックのエクスポートおよびインポート
Oracle Enterprise Manager 13cリリース5更新11 (13.5.0.11)以降では、公開されたランブック定義をエクスポートおよびインポートできるため、ランブックの再利用が大幅に拡張され、管理者がランブックを最初から開発する必要がなくなります。
ノート:
エクスポート/インポートできるのは、公開されたランブックのみです。ランブック・ドラフトおよびランブック・セッションは、作成されているEnterprise Managerシステムに固有のコンテキスト・プロパティがあるため、使用できません。Enterprise Managerのインストール全体にわたって移植することはできません。
使用上のガイドライン
Enterprise Managerバージョン間での公開済ランブックのエクスポート/インポート:
- 古いEnterprise Managerバージョンからエクスポートして新しいEnterprise Managerバージョンにインポートすることは、常に機能します。
- 新しいEnterprise Managerバージョンからエクスポートして古いEnterprise Managerバージョンにインポートすると、ステップ・タイプに互換性がある(両方のバージョンでサポートされる)場合にのみ機能します。
次の表に、現在使用可能なステップ・タイプおよび対応する最小の互換性のあるEnterprise Managerリリースを示します。
ステップ・タイプ | 適用されるEMリリース |
---|---|
ノート | Enterprise Manager 13cリリース5更新7以降 |
ターゲットSQL | Enterprise Manager 13cリリース5更新7以降 |
リポジトリSQL | Enterprise Manager 13cリリース5更新7以降 |
メトリック | Enterprise Manager 13cリリース5更新7以降 |
Enterprise Manager 13cリリース5更新11より前に作成されたランブックの再公開
Enterprise Manager 13cリリース5更新7から10を使用して作成された公開済ランブックについては、エクスポート/インポートを計画しているランブックを再公開する必要があります。これにより、ランブックのプロパティが最新であり、Enterprise Managerデプロイメント全体で互換性があることが保証されます。
ノート:
ランブックを再公開するには、既存の公開済ランブックから新しいドラフトを作成し、オプションでドラフトを編集してからランブックを公開します。
必須のユーザー権限
公開済ランブックをエクスポートまたはインポートするには、次の権限のうち少なくとも1つが必要です。
- CREATE_RUNBOOK - ランブックを作成して公開できます。
- MANAGE_RUNBOOK - ランブックの削除/表示/非表示、ランブック・セッション・データの表示などの管理操作を実行できます。
詳細は、「動的ランブック・ユーザーのタイプ」を参照してください。
公開済ランブックのエクスポート
- 「公開済」ページに移動します。「エンタープライズ」メニューから、「モニタリング」、ランブックの順に選択します。
- エクスポートするランブックの「アクション」メニューから、「エクスポート」を選択します。デフォルトのエクスポート・ファイル名を含む「エクスポート」ダイアログが表示されます。デフォルトでは、現在公開されているランブックの名前が使用されますが、新しいファイル名を入力できます。
- 「OK」をクリックします。ランブック定義のJSONファイルがローカル・ファイル・システムに保存されます。
公開済ランブックのインポート
- 「公開済」ページに移動します。「エンタープライズ」メニューから、「モニタリング」、ランブックの順に選択します。
- 「インポート」をクリックします。公開済ランブックのインポート・ダイアログが表示されます
- ランブック定義ファイルをダイアログに直接ドラッグ・アンド・ドロップするか、「ドラッグ・アンド・ドロップ」リージョンをクリックしてファイル・ブラウザを開き、ファイルを選択します。インポートされた定義ファイルは、「公開済」ランブック表に即時に表示されます。
- 「閉じる」をクリックします。
ノート:
ランブック定義をインポートするユーザーが、そのランブックの新しい所有者になります。