11 ダッシュボードの使用
Enterprise Managerダッシュボードは、企業からリアルタイム・データを収集し、それらを解釈しやすいウィジェットに表示するデータ・ビジュアライゼーション・ツールです。ダッシュボードを使用すると、ITインフラストラクチャや特定の領域またはターゲットを一目でモニターし、外れ値をすばやく識別して是正措置を講じることができます。
Enterprise Managerで「ダッシュボード」にアクセスするには、ナビゲーション・メニュー(左上隅)を開き、「エンタープライズ」、「ダッシュボード」の順に選択します。「ダッシュボード」ページに、即時利用可能なダッシュボードおよびカスタム・ダッシュボード(ある場合)のリストが表示されます。このページでは、次の操作が可能です。
- 「ダッシュボードの作成」をクリックして、カスタム・ダッシュボードを作成します。詳細は、「カスタム・ダッシュボードの作成」を参照してください。
- 「ダッシュボードのインポート」をクリックして、ダッシュボードをインポートします。詳細は、ダッシュボードのエクスポートおよびインポートを参照してください。
- 「ウィジェットの表示」をクリックして、使用可能で即時利用可能なウィジェットおよびカスタム・ウィジェットのリストを表示します。ウィジェットページで、カスタム・ウィジェットの
アイコンをクリックし、使用可能なオプションをクリックすると、ウィジェットの複製または削除などのタスクを実行できます。これらのオプションは、即時利用可能なウィジェットでは現在無効になっています。
- 「フィルタの表示」をクリックすると、即時利用可能フィルタとカスタム・フィルタのリストが表示されます。「フィルタ」ページで、即時利用可能フィルタの
アイコンをクリックし、「複製」をクリックすると、そのフィルタを複製できます。カスタム・フィルタの場合は、
アイコンをクリックし、使用可能なオプションをクリックすると、そのフィルタの複製や削除などのタスクを実行できます。
- 「作成者」または「更新者」ドロップダウン・リストでオプションを選択するか、「検索」フィールドにテキストを入力すると、ダッシュボードのリストがフィルタされます。たとえば、「作成者」ドロップダウン・リストで「Oracle」を選択すると、即時利用可能なダッシュボードのみが表示されます。
- 列見出しの「昇順ソート」または「降順ソート」アイコン(
または
)をクリックして、ダッシュボードのリストをソートします。
- 名前または説明にテキストを含むダッシュボードを表示するには、「検索...」フィールドにテキストを入力します。
- ダッシュボードの名前をクリックして開きます。
- ダッシュボードの
アイコンをクリックし、使用可能なオプションをクリックして、表示または編集モードでのダッシュボードのオープン、ダッシュボードの複製、ダッシュボードの削除などのタスクを実行します。即時利用可能なダッシュボードの場合、このメニューで「開く」および「複製」オプションのみが有効になります。
Enterprise Manager 24aiリリース1 (24.1)で使用可能なダッシュボード関連の新機能については、Enterprise Managerの概要のエンタープライズ・モニタリングの新機能を参照してください。
ノート:
Enterprise Managerダッシュボードに加えて、メトリック分析および視覚化に使用されるオープンソース・テクノロジであるGrafanaを使用してダッシュボードを作成できます。Oracle Enterprise Manager App for Grafanaでは、OMSリポジトリのメトリック・データを抽出してグラフィカルに表示して、パフォーマンスやメトリック情報にすばやく直感的にアクセスできます。Oracle Enterprise Manager App for Grafanaの有効化の詳細は、Oracle Enterprise Manager App for Grafanaの有効化を参照してください。即時利用可能なEnterprise Managerダッシュボード
即時利用可能なEnterprise Managerダッシュボードには、エンタープライズ内のアセットまたはグループの一部であるターゲットのヘルス、コンプライアンスおよびその他の詳細のサマリーが表示されます。これらのダッシュボードのデータはウィジェットに編成され、グラフなどのビジュアライゼーション・オプションを使用して表示されるため、迅速かつ簡単に解釈できます。
次の即時利用可能なダッシュボードがダッシュボード・ページにリストされ、ダッシュボードの名前をクリックしてアクセスし、ウィジェットで使用可能なデータをモニターできます。
- ターゲット・サマリー: ターゲットのヘルスおよびパフォーマンスの概要が表示されます。このダッシュボードでは、1つのターゲットを選択し、その可用性、オープン・インシデントのサマリーおよび過去24時間の主要メトリックをモニターできます。また、ウィジェットの下にあるタブには、メトリック・データの履歴、インシデントのリスト、コンプライアンス標準およびターゲットのジョブが表示されます。このダッシュボードでは、ウィジェットのタイトルおよびコンテンツをクリックすると、対応するEnterprise Managerのページに移動し、データをさらに取得できます。たとえば、ターゲット・サマリー・ダッシュボードでデータベース・インスタンスをモニターする場合は、「可用性」ウィジェットのタイトルをクリックして「可用性(ステータス履歴)」ページに移動し、データベースの詳細な可用性情報を取得します。
- エンタープライズ・サマリー: エンタープライズ内のアセットとそのヘルスおよびコンプライアンスの概要が表示されます。このダッシュボードのウィジェットは、「概要」、「インフラストラクチャ」および「コンプライアンス」の3つの主要カテゴリで編成されています。ウィジェットには、ターゲットのステータス、ホストおよびデータベースの数などのインベントリ・データ、コンプライアンス情報、インシデントとジョブの数、パッチの推奨事項、バージョン詳細などの情報が表示されます。
- グループ・サマリー: 特定のグループ内のターゲットのヘルス、上位メトリックおよびコンプライアンス情報の概要が表示されます。このダッシュボードを使用するための前提条件タスクとして、管理者ユーザーがグループを作成する必要があります。グループの作成の詳細は、グループの作成および編集を参照してください。
このダッシュボードにアクセスして「グループ」ドロップダウン・リストでグループを選択すると、ターゲット・ステータス、ターゲット・タイプ、インシデント・トレンド、コンプライアンス情報およびインベントリ・データをモニターできます。また、ホスト、データベースおよびWebLogicサーバーの上位メトリックをモニターすることもできます。
- フェデレーション・サマリー - サイト別: フェデレーテッドEnterprise Managerサイトのリスト全体のターゲット、インシデント、ジョブおよびコンプライアンス・データの統合ビューが表示されます。複数のサイトに存在するグループでさらにフィルタできます。
- フェデレーション・サマリー - グループ別: フェデレーテッドEnterprise Managerサイトのリスト全体で、選択したグループのターゲット、インシデント、ジョブおよびコンプライアンス・データの統合ビューが表示されます。
即時利用可能なフェデレーション・サマリーダッシュボードを使用する前にEnterprise Managerフェデレーションを構成する必要があることに注意してください。詳細は、Oracle Enterprise Managerアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイドのEnterprise Managerフェデレーションの構成を参照してください。
前述の即時利用可能なダッシュボードの他に、即時利用可能なExadataダッシュボードを使用してExadataフリート構成および容量をモニターすることもできます。これらのダッシュボードは、Exadata管理パックおよびZero Data Loss Recovery Appliance管理パックに含まれています。詳細は、『Oracle Enterprise Manager Engineered Systemsのためのアドバンスト・マネージメントおよびモニタリング』のExadataフリート・ダッシュボードを参照してください。
即時利用可能なダッシュボードで、「アクション」をクリックし、次のいずれかのオプションをクリックします:
- 複製: 即時利用可能なダッシュボードの複製を作成し、目的の要件を満たすようにカスタマイズします。
- 印刷: ダッシュボードを印刷します。
- レポートを生成: ダッシュボード内のウィジェットの現在のビューを含むレポートをPDF形式で生成およびダウンロードします。
ノート:
「レポートを生成」機能は、FirefoxおよびSafariブラウザではサポートされていません。 - 自動リフレッシュ: 自動的にダッシュボードのデータをリフレッシュする頻度を指定します。
- リフレッシュ: ダッシュボードのデータをリフレッシュします。
即時利用可能なダッシュボードのカスタマイズ
Enterprise Managerの即時利用可能なダッシュボードは、特定の要件を満たすようにカスタマイズできます。
ダッシュボードのコンテンツを変更する場合は、ダッシュボードの右上隅にある「アクション」をクリックし、「編集」をクリックして編集モードに移行します。
カスタム・ダッシュボードの作成
ウィジェット・ライブラリに即時利用可能なウィジェットを追加し、カスタム問合せベースのウィジェットを作成および追加することで、カスタム・ダッシュボードを作成できます。
CREATE_ANY_DASHBOARD権限を持っていることを確認する必要があります。Enterprise Managerスーパー管理者は、emcli grant_privsコマンドを使用して、CREATE_ANY_DASHBOARD権限をユーザーまたはロールに付与できます。またスーパー管理者は、「セキュリティ」ユーザー・インタフェースで「ダッシュボード」リソース・タイプを使用して、「ダッシュボードの作成」権限を付与することもできます。
「変更の保存」をクリックすると、ダッシュボードは表示モードになります。表示モードで、ウィジェットの
アイコンをクリックし、「CSVにエクスポート」をクリックしてウィジェット・データをCSVファイルにエクスポートします。ウィジェットがこの機能をサポートしていない場合、「CSVにエクスポート」オプションは無効になります。
カスタム・ダッシュボードを作成した後、ダッシュボードの右上隅にある「アクション」をクリックして、次のいずれかのオプションを選択してタスクを実行できます:
- 編集: ダッシュボードを編集モードでオープンします。
- 複製: 即時利用可能なダッシュボードの複製を作成し、目的の要件を満たすようにカスタマイズします。
- エクスポート: ダッシュボードをJSON形式でエクスポートします。
- 印刷: ダッシュボードを印刷します。
- レポートを生成: ダッシュボード内のウィジェットの現在のビューを含むレポートをPDF形式で生成およびダウンロードします。
ノート:
「レポートを生成」機能は、FirefoxおよびSafariブラウザではサポートされていません。 - 自動リフレッシュ: 自動的にダッシュボードのデータをリフレッシュする頻度を指定します。
- リフレッシュ: ダッシュボードのデータをリフレッシュします。
即時利用可能なEnterprise Managerウィジェット
即時利用可能なEnterprise Managerウィジェットは、ターゲットをモニターするための様々なデータおよび機能を表示する、すぐに使用できるビジュアライゼーション・ツールです。
次に、ターゲットのモニターに使用できる即時利用可能なウィジェットについて説明します:
- ターゲット・メトリック - 折れ線: ターゲットの履歴メトリック・データを表示します。このウィジェットをダッシュボードに追加すると、「ターゲット・タイプ」および「ターゲット名」の入力が対応するフィルタにリンクされます。「メトリック名」および「メトリック列」入力を構成すると、ウィジェットに、選択したターゲットのメトリックのビジュアライゼーションが表示されます。
詳細は、「即時利用可能なメトリック・ウィジェットの使用」を参照してください。
- インシデント - 表: ターゲットまたはターゲット・タイプのインシデントのリストを表示します。このウィジェットは、ターゲット・タイプ、集約ターゲット・タイプ、ターゲット・プロパティ、重大度、最終更新時間、所有者、エスカレーション・ステータスおよび確認ステータスによるインシデントのフィルタリングをサポートしています。
- ターゲット可用性: ターゲットの可用性の履歴が表示されます。このウィジェットをダッシュボードに追加すると、「ターゲット・タイプ」および「ターゲット名」の入力が対応するフィルタにリンクされます。これらのフィルタでターゲットを選択すると、その可用性ステータスを表示できます。
即時利用可能なウィジェットでは、データまたは値をクリックすると、それに対応するEnterprise Managerページに移動できます。たとえば、「データベース・タイプ」ウィジェットでデータベース・タイプをクリックすると、「データベース」ページが表示されます。
即時利用可能なメトリック・ウィジェットの使用
即時利用可能なメトリック・ウィジェットをダッシュボードに追加し、Enterprise Managerに格納されているメトリックをビジュアル化および表示できます。
即時利用可能なメトリック・ウィジェットにより、Enterprise Manager管理リポジトリにアップロードされたメトリック・データにアクセスしてそれを取得し、視覚的な形式で表示します。ウィジェットでメトリック・データを視覚化すると、モニターと解釈が容易になります。メトリック・データは、ウィジェットでそれを表示する期間に応じて、次のソースからフェッチされます:
- 2日未満の期間のメトリック・データはRAWデータからフェッチされます。
- 2日から14日の期間のメトリック・データは、時間単位のロールアップ表からフェッチされます。
- 14日を超える期間のメトリック・データは、日単位のロールアップ表からフェッチされます。
Enterprise Managerには、「ターゲット・メトリック - 折れ線」、「グループ - メトリック - 折れ線」、フリートI/O使用率など、様々なユース・ケース用の様々な即時利用可能なメトリック・ウィジェットが用意されています。次のシナリオでは、新しいダッシュボードを作成し、「ターゲット・メトリック - 折れ線」メトリック・ウィジェットを使用して特定のプラガブル・データベース(PDB)の「アクティブなセッション: CPU」メトリックを表示する方法を示します。
- ダッシュボード・ページに移動します。
- 「ダッシュボードの作成」をクリックして新しいダッシュボードを作成します。
無題の空白のダッシュボードが表示されます。
- 「情報」タブで、ダッシュボードの名前を指定し、オプションでダッシュボードの説明を追加します。
- 「ウィジェット」タブで、検索フィールドにターゲット・メトリック - 折れ線と入力し、即時利用可能なウィジェットのリスト内でそのウィジェットを表示します。
- 「ターゲット・メトリック - 折れ線」ウィジェットをクリックするかドラッグ・アンド・ドロップして新しいダッシュボードに追加します。
ダッシュボードにウィジェットを追加するときに、特定のPDBの「アクティブ・セッション: CPU」メトリックが表示されるように入力を構成する必要があります。選択できるオプションの詳細を次に示します。
- ターゲット・メトリック - 折れ線に対するターゲット・タイプ入力の構成(必須)ダイアログで、ターゲット・タイプの入力を指定しますオプションを選択し、ドロップダウン・リストで「プラガブル・データベース」オプションを選択します。
- ターゲット・メトリック - 折れ線に対するターゲット名入力の構成(必須)ダイアログで、ターゲット名の入力を指定しますオプションを選択し、ドロップダウン・リストで特定のPDBを選択します。
- ターゲット・メトリック - 折れ線に対するメトリック名入力の構成(必須)ダイアログで、メトリック名の入力を指定しますオプションを選択し、ドロップダウン・リストで「待機件数」を選択します。
- ターゲット・メトリック - 折れ線に対するメトリック列入力の構成(必須)ダイアログで、メトリック列の入力を指定しますオプションを選択し、ドロップダウン・リストで「アクティブ・セッション: CPU」を選択します。
これらの入力を構成すると、「ターゲット・メトリック - 折れ線」ウィジェットがダッシュボードに追加され、指定したPDBのCPUを使用するアクティブ・セッションの数が折れ線グラフで表示されます。右側にある「ウィジェットの編集」タブに、ウィジェットの詳細が表示されます。これには、そのウィジェットに対して構成されている入力のリストが含まれています。入力構成を変更するには、その入力の横にある「編集」アイコン(
)をクリックします。たとえば、「ターゲット・メトリック - 折れ線」ウィジェットでは、時間入力はデフォルトでダッシュボード時間にリンクされますが、この入力を編集して別の期間を指定できます。
- 「変更の保存」をクリックしてダッシュボードを保存します。
- 集約ターゲット・タイプ: デフォルトでは「グループ」オプションが選択されていますが、集約ターゲット・タイプを変更することを選択できます。メンバーがいると定義されているターゲット・タイプは、集約ターゲット・タイプとしてリストされます。
- ターゲット数: データが表示される上位ターゲットの数はデフォルトでは5ですが、これを変更して、より多くのターゲットまたはより少ないターゲットについてデータを表示できます。上位ターゲット数<n>は、時間単位のロールアップ表から問い合せた、最も高い平均メトリック値に基づいて決まります。
- ロールアップ列: 履歴メトリック表から選択する必要がある事前集計列。履歴メトリック・データは、平均、最小、最大などの標準関数を使用して事前集計されます。「平均」がデフォルトの関数ですが、「ロールアップ列」入力を編集して、「最小」または「最大」関数を選択できます。
- キー集計関数: 特定のタイムスタンプについてターゲットの複数のキー・メトリック値を集計するために使用される関数。「平均」はデフォルトの関数ですが、「キー集計関数」入力を編集して、「最小」、「最大」または「合計」関数を選択できます。
キー集計関数の使用方法を示すシナリオを次に示します。Windowsホスト・ターゲットには、
C:やD:などの複数のドライブ(キー)があり、C:ドライブのファイルシステムは1.5GBを使用し、D:ドライブのファイルシステムは2GBを使用します。ホスト・ターゲットのキー・メトリックである使用済ファイルシステム・メトリックを選択し、「キー集計関数」として「合計」を選択して、指定した時点のWindowsホストでの合計ファイルシステム使用量(1.5 + 2 = 3.5GB)を表示できます。 - 時間: 時間入力はデフォルトで過去7日間に設定されますが、メトリック・データを表示する期間として別の期間を指定できます。
ダッシュボード権限の編集
Enterprise Managerのダッシュボード・ページで、カスタム・ダッシュボードの表示、編集および削除に必要な権限を付与または取り消すことができます。
カスタム・ダッシュボードの作成後、Enterprise Managerスーパー管理者は、次のダッシュボード権限を付与する権限を編集できます。
VIEW_DASHBOARD: ユーザーがダッシュボードを表示できるようにします。EDIT_DASHBOARD: ユーザーがダッシュボードを表示および編集できるようにします。FULL_DASHBOARD: ユーザーがダッシュボードを表示、編集および削除できるようにします。
emcli grant_privsコマンドおよびDashboardID("id"属性で識別されるダッシュボード・メタデータの一部)を使用して、ダッシュボード権限を付与することもできます。EMCLIコマンドの例を次に示します。$ emcli grant_privs -name="<USER/ROLE>" -privilege="EDIT_DASHBOARD;DASHBOARD_ID=<DashboardID>"ダッシュボードのエクスポートおよびインポート
カスタム・ダッシュボードとそのウィジェットおよびフィルタをエクスポートし、別の環境にインポートできます。
ノート:
即時利用可能なダッシュボードをエクスポートおよびインポートすることはできません。カスタム問合せベースのウィジェットの作成
カスタム問合せベースのウィジェットを作成して、新規または既存のダッシュボードに追加できます。
ウィジェットの作成前に、CREATE_SAVED_SEARCHES権限が付与されていることを確認する必要があります。Enterprise Managerスーパー管理者は、emcli grant_privsコマンドを使用して、ユーザーまたはロールにCREATE_SAVED_SEARCHES権限を付与できます。また、スーパー管理者は、「セキュリティ」ユーザー・インタフェースで「保存済検索」リソース・タイプを使用して、「保存済検索の作成」権限を付与することもできます。
問合せベースのウィジェットを作成するための追加の前提条件は、SQL問合せに関する実用的な知識と、それらを作成および編集できることです。
SQL問合せは、次のデータソースからウィジェットに表示するデータを取得します:
- Enterprise Manager管理リポジトリ・ビュー(EMリポジトリ)では、管理リポジトリに格納されているターゲット、メトリックおよびモニタリング情報にアクセスできます。管理リポジトリ・ビューの詳細は、Oracle Enterprise Manager管理リポジトリ・ビュー・リファレンスの管理リポジトリ・ビューに関する項を参照してください。
- フェデレーテッドEnterprise Managerサイト(EMフェデレーション)。これにより、すべてのEnterprise Managerサイトの統合ビューが提供され、企業全体にデプロイされたすべてのサイトのサマリーが提供されます。Enterprise Managerフェデレーションについては、Oracle Enterprise Managerアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイドのEnterprise Managerフェデレーションの構成を参照してください。
- Enterprise Manager (EMターゲット・データベース)によって管理されるターゲット・データベースに存在するスキーマ。これにより、カスタム・ウィジェットで管理対象データベースのデータをビジュアル化できます。
ウィジェット・ビルダーにアクセスしてカスタム問合せベースのウィジェットを作成する手順は、次のとおりです。
- ダッシュボード・ページに移動します。
- 「ダッシュボードの作成」をクリックするか、既存のダッシュボードを編集モードで開きます。
- ウィジェット・タブのウィジェットの追加で、ウィジェット・グループおよびウィジェットの追加アイコン(
)をクリックし、問合せベース・ウィジェットの作成をクリックします。
ウィジェット・ビルダーに、無題で空白のウィジェットが表示されます。
入力として次のタイプのSQL問合せを使用すると、問合せベースのウィジェットを作成できます:
- カスタムSQL: カスタムSQL問合せのサンプルを使用するか、それを編集するか、新しい問合せに置き換えて、特定の要件を満たすウィジェットを作成します。詳細は、「カスタムSQLを使用したウィジェットの作成」を参照してください。
- 事前定義済SQL: 即時利用可能な名前付きSQL問合せから選択します。この問合せでは、リクエストされたデータがウィジェットに表示されます。詳細は、「事前定義済SQLを使用したウィジェットの作成」を参照してください。
ノート:
カスタムSQL問合せを使用して、EMリポジトリ、EMフェデレーションおよびEMターゲット・データベースのデータソースからデータを取得できます。事前定義済SQL問合せは、EMリポジトリ・データソースからデータを取得する場合にのみ使用できます。ウィジェット・ビルダーでウィジェットへの入力を指定する場合、使用可能なビジュアライゼーション・オプションを使用して、様々なシナリオをサポートするデータを表示します。
ノート:
- ウィジェット・ビルダーでは、カスタムの問合せベース・ウィジェットのみを編集できます。
- カスタムの問合せベース・ウィジェットに加えた変更は、そのウィジェットが含まれているすべてのダッシュボードでのその使用に影響します。たとえば、カスタムの問合せベース・ウィジェットが2つのダッシュボードで使用されているときに、どちらかのダッシュボードでそのウィジェットを編集してそのパラメータ構成に変更を加えると、もう一方のダッシュボードでそのウィジェットにデータが表示されなくなる可能性があります。
作成したウィジェットの表示や編集は、別のEnterprise Managerユーザーに許可できます。必要な権限を付与するには、emcli grant_privsコマンドと、SavedSearchID ("id"属性で識別される保存済検索メタデータの一部)を使用します。権限レベルには、次のものがあります。
VIEW_SAVED_SEARCH: ユーザーが保存済検索を表示できるようにします。EDIT_SAVED_SEARCH: ユーザーが保存済検索を表示および編集できるようにします。FULL_SAVED_SEARCH: ユーザーが保存済検索を表示、編集および削除できるようにします。
EMCLIコマンドの例を次に示します。
$ emcli grant_privs -name="<USER/ROLE>" -privilege="EDIT_SAVED_SEARCH;SAVED_SEARCH_ID=<SavedSearchID>"カスタムSQLを使用したウィジェットの作成
ウィジェットを保存すると、ダッシュボードに追加され、ウィジェットタブにもリストされます。ウィジェットの右上隅にある
アイコンをクリックし、「編集」をクリックして「ウィジェットの編集」タブにウィジェットを表示し、「ウィジェットの編集」をクリックしてウィジェット・ビルダーに移動し、入力パラメータまたはビジュアライゼーション・オプションを編集します。
ターゲット・データベース・ウィジェットの作成
- サポートされているデータベース・タイプ: Oracle Databaseインスタンス、PDB、RACデータベース
- 最小エージェント・バージョン: 13.5.4.0
- ターゲット・データベースの名前付き資格証明へのアクセス。名前付き資格証明の詳細は、『Oracle Enterprise Managerセキュリティ・ガイド』の名前付き資格証明を参照してください。
- ターゲット・インスタンス権限: データベースに対する
VIEW_TARGET、CONNECT_TARGETおよびRUN_ANY_SQL。ノート:
ターゲット・インスタンス権限は、CREATE_SAVED_SEARCHESリソース権限に加えて、管理リポジトリ、フェデレーテッドEnterprise Managerサイトまたはターゲット・データベースなどのデータソースを使用してカスタム問合せベースのウィジェットを作成するために必要です。
ノート:
前述の前提条件で説明した名前付き資格証明およびターゲット・インスタンス権限は、ターゲット・データベース・ウィジェットがダッシュボードに追加された後にデータを表示するためにも必要です。たとえば、ターゲット・データベース・ウィジェットの作成者以外のユーザーが表示モードでダッシュボードにアクセスしている場合、ターゲット・データベース・ウィジェットでデータを表示するには、ターゲット・データベースの名前付き資格証明および必要なターゲット・インスタンス権限にアクセスできる必要があります。ウィジェット・グループの追加
ダッシュボード内のウィジェットをグループ化するウィジェット・グループ・コンテナを追加できます。
ウィジェット・グループを使用して、関連ウィジェットを新規または既存のダッシュボードにグループ化できます。たとえば、コンプライアンス関連のすべてのウィジェットを含むウィジェット・グループをダッシュボードに追加できます。
ウィジェット・グループをダッシュボードに追加する手順は、次のとおりです。
- ダッシュボード・ページに移動します。
- 「ダッシュボードの作成」をクリックするか、既存のダッシュボードを編集モードで開きます。
- ウィジェット・タブのウィジェットの追加で、ウィジェット・グループおよびウィジェットの追加アイコン(
)をクリックし、ウィジェット・グループの追加をクリックします。
空白のウィジェット・グループ・コンテナがダッシュボードに追加されます。
- グループ化するウィジェットをウィジェット・グループ・コンテナにドラッグ・アンド・ドロップします。
- ウィジェット・タブの「ウィジェットの編集」をクリックして、ウィジェット・グループの名前を表示および指定し、必要に応じてグループ内のウィジェットの入力をレビューおよび構成します。
オプションで、ウィジェット・グループの
アイコンをクリックして、サイズや配置の変更、削除または複製、グループ内のすべてのウィジェットのグループ解除などのタスクを実行します。ウィジェット・グループ内の単一のウィジェットの
アイコンをクリックし、「グループ化解除」をクリックしてそのウィジェットをグループから削除します。
- 「変更の保存」をクリックしてダッシュボードを保存します。