FPPサーバーおよびクライアントのプロビジョニング

次の各例は、FPPサーバーおよびクライアントをプロビジョニングするためのコマンドを示しています。このソリューションでは、既存のグリッド・インフラストラクチャでのFPPサーバーおよびクライアントのプロビジョニングを自動化します。FPPサーバーおよびクライアントの設定とともに新しいグリッド・インフラストラクチャを設定することもできます。

ノート:

この方法は現在、Oracle 19cリリースでのみサポートされています。

FPPサーバーおよびクライアントのプロビジョニングに使用される変数のリスト

FPPサーバー・プロビジョニングでサポートされている変数のリスト:

変数 必須 説明
TARGET_NAME はい EMでクラスタ・ターゲット名を指定し、FPPサーバーを設定します。
NORMAL_USER はい グリッド・インフラストラクチャ・ホームを所有するユーザーの名前付き資格証明を指定します(資格証明名:Owner)。
ROOT_USER はい 特権ユーザーの名前付き資格証明を指定します(資格証明名: Owner)。rootアクセス権がない場合、プロシージャではrootスクリプトを実行するために手動操作が必要になります。
FPP_DISK_GROUP はい FPPサーバーでソフトウェア・イメージの格納に使用できるディスク・グループを指定します。このディスク・グループには100 GB以上をお薦めします。
FPP_IMAGES_MOUNTPOINT はい クラスタのすべてのノードに存在するマウント・パスを指定します。FPPサーバーでは、このパスを使用してゴールド・イメージをマウントします。
REST_USER_NAME はい FPPサーバーで作成するRESTユーザー名を指定します。このRESTユーザーは、Enterprise Managerによって登録され、FPPサーバーとの通信に使用されます。
REST_USER_PASSWORD はい 作成するRESTユーザーのパスワードを指定します。
REST_USER_EMAIL はい RESTユーザーの電子メールを指定します。
CONFIGURE_GIMR 任意 19cデータベース・リリースの場合、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーの設定には、前提条件としてグリッド・インフラストラクチャ管理リポジトリ(GIMR)が必要です。このプロシージャでは、GIMRがまだ設定されていない場合は設定します。オプション: TRUE/FALSE。
GIMR_DISK_GROUP 任意 グリッド・インフラストラクチャ管理リポジトリのディスク・グループを指定します。指定しない場合、Oracle Clusterwareファイルと同じディスク・グループで構成されます。
CONFIGURE_GNS 任意 フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーの設定には、前提条件としてグリッド・ネーミング・サービスが必要です。オプション: TRUE/FALSE。
GNS_VIP_ADDRESS 任意 フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーの設定には、前提条件としてグリッド・ネーミング・サービス(GNS)仮想IPアドレスが必要です。GNSがまだ存在しない場合は作成されます。
REFERENCE_HOST 任意 FPPの設定を実行するノードを指定します。指定しない場合、クラスタ内のいずれかのノードが自動的に選択されます。
WORKING_DIRECTORY 任意 実行に必要なバイナリをステージングするための作業ディレクトリ・パスを指定します。デフォルトでは、エージェント・ステージング・ディレクトリが使用されます。
MIN_HEAP_SIZE 任意 FPPサーバーに対して構成する最小ヒープ・サイズを指定します。サポートされる形式はGBです。(例: 3G)
MAX_HEAP_SIZE PREREQS_ONLY 任意 FPPサーバーに対して構成する最大ヒープ・サイズを指定します。サポートされる形式はGBです。(例: 5G)
PREREQS_ONLY 任意 FPPサーバーを設定する準備ができていることを検証する前提条件チェックの実行のみを行います。オプション: TRUE/FALSE (デフォルト: false).

FPPクライアント・プロビジョニングでサポートされている変数のリスト:

変数 必須 説明
TARGET_NAME はい EMでクラスタ・ターゲット名を指定し、FPPサーバーを設定します。
NORMAL_USER はい グリッド・インフラストラクチャ・ホームを所有するユーザーの名前付き資格証明を指定します(資格証明名:Owner)。
ROOT_USER はい 特権ユーザーの名前付き資格証明を指定します(資格証明名: Owner)。rootアクセス権がない場合、プロシージャではrootスクリプトを実行するために手動操作が必要になります。
FPP_SERVER_TARGET_NAME はい EMで、FPPサーバーとしてすでに登録されているクラスタ・ターゲット名を指定します。
FPP_SERVER_HOST_USER はい FPPサーバーでグリッド・インフラストラクチャ・ホームを所有するユーザーの名前付き資格証明を指定します(資格証明名:Owner)。
REFERENCE_HOST 任意 FPPクライアントを設定するノードを指定します。指定しない場合、クラスタ内のいずれかのノードが自動的に選択されます。
WORKING_DIRECTORY 任意 実行に必要なバイナリをステージングするための作業ディレクトリ・パスを指定します。デフォルトでは、エージェント・ステージング・ディレクトリが使用されます。
FPP_SERVER_WORKING_DIRECTORY 任意 実行に必要なバイナリをステージングするためのFPPサーバーからの作業ディレクトリ・パスを指定します。デフォルトでは、エージェント・ステージング・ディレクトリが使用されます。
PREREQS_ONLY 任意 FPPサーバーを設定する準備ができていることを検証する前提条件チェックの実行のみを行います。オプション: TRUE/FALSE (デフォルト: false).