3.6.3 問題のあるデータセット

マップ・ビジュアライゼーションおよび分析に使用するには、Spatial Studioのすべてのデータセットが一定のデータ要件を満たしている必要があります。

そうでない場合は、Spatial Studioの「データセット」ページでこれらのデータセットが警告付きで強調表示されます。

警告アイコンをクリックすると問題が表示されます。その後、次に示すように、問題の下の解決リンクをクリックして、分析に必要なデータセットを準備できます。

図3-31 データセットに関する警告

図3-31の説明が続く
「図3-31 データセットに関する警告」の説明
次の表では、データセットに関する、強調表示される一般的な問題をいくつか示します。

表3-2 選定したデータセット問題のリスト

問題 原因 Spatial Studioでの解決方法
キー列が見つかりません データセットに主キーがありません。
  • データセットの列に移動をクリックして、データセットのキーを作成します。

    データセットのプロパティ構成ウィンドウが開きます。

  • 一意の値が含まれる列を選択し、「キーとして使用」をオンにします。
  • 「キーの検証」をクリックします。
  • 「適用」をクリックします。
このデータセットには空間メタデータおよび空間索引が必要です データセット内のジオメトリ列に、空間メタデータまたは空間索引、あるいはその両方がありません。 空間メタデータおよび索引の作成をクリックして、そのジオメトリ列用に空間メタデータおよび空間索引を作成します。
マッピングおよび空間分析のための準備が必要です 次のいずれかの理由が考えられます。
  • データセットに住所情報が含まれていますが地理座標がありません。
  • データセット内の緯度データおよび経度データに緯度索引および経度索引がありません。
原因に応じて、次のいずれかを実行する必要があります。
  • 「住所のジオコーディング」をクリックします。
  • 緯度/経度索引の作成をクリックします

3.6.3.1 緯度列と経度列を含むビューベースのデータセットでの空間の有効化

Spatial Studioでは、緯度列と経度列を含むビューから作成されたデータセットに空間索引を作成できるため、ビューをビジュアル化および分析できます。
次の手順で、ビューベースのデータセットに緯度索引と経度索引を作成できます。

この手順は、次のことが前提となっています:

  • 緯度列と経度列を含むビューからデータセットを作成してある。

    ビューからのデータセットの作成の詳細は、「データベースの表またはビューからのデータセットの作成」を参照してください。

  • このビューベースのデータセットは、ビジュアライゼーションのために空間的に有効になっていないため、「データセット」ページで警告アイコン付きでリストされている。
  1. 「データセット」ページに移動します。
  2. 警告アイコンをクリックして、ビューベースのデータセットに関する問題を表示します。
  3. 緯度/経度索引の作成をクリックします
    次のような緯度列と経度列ウィンドウが開きます。

    図3-32 ビューベースのデータセットでの緯度索引と経度索引の作成

    図3-32の説明が続く
    「図3-32 ビューベースのデータセットでの緯度索引と経度索引の作成」の説明
  4. 緯度列を選択します。
  5. 経度列を選択します。
  6. 元表の緯度索引と経度索引を再使用するチェック・ボックスを選択します。
    緯度列と経度列の空間索引が基礎となる元表(またはビュー)に存在するかどうかに関係なく、常にこのチェック・ボックスを選択する必要があることに注意してください。基礎となる元表(またはビュー)に空間索引がない場合、Spatial Studioはデータセットのメタデータを更新し、空間ビジュアライゼーションの準備完了とマークします。これにより、マップ・ビジュアライゼーションを実行できますが、空間索引が所定の場所に存在するときほどのパフォーマンスにならない場合があります。
  7. 「OK」をクリックします。
    経度索引と緯度索引の作成タイプのバックグラウンド・タスクが実行されます。「ジョブ」ページでのこのタスクの正常な完了は、データセットがビジュアライゼーションのために空間的に有効になっていることを示します。

    「アクティブ・プロジェクト」ページでこのビューベースのデータセットをビジュアライゼーションに使用できるようになりました。