アクセシビリティ機能をサポートするFormsの構築
Oracle Forms Builderは、アクセシビリティをサポートするために設計された様々な機能をサポートしています。この項に記載された情報に基づいてコーディングされた場合、Oracle Formsランタイムはアクセス可能です。
アクセシビリティの目的をサポートするためには、Formsが次の機能を持っている必要があります。
- スクリーン・リーダーはユーザーが耳で聞くために、各アイテムの値とプロンプトにアクセスできる必要があります。ここではこれを音声プロンプトと呼びます。
- ユーザーがマウスやその他のポインタ・デバイスを操作する必要がないように、キーボードのみですべての機能にアクセスできる必要があります。
- 弱視のユーザーがすべてのコンテンツを判別できるように、ユーザーがすべての色の使用を制御できる必要があります。
- ユーザーが設定された時間内に応答する必要がないように、時限機能に依存しないようにします。
- 点滅やアニメーションの使用は避けます。使用する場合はこれらを無効にするモードを用意します。
- Oracle Formsには、次のように、これらのアクセシビリティ要件を満たすために十分な属性が用意されています。
- アイテムがフォーカスを受け取ると、Oracle Formsはアイテムの現在値、音声プロンプトおよび他の属性をスクリーン・リーダーに渡します。
- すべてのアイテムがキーボードから操作可能で、アイテムに移動したり、アクセス・キーを使用してアイテムを起動できます。
- すべてのアイテムについて設計時の色としてautomaticを指定可能で、実行時にユーザーのコントロール・パネル設定から適切な色が選択されます。
時限応答とアニメーションに関しては、単純に画面設計から除外することをお薦めします。
組込みベルをエラーの唯一のインジケータとして使用することは許容されます。通常、オペレーティング・システムには、SoundSentryなど、音に関するなんらかのアクセシビリティ・オプションが用意されており、システムが音声を発するときに視覚的な警告も表示されます。
フォーム内でコーディングされたBeanAreasの場合、Javaコードに応じて適切に前述の原則を拡張する必要があります。
この項の内容は、次のとおりです。
- スクリーン・リーダーによる読上げ
スクリーン・リーダーで音声プロンプトを使用できるように、Oracle Forms内では、すべてのアイテムにヒント・テキスト、プロンプト、ラベルまたはツールチップ・テキストが追加されている必要があります。画面上の物理的位置などの他の手がかりがないため、スクリーン・リーダーのユーザーには音声プロンプトが一意であることが重要です。 - キーボード・アクセス
この項では、メニュー、ツールバー機能およびコンポーネントへのキーボードによるアクセスをサポートするFormsを構築する方法を説明します。 - 色の選択の柔軟性
視覚に障害のあるユーザーのために、Oracle Formsにはフィールドとコンポーネントのカラー・コーディングのオプションが用意されています。 - アクセシビリティをサポートする機能を使用したFormsのテスト
アクセシビリティをサポートする特定の機能をFormsのテストに使用できます。
親トピック: Oracle Formsのアクセシビリティ機能とヒント