メディエータのインタフェース定義の構成方法
メディエータのインタフェース定義の構成は、「メディエータの作成」ダイアログで行います。
メディエータのインタフェース定義を構成するには:
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「メディエータの作成」に記載されているいずれかの方法で、メディエータを作成します。
「メディエータの作成」ダイアログが表示されます。
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「名前」フィールドに、メディエータ・サービス・コンポーネントの名前を入力します。
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「テンプレート」リストで、次のいずれかを選択します。それぞれの詳細は、この項の最初の説明を参照してください。
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インタフェースを後で定義
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WSDLからのインタフェース定義
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一方向インタフェース
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同期インタフェース
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非同期インタフェース
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イベントのサブスクライブ
図19-7および図19-8は、インタフェース・タイプが異なる場合に「メディエータの作成」ダイアログのプロパティがどのように変わるかを示しています。
図19-8 「メディエータの作成」ダイアログの「WSDLからのインタフェース定義」テンプレートの選択
「図19-8 「メディエータの作成」ダイアログの「WSDLからのインタフェース定義」テンプレートの選択」の説明 -
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「イベントのサブスクライブ」以外のインタフェース・タイプの場合は、適切なプロパティを構成します。各タイプで表示されるプロパティの詳細は、この手順の後の表19-1を参照してください。
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「イベントのサブスクライブ」を選択した場合は、次の手順を実行します。
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「メディエータの作成」ダイアログで「追加」をクリックします。
「イベント・チューザ」ダイアログが表示されます。
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「イベント定義」フィールドの右側にある「検索」をクリックします。
「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログが表示されます。
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イベント定義ファイル(
.edl
)を選択し「OK」をクリックします。「イベント」フィールドに、選択した
.edl
ファイルに記述されているイベントが移入されます。.edl
ファイルの作成方法の詳細は、「ビジネス・イベントおよびイベント配信ネットワークの使用」を参照してください。 -
図19-10に示すように、「イベント」フィールドで1つ以上のイベントを選択し、「OK」をクリックします。
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イベントと一貫性がある配信のレベルを選択します。
唯一: イベント配信にはグローバル(JTA)トランザクションが使用されます。イベント・コールが失敗した場合、トランザクションはロールバックされ、コールは構成可能な回数だけ再試行されます。
保証付き: 配信を保証するためにローカル・トランザクションが使用されます。失敗時の再試行はありません。
即時: イベントはコール元と同じスレッドおよび同じトランザクション上で配信されます。
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「パブリッシャとして実行」フィールドで、イベント・パブリッシャのセキュリティ下でイベント・サブスクリプションを実行するかどうかを選択します。
デフォルトでは、イベント・サブスクリプションはイベント・パブリッシャのセキュリティ下で実行します。
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イベントをフィルタリングするには、選択したイベントの「フィルタ」列をダブルクリックするか、またはイベントを選択して「フィルタ」アイコン(最初のアイコン)をクリックします。
「式ビルダー」ダイアログが表示されます。
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「式」フィールドでXPath式を入力し、「OK」をクリックします。
図19-11に、「式ビルダー」ダイアログのサンプルを示します。
「メディエータの作成」ダイアログの「フィルタ」列に、作成した式が表示されます。
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「OK」をクリックします。
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「メディエータの作成」ダイアログで「OK」をクリックします。
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インタフェースなしのメディエータを作成するように選択した場合は、「メディエータのインタフェースの定義方法」の説明に従って、後でインタフェースを作成する必要があります。
次の表に、インタフェースを定義するために構成可能なプロパティをリストして説明します。選択したインタフェース・タイプによって使用可能なプロパティは異なるため、リストされているすべてのプロパティがすべてのインタフェース・タイプに適用されるわけではありません。
表19-1 メディエータのインタフェースのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
SOAPバインディングを持つコンポジット・サービスの作成 |
このオプションを選択すると、インタフェースが生成されたときに自動的にメディエータに接続されるSOAPバインディングを使用した公開されたサービスが作成されます。 |
WSDL URL |
WSDLファイルからインタフェースを作成する場合に、使用するWSDLファイルの場所を入力します。次のいずれかを行います:
これらのオプションに関する詳細は、「WSDLファイルの生成」を参照してください。 |
ポート・タイプ |
リストからポート・タイプ名を選択します。使用可能なポート・タイプは、「WSDL URL」フィールドに指定したWSDLファイルから解析されます。 |
コールバック・ポート・タイプ |
非同期通信のレスポンス・メッセージが送信されるポート・タイプ名を選択します。使用可能なポート・タイプは、「WSDL URL」フィールドに指定したWSDLファイルから解析されます。 |
入力 |
入力メッセージ用のスキーマ要素を入力します。フィールドの右側にある「検索」をクリックして、要素を選択します。デフォルトでは、入力メッセージ用にsingleStringスキーマ要素が選択されています。 サンプル・スキーマについては、この表の下のスキーマをご覧ください。 |
出力 |
出力メッセージ用のスキーマ要素を入力します。フィールドの右側にある「検索」をクリックして、要素を選択します。デフォルトでは、入力メッセージ用にsingleStringスキーマ要素が選択されています。 |
メディエータで処理する入力文書の形式は、XSDスキーマを使用して指定できます。次にスキーマのサンプルを示します。
<xsd:schema attributeFormDefault="qualified" elementFormDefault="qualified" targetNamespace="http://samples.otn.com/helloworld" xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" xmlns="http://samples.otn.com/helloworld"> <include namespace="http://samples.otn.com/helloworld" schemaLocation="helloworld.xsd" /> <xsd:element name="name1" type="xsd:string" /> <xsd:element name="result1" type="xsd:string"/> </xsd:schema>