アサーションの作成方法

BPELプロセスのアクティビティで、変数およびフォルトに対してアサーションを作成できます。

アサーションを作成するには:

  1. 次の方法のいずれかを使用してアサーションを作成するアクティビティを選択します。

    1. 「構造」ウィンドウで、「アサート」フォルダを右クリックして「作成」を選択するか、または「アサート」フォルダを選択して「追加」ボタンをクリックします。

      「Assert」ダイアログが表示されます。

    2. 「アクティビティ名」フィールドで、「参照」アイコンをクリックしてアクティビティを選択します。

    または

    1. デザイナで特定のBPELアクティビティを右クリックし、「アクティビティ・テスト・データの編集」を選択します。

    2. 「アサート」タブをクリックします。

    3. 「追加」アイコンをクリックします。

      選択したアクティビティが「アクティビティ名」フィールドに表示されます。

  2. 表51-14に示すように、残りのフィールドに詳細を入力します。

    図51-14 BPELアクティビティに対するアサーション

    フィールド

    変数のアサート

    変数をアサートする場合に選択します。

    フォルトのアサート

    フォルトをアサートする場合に選択します。

    ターゲット

    次のようにアサートするターゲットを選択します。

    • 「変数のアサート」を選択した場合は、「参照」アイコンをクリックしてアサートする変数のタイプ(/autoloan:loanApplication/autoloan:SSNなど)を選択します。

    • 「フォルトのアサート」を選択した場合は、「参照」アイコンをクリックしてアサートするフォルトのタイプ(NegativeCreditなど)を選択します。

    比較方法

    XMLドキュメントを比較する場合は、比較の厳密度を指定します。

    • XML Identical: XML文書の要素と属性間で正確な比較が必要な場合に使用します。2つのXML文書の間に差異がある場合、比較は失敗します。たとえば、一方の文書で要素名のpurchaseOrderが使用され、他方の文書で要素名のinvoiceが使用されている場合、比較は失敗します。また、この比較は、2つの要素の子属性は同じだが、各要素内の属性の順序が異なる場合も失敗します。

    • XML Similar: コンテンツの類似性を比較するが、正確な一致は必要ない場合に使用します。たとえば、双方で同じネームスペースURIが使用されているが、それぞれのネームスペース接頭辞が異なる場合は、比較に成功します。この比較は、双方に同じ子属性を持つ同じ要素はあるが、各要素内の属性の順序が異なる場合も成功します。

      前述の2つ例の差異は、リカバリ可能とみなされるため、同一と判断されます。

    変数を比較する場合は、次のようにタイプを指定します。

    • 文字列: 文字列値を比較する場合に選択します。

    • Java正規表現によるパターン一致: 正規表現によるパターン(たとえば、[0-9]*)を比較する場合に選択します。Java Development Kit (JDK)の正規表現(regexp)コンストラクトがサポートされています。たとえば、パターンab[0-9]*cdの入力は、ab123cdまたはab456cdの値が適正であることを意味します。アスタリスク(*)は任意の発生数を表します。

    • 数値: 数値を比較する場合に選択します。

    パート

    XML文書を含むメッセージ・パート(たとえば、payload)を選択します。

    次の方法で、コンテンツをアサート・ターゲットのコンテンツと比較するXML文書を作成します。

    • 手動で入力

    クリックすると、「値の入力」フィールドにメッセージ・データを手動で入力できます。「インスタンス・サンプルの生成」アイコンをクリックすると、テスト用のサンプル・ファイルが自動的に生成されます。「別名保存」アイコンをクリックして、サンプル・ファイルを保存します。

    • ファイルからロード

    「参照」アイコンをクリックすると、メッセージ・データをファイルからロードできます。このファイルは、「アプリケーション」ウィンドウの「メッセージ」フォルダに追加されます。

    説明

    説明を入力します(オプション)。

  3. 「OK」をクリックします。

    「構造」ウィンドウで「アサート」フォルダを展開し、アサートを作成したアクティビティを表示します。図51-25に詳細を示します。

    図51-25 「構造」ウィンドウの「アサート」フォルダ

    図51-25の説明が続きます
    「図51-25 「構造」ウィンドウの「アサート」フォルダ」の説明