スケジュール・ジョブ・アクティビティの作成方法

スケジュール・ジョブ・アクティビティを作成するには:

  1. 「コンポーネント」ウィンドウで、「Oracle Extensions」を展開します。
  2. 図15-11に示すように、スケジュール・ジョブ・アクティビティをBPELプロセスにドラッグします。

    図15-11 「ジョブのスケジュール」アイコン

    図15-11の説明が続きます
    「図15-11 「ジョブのスケジュール」アイコン」の説明
  3. アクティビティをダブルクリックし、スケジュール・ジョブの編集ダイアログを起動します。図15-12に詳細を示します。このダイアログにより、アプリケーション、説明、Oracle Enterprise Schedulerジョブ、ジョブ・スケジュールおよびジョブ開始時間を指定できます。

    図15-12 スケジュール・ジョブの編集ダイアログ - 「一般」タブ

    図15-12の説明が続きます
    「図15-12 スケジュール・ジョブの編集ダイアログ - 「一般」タブ」の説明
  4. 表15-1の説明に従って、環境に適した値を指定し、「OK」をクリックします。

    表15-1 スケジュール・ジョブの編集ダイアログ - 「一般」タブ

    フィールド 説明

    アプリケーション

    選択されたジョブのSYS_effectiveApplicationプロパティの値が表示されます。このプロパティを設定する必要があります。設定されていなと、エラー・メッセージが表示され、進むことができません。

    このフィールドの編集可能状態は、選択されたジョブ定義によって異なります。

    • 選択されたジョブ定義でSYS_effectiveApplicationが用意されていると、このプロパティの値が表示され、このフィールドは編集できません。

    • ジョブ定義でSYS_effectiveApplicationが用意されていないと、このフィールドは編集でき、「システム・プロパティ」タブの「ユーザー定義プロパティ」セクションでアプリケーション名を指定する必要があります。

    名前

    ジョブの名前を指定します。

    説明

    リクエストの説明を指定します。

    ジョブ

    「検索」アイコンをクリックして、「エンタープライズ・スケジューラ・ブラウザ」ダイアログを起動し、ジョブをSOA-MDS接続から選択します。ジョブを選択すると、そのジョブ用に定義されたシステム・プロパティやアプリケーション・プロパティが、「アプリケーション・プロパティ」「システム・プロパティ」のタブに表示されます。

    スケジュール

    「検索」アイコンをクリックして、「エンタープライズ・スケジューラ・ブラウザ」ダイアログを起動し、ジョブ・スケジュールを選択します。指定しない場合、ジョブはすぐに実行されます。

    スケジュールをOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlで定義します。これらのスケジュールは、「エンタープライズ・スケジューラ・ブラウザ」ダイアログの選択内容に表示されます。詳細は、『Oracle Enterprise Schedulerの管理』事前定義済ジョブ・スケジュールの作成または編集に関する項を参照してください。

    開始時間

    「XPath式ビルダー」アイコンをクリックして、開始時間をXPath式として指定します。開始はスケジュールと別で、ジョブが有効であることを示します。開始時間を指定しない場合、開始時間は即時になります。

    終了時間

    「XPath式ビルダー」アイコンをクリックして、終了時間をXPath式として指定します。終了はスケジュールと別で、ジョブが終了する時期を示します。スケジュールを指定しない場合、このフィールドは表示されません。

  5. 「アプリケーション・プロパティ」タブをクリックします。アプリケーション・プロパティは、特定のジョブに固有です。Oracle Enterprise Schedulerジョブをスケジュール・ジョブの編集ダイアログの「一般」タブで選択すると、ジョブで定義されたアプリケーション・プロパティがこのダイアログに表示されます。また、「ユーザー定義プロパティ」セクションで独自のアプリケーション・プロパティを指定できます。図15-13に詳細を示します。

    図15-13 スケジュール・ジョブの編集ダイアログ - 「アプリケーション・プロパティ」タブ

    図15-13の説明が続きます
    「図15-13 スケジュール・ジョブの編集ダイアログ - 「アプリケーション・プロパティ」タブ」の説明
  6. 表15-2の説明に従って、環境に適した値を指定し、「OK」をクリックします。

    表15-2 スケジュール・ジョブの編集ダイアログ - 「アプリケーション・プロパティ」タブ

    フィールド 説明

    ジョブ・プロパティ

    ジョブで定義したアプリケーション・プロパティが表示されます。値のみ変更できます。この表のプロパティは削除できません。プロパティをダブルクリックしてその値を編集するか、「値」フィールドの右側で「参照」アイコンをクリックして、XPath式を指定します。

    ユーザー定義プロパティ

    このリクエストで追加されたアプリケーション・プロパティが表示されます。この表にあるプロパティの追加、変更または削除ができます。

  7. 「システム・プロパティ」タブをクリックします。システム・プロパティは、Oracle Enterprise Schedulerによって予約された名前を持つパラメータです。Oracle Enterprise Schedulerでは、SystemPropertyクラスで、システムによって認識され使用されるパラメータ名を表します。Oracle Enterprise Schedulerジョブをスケジュール・ジョブの編集ダイアログの「一般」タブで選択すると、ジョブで定義されたシステム・プロパティがこのダイアログに表示されます。また、「ユーザー定義プロパティ」セクションで独自のシステム・プロパティを指定できます。図15-14に詳細を示します。

    図15-14 スケジュール・ジョブの編集ダイアログ - 「システム・プロパティ」タブ

    図15-14の説明が続きます
    「図15-14 スケジュール・ジョブの編集ダイアログ - 「システム・プロパティ」タブ」の説明

    システム・プロパティの詳細は、『Oracle Enterprise Schedulerアプリケーションの開発』「パラメータとシステム・プロパティの使用方法」を参照してください。

  8. 表15-3の説明に従って、環境に適した値を指定し、「OK」をクリックして、構成を完成させます。

    表15-3 スケジュール・ジョブの編集ダイアログ - 「システム・プロパティ」タブ

    フィールド 説明

    ジョブ・プロパティ

    ジョブで定義したシステム・プロパティが表示されます。値のみ変更できます。プロパティをダブルクリックしてその値を編集するか、「参照」アイコンをクリックして、XPath式を「式ビルダー」ダイアログで指定します。

    ユーザー定義プロパティ

    このリクエストで追加されたシステム・プロパティが表示されます。この表にあるプロパティの追加、変更または削除ができます。この表にあるシステム・プロパティ名の固定リストから選択します。

    図15-15に示されるメッセージが表示されます。Oracle Enterprise SchedulerのWebサービスに抽象的なWSDLが含まれているためです。

    図15-15 WSDLメッセージ

    図15-15の説明が続きます
    「図15-15 WSDLメッセージ」の説明

    BPELプロセスでは次が必要です。

    • 具体WSDL

    • パートナ・リンクのあるWSDL

  9. 「はい」をクリックします。

    具体ラッパーWSDLが抽象的なWSDL用に作成されます。ラッパーWSDLには、BPELプロセスに追加されているOracle Enterprise Schedulerパートナ・リンクが含まれています。

  10. スケジュール・ジョブ・アクティビティをBPELプロセスで展開して、その内容を表示します。図15-16に詳細を示します。

    図15-16 BPELプロセスにおけるジョブ・スケジュール・アクティビティの展開

    図15-16の説明が続きます
    「図15-16 BPELプロセスにおけるジョブ・スケジュール・アクティビティの展開」の説明

    展開されたスケジュール・ジョブ・アクティビティは、自動的に構成された次のアクティビティで構成されています。

    • EssAssignアクティビティ: システム・プロパティやアプリケーション・プロパティなどのジョブ情報のコピー・ルール操作が格納されます。

    • EssInvokeアクティビティ: Oracle Enterprise Schedulerパートナ・リンクを起動します。

    • EssServiceアクティビティ: Oracle Enterprise Scheduler Webサービス・パートナ・リンクが含まれています。

  11. SOAコンポジット・エディタでSOAコンポジット・アプリケーションに移動します。
  12. 「外部参照」スイムレーンで、「EssService」パートナ・リンクをダブルクリックします。

    「参照の更新」ダイアログが表示されます。

  13. 「WSDL URL」フィールドで、参照バインディング・コンポーネントの具体WSDLを指定して、「OK」をクリックします。