SOAデバッガを開始する方法
SOAデバッガを開始するには:
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統合WebLogic Serverを起動します。Start Server Instanceオプションを使用した統合WebLogic Serverの起動の詳細は、『SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストール』の「Oracle SOA Suite Quick Start for Developersのインストール」を参照してください。
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次のいずれかの方法でSOAデバッガを起動します。これは、単一コンポジットのデバッグに制限されます。
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図50-1に示すように、SOAコンポジット・エディタ上部にあるデバッガ・アイコンをクリックします。
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「アプリケーション」ウィンドウでSOAコンポジット・アプリケーションを右クリックして、「デバッグ」を選択します。図50-2に詳細を示します。
図50-2 「アプリケーション」ウィンドウのSOAコンポジット・アプリケーションの「デバッグ」メニュー・オプション
「図50-2 「アプリケーション」ウィンドウのSOAコンポジット・アプリケーションの「デバッグ」メニュー・オプション」の説明
図50-3に示すように、「SOAデバッガ接続設定」ダイアログが表示されます。このダイアログにより、使用するSOAデバッグ・サーバーを定義できます。
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環境に適した値を入力し、「OK」をクリックします。表50-1に詳細を示します。
表50-1 「SOAデバッガ接続設定」ダイアログ
フィールド 説明 ホスト
接続するデバッグ・サーバーを選択します。デフォルトでは、ローカル・ホストの名前が表示されます。これはOracle JDeveloperの埋込み統合WebLogic Serverです。リモート・サーバーを入力することもできます。プロジェクトが別のホストからインポートされると、そこで使用されていたホストがここに表示されます。
ポート
デバッグ・エージェントがリスニングするポートを入力します。デフォルト値は
5004
です。Oracle SOA Suiteの開発者用クイック・インストールを実行すると、デバッグが開発環境で自動的に有効になります。デバッガは、本番モードまたはサーバーがクラスタの一部の場合は有効にできません。開発環境では、setDomainEnv.sh
ファイルに次のプロパティ設定を追加することでデバッガをオーバーライドできます。export SOA_DEBUG_FLAG="true" export SOA_DEBUG_PORT="5004"
タイムアウト
デバッグ・セッションの確立を試みる際に、停止する前にクライアントが待機する必要のある時間を秒単位で指定します。デフォルト値は
5
分です。同期プロセスの場合は、次のようにデフォルト値を増やすことができます。-
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlのSyncMaxWaitTimeプロパティを増やします。詳細は、「トランザクションのタイムアウト値の指定方法」を参照してください。
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Oracle WebLogic Server管理コンソールで、Enterprise JavaBeansプロパティBPELDeliveryBeanの「アイドル・タイムアウト」と「トランザクション・タイムアウト」の値を増やします。これらのプロパティへのアクセスの詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』のリモートWebサービスのエラー出力の長時間実行同期コール、または非同期トランザクションが、長時間経過した後にエラーを出して戻る場合に関する項を参照してください。
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Oracle WebLogic Server管理コンソールのホーム・ページにある「JTA」リンクで、Java Transaction API (JTA)のタイムアウト値を増やしてください。
次回にこのページを表示しない
次にデバッガ・セッションを開始するときにこのダイアログを表示しない場合に選択します。前に定義した設定が使用されます。
「アプリケーション」ウィンドウでプロジェクトを右クリックすることで、このダイアログを再度表示できます。「プロジェクト・プロパティ」→「実行/デバッグ」→「編集」→「ツール設定」→「デバッガ」→「リモート」の順に選択し、「デバッガ接続前にダイアログ・ボックスを表示」チェック・ボックスを選択します。
ノート:
これらのプロパティは、「アプリケーション」ウィンドウでプロジェクトを右クリックし、「プロジェクト・プロパティ」→「実行/デバッグ」→「編集」→「ツール設定」→「デバッガ」→「リモート」の順に選択しても編集できます。
デバッグ対象として選択されたSOAコンポジット・アプリケーションがデプロイされているかどうかを判別するチェックが行われます。表50-2に詳細を示します。
表50-2 SOAコンポジット・アプリケーションがデプロイ済かどうか判別するためのチェック
SOAコンポジット・アプリケーションの状況 結果 デプロイ済
サービス・バインディング・コンポーネントの右側のハンドルに、次のメッセージが表示されます。
Use context menu to initiate WS debugging
このメッセージの例は図50-5を参照してください。
デバッグを開始する準備ができました。「ブレークポイントを設定してデバッグを開始する方法」に進みます。
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未デプロイ
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デプロイ済、ただしデプロイ後にコンポジット内で設計変更があった。
ノート: 「同じリビジョンIDで既存のコンポジットを上書きします。」チェック・ボックスを選択して2度目にデプロイされたコンポジットには、追加のデプロイメントは必要ありません。
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デプロイ済、ただしOracle JDeveloperのシステム・フォルダを削除した。システム・フォルダは、「ヘルプ」→「情報」→「プロパティ」を選択して、ide.system.dirを検索することで特定されます。
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1つのOracle JDeveloperでデプロイされたが、SOAコンポジット・アプリケーションのZIPファイルはOracle JDeveloperの別のインストールで開かれた。
「Project_Nameのデプロイ」ウィザードの「デプロイメント・アクション」ページが表示され、コンポジットをデプロイする必要があります。
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「アプリケーション・サーバーにデプロイ」を選択します。
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ウィザードの各ページの指示に従って、SOAコンポジット・アプリケーションをアプリケーション・サーバーにデプロイします。
SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイの詳細は、「プロファイルのデプロイ」を参照してください。
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デプロイメントが完了したら、「ブレークポイントを設定してデバッグを開始する方法」に進みます。
ログ・ウィンドウに次のメッセージが表示されたら、デバッグ・セッションを開始する準備ができています。
Debugger attempting to connect to remote process at host_name 5004 Debugger connected to remote process at host_name 5004 Debugger process virtual machine is SOA Debugger.
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