プロファイルのデプロイ
次に、プロジェクト・プロファイルをOracle WebLogic Serverにデプロイします。デプロイメントを実行するには、アプリケーション・サーバー接続の作成が必要です。デプロイメント時に接続を作成するには、ステップ10で「追加」アイコンをクリックします。またはデプロイメント前に接続を作成するには、「アプリケーション・サーバー接続の作成」のステップに従います。
プロファイルをデプロイするには:
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「アプリケーション」ウィンドウで、「SOA」プロジェクトを右クリックします。
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「デプロイ」→「project_name」の順に選択します。
project_nameの値は、SOAプロジェクト名です。
「Project_Nameのデプロイ」ウィザードの「デプロイメント・アクション」ページが表示されます。図48-9に例を示します。
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次のいずれかのデプロイメント・オプションを選択します。
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アプリケーション・サーバーへのデプロイ
選択したSOAプロジェクトのJARファイルが作成され、Oracle WebLogic Serverなどのアプリケーション・サーバーにデプロイされます。
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SARファイルの生成
選択したSOAプロジェクトのSAR (JAR)ファイルが作成されますが、Oracle WebLogic Serverなどのアプリケーション・サーバーにはデプロイされません。このオプションは次のような環境に便利です。
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Oracle WebLogic Serverは実行中でないが、アーティファクトJARファイルを作成する場合。
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バッチ・スクリプトから複数のJARファイルをOracle WebLogic Serverにデプロイする場合。このオプションは、Oracle JDeveloperですべてのプロジェクト・プロファイル(所有権がないものが含まれている可能性があります)を開いて、それらをデプロイする方法の代替手段として提供されています。
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表示されるページは、選択内容によって異なります。
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環境に適したデプロイメント・オプションを選択します。表48-5に詳細を示します。
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表48-6に従って、ステップ4で選択したデプロイメント・オプションに適した値を指定します。アプリケーション・サーバーにデプロイすることを選択した場合は、追加のフィールドが表示されます。
表48-6 SOAデプロイメントと構成ダイアログ
フィールド 説明 コンポジット・リビジョンID
プロジェクトの詳細を展開表示します。
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プロジェクト
プロジェクト名が表示されます。
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現在のリビジョンID
プロジェクトの現在のリビジョンIDが表示されます。
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新規リビジョンID
必要に応じて、SOAコンポジット・アプリケーションのリビジョンIDを変更します。新しい値を指定するか、現在の値を引き続き使用することもできます。このリビジョンIDは、アプリケーション名の
${composite.revision_id}
変数の値になります。たとえば、OrderBookingという名前のコンポジットの新しいリビジョンIDとして2.0
を入力した場合、${composite.revision_id}
が_rev2.0
(sca_OrderBooking_rev2.0.jar
)に置換されます。SOA構成プラン
構成プランの詳細を展開表示します。
構成プランを使用して、異なる環境で使用するURLおよびプロパティ値を定義できます。構成プランは、プロセスのデプロイメント時に、プロジェクトを別のターゲット環境に適合させるために置換する必要のある値に関するSOAプロジェクトを検索する際に使用されます。
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添付不可
構成プランをSOAコンポジット・アプリケーションのJARファイルに含めない場合に選択します。構成プランを作成していない場合、このフィールドは無効化されています。これはデフォルト選択です。
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Configuration_plan.xml
特定の計画を選択します。この選択を使用できるようにするには、SOAプロジェクトに構成プランが存在している必要があります。
構成プランの作成手順は、「ターゲット環境に応じてSOAコンポジット・アプリケーションをカスタマイズするための構成プランの使用方法」を参照してください。
BPELモニター
BPELモニターに関する詳細を表示する場合に展開します。
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BPELモニターのデプロイメント・エラーを無視します
ノート: このチェック・ボックスは、アプリケーションに少なくとも1つの
.monitor
ファイルがある場合のみ表示されます。BPELモニターのデプロイメント・エラーを表示する場合は、このチェック・ボックスの選択を解除します。このチェック・ボックスは、
monitor.config
BPELプロジェクト・ファイルのignoreErrors
プロパティに対応しています。このファイルには、Oracle BAMサーバーに接続してOracle BAMデータ・オブジェクトとダッシュボードを作成するために必要なランタイム・プロパティとデプロイメント・プロパティが定義されています。Oracle BAMサーバーに接続できないときに、ignoreErrors
がtrue
に設定されていると、コンポジットのデプロイメントは停止しません。false
に設定され、Oracle BAMサーバーが使用できない場合は、デプロイメントに失敗します。コンポジット・リビジョンをデフォルトとしてマークします。
新規リビジョンをデフォルトにしない場合は、このボックスの選択を解除できます。デフォルトでは、新しくデプロイしたコンポジット・リビジョンがデフォルトになります。新しい要求が受信される場合に、このリビジョンはインスタンス化されます。
このオプションは、「デプロイメント・アクション」ページで「アプリケーション・サーバーにデプロイ」を選択した場合のみ表示されます。
同じリビジョンIDで既存のコンポジットを上書きします。
同じリビジョン値を持つ既存のSOAコンポジット・アプリケーションを上書きする場合に選択します。
このオプションは、「デプロイメント・アクション」ページで「アプリケーション・サーバーにデプロイ」を選択した場合のみ表示されます。
再デプロイ後にインスタンスの実行を続行します。
ノート: このオプションはOracle JDeveloperにOracle BPM Suiteがインストールされている場合にのみ表示され、Oracle BPMコンポジットのデプロイに対してのみサポートされます。次をデプロイする場合はこのオプションを選択しないでください。
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Oracle BPM SuiteもインストールされているOracle JDeveloper環境のSOAコンポジット・アプリケーション
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永続的なBPELプロセスが含まれているOracle BPMコンポジット(そのプロセスが変更されているかどうかにかかわらず)。永続的なBPELプロセスとは、実行が完了するまで時間がかかるプロセスです。永続的なBPELプロセスの例には、非同期プロセス(非同期プロセスは常に永続プロセスです)や、waitアクティビティなどの永続的なアクティビティが含まれる同期プロセスがあります。
このオプションを選択して永続的なBPELプロセスを再デプロイしようとすると、デプロイメントは失敗します。
上書きされたリビジョンの既存のインスタンスを有効にして、中断するのではなく実行を継続する場合に選択します。これらのインスタンスは、Oracle BPMコンポジット・アプリケーションの新規リビジョンで作成した新規インスタンスと並んで実行されます。
互換性のないプロセスのデプロイメントを強制します
このオプションは、Oracle BPM Suiteコンポジットに対してのみ表示されます。
「再デプロイ後にインスタンスの実行を続行します。」が選択されている場合、このオプションが表示されます。互換性のないBPMプロセスのデプロイメントを強制するには、このチェック・ボックスを選択します。BPMプロセスを含むコンポジットが上書きされる場合、上書きされるBPMプロセスがデプロイされるプロセスと互換性があるかどうかがチェックされます。互換性がある場合、これらのプロセスのインスタンスの実行は中断としてマークされず、デプロイメントは正常に実行されます。互換性がない場合は、このチェック・ボックスを選択しないとデプロイメントは失敗します。
すべてのコンポジットにSOA構成プランを使用します
「参照」をクリックして、すべてのコンポジット・アプリケーションに対して使用する同じ構成プランを選択します。このオプションは、複数のコンポジット・アプリケーションをデプロイする場合に使用します。
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終了したら、「次へ」をクリックします。
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デプロイメント対象として選択したSOAプロジェクトに、ヒューマン・タスク用に定義したタスク・フロー・プロジェクトが含まれている場合は、図48-12に示すように、「タスクフロー・デプロイメント」ダイアログが表示されます。
保存しない場合は、ステップ10に進みます。
ヒューマン・タスクのタスク・フロー・フォームに対するEnterprise Resource Archive (EAR)ファイルを作成または構成します。EARファイルは、このダイアログの「デプロイ可能なタスクフロー・プロジェクト」表で選択したWeb Resource Archive (WAR)プロファイルで構成されます。
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表48-7の説明に従って、環境に適した値を指定します。
表48-7 「タスクフロー・デプロイメント」ダイアログ
フィールド 説明 アプリケーション名
デプロイメントに含めるEARファイルを選択します。このリストには、現行のOracle JDeveloperアプリケーションで使用可能なすべてのEARプロファイルが表示されます。これらのEARプロファイルは、EARプロファイルを作成し、「デプロイ可能なタスクフロー・プロジェクト」表で選択したWARプロファイルに基づいてデプロイする際に、テンプレートとして使用されます。デプロイする任意のEARプロファイル名を入力することもできます。
特定のコンポジット・リビジョンおよびパーティションにデプロイ
コンポジットのリビジョン番号をEARファイル名に追加する場合に選択します。このチェック・ボックスを選択すると、コンポジット・リビジョンがEAR名、WARプロファイルおよびコンテキスト・ルートに含められます。このオプションによって、コンポジット・リビジョン固有のアプリケーションをデプロイできます。
生成されたプロファイルをアプリケーションに追加
生成されたEARプロファイルを現行のSOAコンポジット・アプリケーションのEARデプロイメント・プロファイル・リストに追加する場合に選択します。生成されたEARプロファイルを保持するには、アプリケーションの保存が必要になる場合があります。デプロイメント・プロファイルが使用可能になると、「アプリケーション」→「デプロイ」の順に選択してEARプロファイルをデプロイできます。タスク・フロー・アプリケーションのデプロイメントのみが必要な場合は、このオプションを使用すると、「SOAデプロイ」ウィザードを使用する必要がありません。
既存のアプリケーションを上書き
サーバー上のEARファイルの既存のバージョンを上書きする場合に選択します。
デプロイ可能なタスクフロー・プロジェクト
EARファイルに含めるタスク・フロー・プロジェクトのWARプロファイルを選択します。タスク・フロー・プロジェクトのWARプロファイルは、そのタスク・フロー・プロジェクトに関連するヒューマン・タスクを含むコンポジットに従ってグループ化されます。「生成されたプロファイルをアプリケーションに追加」チェック・ボックスが選択されている場合は、WARのコンテキスト・ルートが変更されます。
ノート: WARプロファイルを選択しないと、タスク・フローはデプロイされません。
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プロジェクト
「デプロイ可能なタスクフロー・プロジェクト」リストから選択するか、または「プロジェクト」チェック・ボックスを選択して使用可能なすべてのタスク・フローを選択します。タスク・フローは、デプロイメント対象として選択したSOAプロジェクトまたはバンドルに含まれるコンポジットに基づいて表示されます。
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WARプロファイル
タスク・フロー・プロジェクトのWARファイルを選択します。選択できるのは、最近作成または変更されたヒューマン・タスクのタスク・フローのみです。
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アプリケーション・コンテキスト・ルート
WARプロファイルの選択内容に基づいて、アプリケーション・コンテキスト・ルート・ディレクトリが表示されます。
ヒューマン・タスク用のタスク・フォームをデプロイすると、通知の一部として、タスク・フォームの詳細が電子メールに含められます。動的なペイロードの場合、この電子メールに含まれるペイロードの内容は、特定の時点のものとなります。
タスク・フローのあるSOAコンポジット・アプリケーションの複数パーティション環境へのデプロイの詳細は、「タスク・フローのあるヒューマン・タスク・コンポジットのパーティションへのデプロイに関する必知事項」を参照してください。
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「次へ」をクリックします。
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ステップ3で、アプリケーション・サーバーへのデプロイを選択した場合は、「サーバーの選択」ページが表示されます。このページでは、Oracle WebLogic Serverなどのアプリケーション・サーバーへの既存の接続をリストから選択するか、または「追加」アイコンをクリックしてサーバーへの新規接続を作成します。図48-13に詳細を示します。
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「次へ」をクリックします。
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このアーカイブをデプロイするターゲットSOAサーバーを選択します。複数のサーバーまたはクラスタ・ノードがある場合は、1つまたは複数のサーバーあるいはノードへのデプロイを選択します。図48-14に詳細を示します。
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このアーカイブをデプロイするパーティションを選択します。サーバーにパーティションがない場合、このアーカイブはデプロイできません。また、サーバーが実行中の状態でない場合も、このアーカイブはデプロイできません。デフォルトでは、Oracle SOA Suiteには、defaultという名前のパーティションが自動的に含まれています。パーティションは、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの「パーティションの管理」ページで作成します。
ノート:
タスク・マップ属性(以前のフレックス・フィールド・マッピング)およびルール(例: 休暇ルール)などのヒューマン・ワークフロー・アーティファクトは、タスク定義のネームスペースに基づいて定義されます。そのため、ヒューマン・ワークフロー・タスクのあるSOAコンポジット・アプリケーションを複数のパーティションにデプロイする場合は、次の問題が発生します。
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タスク定義タイプが同じ場合は、あるパーティションで定義されたマップ属性は他のパーティションでも参照できます。
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あるパーティションのタスク定義で定義されたルールは、他のパーティションの同じ定義に適用できます。
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「次へ」をクリックします。
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図48-15に示されている「サマリー」ページでアーカイブの詳細を確認し、「終了」をクリックします。
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ステップ3で、アプリケーション・サーバーへのデプロイを選択した場合は、Oracle JDeveloperの下部にあるデプロイメント・ログ・ウィンドウに表示されるメッセージを確認します。
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ユーザー名とパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
デプロイメントに成功した場合は、次の処理が実行されます。
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SOAプロジェクト用のJARファイルが、sca_composite_name_revrevision_number.jarの命名規則で作成されます。
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プロジェクトが、「リソース」ウィンドウの「application_server_connection_name」→「SOA」→「SOA_server_name」→「partition_name」の下に表示されます。
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プロジェクトが、「application_server_connection_name」→「SOA」→「SOA_server_name」→「partition_name」の下の「アプリケーション・サーバー」ウィンドウに表示されます。
これで、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlからアプリケーションを監視できるようになります。詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』を参照してください。
デプロイメントに失敗した場合は、デプロイメント・ログ・ウィンドウに表示されているメッセージを確認して、修正処理を実行してください。詳細は、「テストおよびトラブルシューティング」を参照してください。
パーティションの作成の詳細は、次のドキュメントを参照してください。
ノート:
同じバージョンのSOAコンポジット・アプリケーションを再デプロイする場合、コンポジット名は変更できません。「構成のデプロイ」ページで「同じリビジョンIDで既存のコンポジットを上書きします。」チェック・ボックスを選択した場合は、同じリビジョン番号でデプロイできます。
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