SOAコンポジット・アプリケーションのテストを自動化するためのantの使用方法

次に、テスト・ケースの実行例を示します。テスト・ケースを使用すると、SOAコンポジット・アプリケーションのテストを自動化できます。

ant -f ant-sca-test.xml -Dscatest.input=MyComposite
-Djndi.properties=/home/jdoe/jndi.properties 

表48-11に、構文を示します。

表48-11 antテスト・コマンド

引数 定義
scatest

使用可能な入力は、次のとおりです。

  • java.passed.home

    JAVA_HOMEの環境値から取得されます。オーバーライドする場合は、この入力を指定します。

  • wl_home

    Oracle WebLogic Serverホームの場所です(デフォルトはOracle_Home/.../wlserver_10.3)。

  • scatest.input

    テストするコンポジットの名前。

  • scatest.format

    出力ファイルのフォーマット(デフォルトはnative。他のオプションはjunit)。

  • scatest.result

    出力ファイルを格納する結果のディレクトリ(デフォルトはtemp_dir/out)。

  • jndi.properties.input

    使用するjndi.propertiesファイル。

jndi. properties

JNDIプロパティ・ファイルの絶対パス。これは、サーバーに接続するためのJNDIプロパティが含まれているプロパティ・ファイルです。例:

java.naming.factory.initial=weblogic.jndi.WLInitialContextFactory
java.naming.provider.url=t3://myserver.us.example.com:8001/soa-infra
java.naming.security.principal=weblogic
dedicated.connection=true
dedicated.rmicontext=true

(テスト・スイート内の)コンポジット・テストはSOAインフラストラクチャで実行されるため、このプロパティ・ファイルには接続情報が含まれています。この例では、これらのプロパティによって、myserver.us.example.com、ポート8001でホストされるSOAインフラストラクチャへの接続が作成され、ユーザー名weblogicが使用されます。パスワードについては、指定を求めるプロンプトが表示されます。

通常は、1つのjndi.propertiesファイルを(たとえば/home/myhome/jndi.propertiesに)作成し、そのファイルをすべてのテスト実行に対して使用します。

SOAコンポジット・アプリケーションにおけるテストの作成方法および実行方法の詳細は、「SOAコンポジット・アプリケーションのテストの自動化」および『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』を参照してください。