ユーザー・ディレクトリまたはアプリケーション・ロールのリストを介したタスク所有者の静的な指定

タスク所有者は、Oracle SOA Suiteで使用するように構成されたユーザー・ディレクトリ(Oracle Internet Directory、Java AuthoriZatioN (JAZN)/XML、LDAPなど)またはアプリケーション・ロールのリストを参照することで選択できます。

ユーザー・ディレクトリまたはアプリケーション・ロールのリストを介してタスク所有者を静的に指定するには:

  1. 「一般」セクションの「所有者」フィールドの右側にある最初のリストで、タスク所有者のタイプとして「ユーザー」「グループ」または「アプリケーション・ロール」を選択します。図29-5に詳細を示します。

    ノート:

    デフォルトで、ヒューマン・タスク内のグループ名は大/小文字を区別します。したがって、Groupを選択した場合に大文字の名前(たとえば、LOANAGENTGROUP)を入力すると、Oracle BPM Worklist「管理タスク」タブにはタスクが表示されません。グループ名で大/小文字を不可知にする(大/小文字を区別しない)には、システムMBeanブラウザでcaseSensitiveGroupsプロパティをfalseに設定する必要があります。詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』を参照してください。

    図29-5 ユーザー・ディレクトリまたはアプリケーション・ロールの参照によるタスク所有者の指定

    図29-5の説明が続きます
    「図29-5 ユーザー・ディレクトリまたはアプリケーション・ロールの参照によるタスク所有者の指定」の説明
  2. 「一般」セクションの「所有者」フィールドの右側にある2番目のリストで、「静的」を選択します。

  3. 選択した所有者のタイプに基づいて、表29-4のステップを参照してください。

    表29-4 所有者のタイプ

    選択内容 ステップ

    「ユーザー」または「グループ」

    4

    アプリケーション・ロール

    5

  4. 「ユーザー」または「グループ」を選択した場合は、図29-6に示す「アイデンティティ・ルックアップ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    図29-6 「アイデンティティ・ルックアップ」ダイアログ

    図29-6の説明が続きます
    「図29-6 「アイデンティティ・ルックアップ」ダイアログ」の説明

    ユーザーまたはグループを選択するには、最初にアプリケーション・サーバー接続を作成する必要があります。そのためには「追加」アイコンをクリックします。以下の制限に注意してください。

    • アイデンティティ・サービス・レルムのリストを取得するOracle WebLogic管理サーバーに対して、アプリケーション・サーバー接続を作成しないでください。これは、この管理サーバーには、実行するアイデンティティ・サービスがないためです。したがって、「アイデンティティ・ルックアップ」ダイアログ・ボックスで検索パターンを使用して検索を実行した場合は、レルム情報もユーザーも表示されません。かわりに、管理対象のOracle WebLogic Serverに対してアプリケーション・サーバー接続を作成してください。

    • 完全なドメイン名(myhost.us.example.comなど)を使用して構成されているアプリケーション・サーバー接続を選択する必要があります。ホスト名(myhostなど)のみで構成されている接続を選択すると、使用可能なレルムが「レルム」リストに表示されない可能性があります。既存の接続にドメイン名が含まれていない場合は、次のステップを実行します。

      • 「リソース・パレット」で、アプリケーション・サーバー接続を右クリックします。

      • 「プロパティ」を選択します。

      • 「構成」タブで、適切なドメインをホスト名に追加します。

      • 「アイデンティティ・ルックアップ」ダイアログ・ボックスに戻り、接続を再度選択します。

    1. アプリケーション・サーバー接続を選択または作成し、選択用のレルムを表示します。レルムには、ユーザーおよびロール(グループ)のポリシー・ストアへのアクセスが用意されています。

    2. 検索文字列(jcooper、j*、*など)を入力して所有者を検索します。「ユーザー名」フィールドの右側にある「ルックアップ」アイコンをクリックすると、検索基準と一致するすべてのユーザーがフェッチされます。図29-7に詳細を示します。「選択」をクリックすると、1つ以上のユーザーまたはグループをハイライトして選択できます。

      図29-7 レルムが選択された状態の「アイデンティティ・ルックアップ」

      図29-7の説明が続きます
      「図29-7 レルムが選択された状態の「アイデンティティ・ルックアップ」」の説明
    3. ユーザーをハイライトして「階層」をクリックし、そのユーザーの階層を表示します。同様に、「報告先」をクリックすると、選択したユーザーまたはグループの報告先が表示されます。図29-8に詳細を示します。

      図29-8 「アイデンティティ・ルックアップ」ダイアログのユーザー階層

      図29-8の説明が続きます
      「図29-8 「アイデンティティ・ルックアップ」ダイアログのユーザー階層」の説明
    4. ユーザーまたはグループをハイライトして「詳細」をクリックし、そのユーザーまたはグループの詳細を表示します。図29-9に詳細を示します。

      図29-9 ユーザーまたはグループの詳細

      図29-9の説明が続きます
      「図29-9 ユーザーまたはグループの詳細」の説明
    5. 「OK」をクリックして「アイデンティティ・ルックアップ」ダイアログ・ボックスに戻ります。

    6. 「選択」をクリックして、ユーザーを「選択したユーザー」セクションに追加します。

    7. 「OK」をクリックしてヒューマン・タスク・エディタに戻ります。

      選択内容が「所有者」フィールドに表示されます。

  5. 「アプリケーション・ロール」を選択した場合は、「アプリケーション・ロールの選択」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    1. 「アプリケーション・サーバー」リストで、アプリケーション・ロールが設定されているアプリケーション・サーバーのタイプを選択するか、「追加」アイコンをクリックして接続を作成するための「アプリケーション・サーバー接続の作成」ウィザードを起動します。

    2. 「アプリケーション」リストで、アプリケーション・ロールが設定されているアプリケーションを選択します(カスタム・アプリケーションまたはSOAインフラストラクチャ・アプリケーション(soa-infra)など)。

    3. 「選択可能」セクションで、適切なアプリケーション・ロールを選択し、「>」ボタンをクリックします。すべてを選択するには、「>>」ボタンをクリックします。図29-10に詳細を示します。

      図29-10 アプリケーション・ロール

      図29-10の説明が続きます
      「図29-10 アプリケーション・ロール」の説明
    4. 「OK」をクリックします。