タスク・インスタンス属性

タスクは、ユーザーによる実行が必要な作業です。タスクを作成する場合は、そのタスクに参加して操作するユーザーを割り当てます。表34-15に、アプリケーションでよく使用され、解析されるタスク属性を示します。

表34-15 タスク属性

タスク属性名 説明

task/applicationContext

タスクに関連付けられたアプリケーション・ロール(割当て先、所有者など)が属するアプリケーション。

task/category

(オプション)タスクのカテゴリ。

task/creator

タスクの作成者の名前。

task/dueDate

タスクの期日。これはTo Doタスクで使用されます。

task/identificationKey

(オプション)タスクに対するカスタムの一意識別子。これは、標準のタスクIDとタスク番号に対する追加の一意識別子として設定できます。このキーを使用すると、タスクが作成されたビジネス・オブジェクトの識別子に基づいて、タスクを取得できます。

task/identityContext

ユーザーおよびグループがシードされているアイデンティティ・レルム。単一レルム環境では、デフォルトのレルムがデフォルト値になります。

task/ownerGroup

タスク・インスタンスを所有するグループ(ある場合)。タスク所有者は、アプリケーション・ロール、ユーザーまたはグループのいずれかです。タスクの所有者がグループの場合は、このフィールドが設定されます。

task/ownerRole

タスク・インスタンスを所有しているアプリケーション・ロール(ある場合)。タスク所有者は、アプリケーション・ロール、ユーザーまたはグループのいずれかです。タスクの所有者がアプリケーション・ロールの場合は、このフィールドが設定されます。

task/ownerUser

タスク・インスタンスを所有するユーザー(ある場合)。タスク所有者は、アプリケーション・ロール、ユーザーまたはグループのいずれかです。タスクの所有者がユーザーの場合は、このフィールドが設定されます。

task/payload

XMLとして取得されるタスク・ペイロード。

task/percentageComplete

タスクの完了パーセンテージ。これはTo Doタスクで使用されます。

task/priority

タスクの優先度を定義する整数。数値が低いほど優先度が高くなります。通常は、1から5の数値が使用されます。

task/startDate

タスクの開始日。これはTo Doタスクで使用されます。

task/subCategory

(オプション)タスクのサブカテゴリ。

task/taskDefinitionId

タスクをタスク・メタデータにバインドするタスク定義ID。タスクの開始時は、compositeDN/componentName文字列、または.taskファイルのtargetNamespaceのいずれかです。後者を使用する場合は、targetNamespaceに一致するアクティブなバージョンが使用されます。

task/taskDisplayUrl

タスク詳細の表示に使用するURL。

task/title

タスクのタイトル。

表34-16に、プロセス・メタデータ情報を取得する属性を示します。

表34-16 プロセス・メタデータ情報を取得する属性

属性 説明

task/sca/applicationName

このタスク・インスタンスを定義するタスク・コンポーネントがデプロイされるパーティション。

task/sca/componentName

タスク・インスタンスを定義するタスク・コンポーネントの名前。

task/sca/compositeDN

タスク・インスタンスを定義するタスク・コンポーネントを含むコンポジットの特定のデプロイメントの一意名。

task/sca/compositeInstanceId

コンポジット・インスタンスID。

task/sca/compositeName

タスク・インスタンスを定義するタスク・コンポーネントを含むコンポジットの名前。

task/sca/compositeVersion

タスク・インスタンスを定義するタスク・コンポーネントを含むコンポジットのバージョン。

task/sca/compositeCreatedTime

このタスク・インタスタンスが属すコンポジット・フローが開始された日付および時間。

task/sca/flowId

このタスク・インタスタンスが属すコンポジット・フローの一意の識別子。

表34-17に、添付関連の属性を示します。

表34-17 添付関連の属性

属性 説明

task/attachment/content

添付のコンテンツ。

task/attachment/mimeType

添付のMultipurpose Internet Mail Extension (MIME)タイプ。

task/attachment/name

添付の名前。

task/attachment/updatedBy

添付を更新したユーザー。

task/attachment/updatedDate

添付の更新日付。

task/attachment/URI

URI(添付がURIベースの場合)。

表34-18に、コメント関連の属性を示します。

表34-18 コメント関連の属性

属性 説明

task/userComment/comment

ユーザーのコメント。

task/userComment/updatedBy

コメントを追加したユーザー。

task/userComment/updatedDate

コメントが追加された日付。これは、コメントの保存時にサービスによって設定されます。コメントの保存時にクライアントによって設定された場合は、無視されます。

task/userComment/displayNameLanguage

コメントの読取り時にサービスによって設定されます。これは、updatedBy displayNameに移入する言語を示します。

task/userComment/acl

使用されません。

task/userComment/doesBelongToParent

コメントを親から継承した場合(サンプル・プロセス・コメント)。

task/userComment/isSystemComment

コメントがワークフロー・システムによって設定された場合、サービスによって設定されます(たとえば、タスクがアラート状態になった場合、コメントが作成されます)。

task/userComment/taskId

コメントが作成されたtaskId。たとえば、スコープがBPMの場合、コメントが作成されたタスクと異なるタスクにコメントが表示されることがあります。また、パラレル・タスクの場合も、現在のtaskIdとコメントtaskIdが異なることがあります。これはサービスによって設定されます。

task/userComment/commentScope

値がnull、空またはTASKの場合、コメントがそのタスク専用であることを意味します。値がBPMの場合、プロセス全体に対するものであることを意味します。コメントをプロセス全体に適用可能にする場合は、コメントの追加時に値をBPMに設定する必要があります。

task/userComment/updatedBy/id

コメントを更新したユーザーのID。

task/userComment/updatedBy/displayName

コメントを更新したユーザーの表示名。

task/userComment/updatedBy/type

コメントを更新したユーザーのユーザーのタイプ、グループまたはロール。

表34-19に、ワークフロー・サービス・システムで操作される属性を示します。

表34-19 ワークフロー・サービス・システムで操作される属性

属性 説明

task/systemAttributes/acquiredBy

グループ、アプリケーション・ロールまたは複数のユーザーに割り当てられたタスクが、ユーザーによって申告された場合、このフィールドはタスクを申告したユーザーの名前に設定されます。

task/systemAttributes/approvers

タスクに対してカスタム・アクションを実行したユーザーのID。

task/systemAttributes/assignedDate

このタスクが割り当てられた日付。

task/systemAttributes/assignees

現在のタスク割当て先(ユーザー、グループまたはアプリケーション・ロール)。

task/systemAttributes/createdDate

タスク・インスタンスが作成された日付。

task/systemAttributes/customActions

タスクに対して実行できるカスタム・アクション。

task/systemAttributes/endDate

タスクの終了日。これはTo Doタスクで使用されます。

task/systemAttributes/expirationDate

タスク・インスタンスの有効期限の日付。

task/systemAttributes/fromUser

タスクを前に操作したユーザー。

task/systemAttributes/hasSubTasks

trueの場合は、サブタスクがあります。

task/systemAttributes/isGroup

trueの場合は、タスクがグループに割り当てられています。

task/systemAttributes/originalAssigneeUser

ユーザーが別のユーザーにタスクを委任している場合、このフィールドには、タスクを委任したユーザーの名前が移入されます。

task/systemAttributes/outcome

タスクの結果(承認済、却下済など)。このフィールドは、完了したタスク・インスタンスにのみ設定されます。

task/systemAttributes/parentTaskId

これは、再開されたタスクにのみ設定されます(再開される前のタスクのタスクID)。

task/systemAttributes/parentTaskVersion

これは、サブタスクにのみ設定されます。親タスクのバージョンを参照します。

task/systemAttributes/participantName

Oracle JDeveloperからモデリングされた参加者の論理名。

task/systemAttributes/reviewers

タスクのレビューア。これは、ユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールです。

task/systemAttributes/rootTaskId

ルート・タスクのID。これは、ルート・タスクのタスクIDと同じです。

task/systemAttributes/stage

実行中のステージ名。

task/systemAttributes/state

タスク・インスタンスの現在の状態。

task/systemAttributes/substate

タスクの現在のサブ状態。

task/systemAttributes/subTaskGroupInstanceId

サブタスクに設定されている一意のID。これと同じIDが親タスクのtaskGroupInstanceIdに設定されます。これは、どの時点でどのサブタスクが作成されたかを識別するために必要です。

task/systemAttributes/systemActions

タスクに対して実行できるシステム・アクション(再割当て、エスカレートなど)。

task/systemAttributes/taskDefinitionName

タスク・インスタンスを定義するタスク・コンポーネントの名前。

task/systemAttributes/taskGroupId

直接の親タスクのID。サブタスクのみが設定されます。

task/systemAttributes/taskGroupInstanceId

親タスクに設定される一意のID。これと同じIDがサブタスクのsubTaskGroupInstanceIdに設定されます。これは、どの時点でどのサブタスクが作成されたかを識別するために必要です。

task/systemAttributes/taskId

タスクの一意のID。

task/systemAttributes/taskNamespace

このタスク・インスタンスを定義するタスク・コンポーネントの全バージョンを一意に定義するネームスペース。同じタスク・コンポーネントの異なるバージョンに同じネームスペースを指定することは可能ですが、異なる2つのタスク・コンポーネントに同じネームスペースを指定することはできません。

task/systemAttributes/taskNumber

タスク・インスタンスを一意に識別する整数。

task/systemAttributes/updatedBy

タスクを最後に更新したユーザー。

task/systemAttributes/updatedDate

このインスタンスが最後に更新された日付。

task/systemAttributes/version

タスクのバージョン。

task/systemAttributes/versionReason

バージョンが作成された理由。

task/systemAttributes/workflowPattern

実行されるパターン(パラレル、シリアル、FYI、単一など)。

表34-20にマップ済属性を示します。

表34-20 マップ済属性

属性 説明

task/systemMessageAttributes/*

マップ済属性です。