タスクのステークホルダ
タスクには複数のステークホルダーが含まれます。参加者は、タスク定義の割当ておよびルーティングのセクションに定義されたユーザーです。これらのユーザーは、タスクに対してアクションを実行する主要なステークホルダーです。
割当ておよびルーティング・ポリシーに指定されている参加者に加えて、ヒューマン・ワークフローでは次の追加のステークホルダーがサポートされています。
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所有者
この参加者には、タスクに対するビジネス管理権限があります。この参加者は、タスク定義の一部として指定したり、起動プロセスから(および特定のインスタンスに)指定することができます。タスク所有者は、所有するタスクを操作したり、他の参加者のかわりにタスクを操作することもできます。タスク所有者は、タスクの結果と割当ての両方を変更できます。
ヒューマン・タスク・エディタで所有者を指定するには「タスク所有者の指定方法」、または「ヒューマン・タスク」ダイアログ・ボックスの「詳細」タブで所有者を指定するには「タスク所有者の指定」を参照してください。
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イニシエータ
プロセスを開始するユーザーです(たとえば、イニシエータは承認用の経費レポートを提出します)。このユーザーは、開始したタスクのフィルタを使用してタスクのステータスを確認できます。また、他の参加者による情報のリクエストに関する潜在的候補者としてイニシエータを含めることは、有用な考え方です。
詳細は、「タスク・イニシエータとタスク優先度の指定」を参照してください。
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レビューア
この参加者は、タスクのステータスを確認して、コメントおよび添付を追加できます。プロセス・インスタンスの属性レビューアおよびreviewerTypeを使用して実行時に参加者にレビューア・ロールを付与できます。レビューア・プロセス属性には、レビューアの名前が格納され、そのデフォルト値はProcessReviewerまたはヒューマン・タスク構成で割り当てられた値です。reviewerTypeプロセス属性には、レビューアのタイプが格納され、それらはユーザー、ロールまたはグループです。これらの属性を動的に設定して有効なレビューアを変更することができます。
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管理者
この参加者は、すべてのタスクを表示して、テストの再割当てやエラーを処理するためのタスクの一時停止などの特定のアクションを実行できます。タスク管理者は、タスクの結果を変更できます。
タスク管理者は、タスク参加者が実行できる承認、却下などのアクション・タイプは実行できませんが、この参加者タイプは再割当て、取消しなどのアクションを実行できるため最も強力なタイプです。
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エラー割当て先
エラーが発生すると、タスクはこの参加者に割り当てられます(存在しないユーザーにタスクが割り当てられた場合など)。エラーの割当て先は、Oracle BPM Worklistからタスク・リカバリ・アクションを実行できます。Oracle BPM Worklistは、実行時にタスク・アクションを実行するタスク・フォームです。
詳細は、「エラー割当て先とレビューアの構成方法」を参照してください。