エラー割当て先とレビューアの構成方法

タスクは、間違った割当てなどの理由でエラーになることがあります。このようなエラーが発生すると、タスクは、修正処理を実行するエラー割当て先に割り当てられます。リカバリ可能なエラーは、次のとおりです。

  • すべての参加者に対して無効なユーザーおよびグループ。

  • 割当て先および有効期間に関連する無効なXPath式。

  • 有効期限のエスカレーション・エラー。

  • エスカレーション・ポリシーの評価

  • 期限更新ポリシーの評価

  • 管理チェーンの計算。

  • 動的割当てルールの評価。タスクは、現在はエラーではありませんが、現在のユーザーに割り当てられたままです。したがって、リカバリ可能です。

  • 動的割当ての循環割当て(「ユーザーA」→「ユーザーB」→「ユーザーA」など)。タスクは、現在はエラーではありませんが、チェーンの最終ユーザーに割り当てられたままです。したがって、リカバリ可能です。

次のエラーは、リカバリ可能ではありません。このような場合、タスクは終了状態ERROREDに移動します。

  • 無効なタスク・メタデータ

  • 読取り不可のタスク・メタデータ。

  • ステート・マシン・ルールからの無効なGOTO参加者。

  • 割当てサービスが見つからない場合。

  • 割当てサービスによるエラー。

  • カスタム・エスカレート関数の評価。

  • パラレルのデフォルト結果とパーセント値に対する無効なXPathおよび値。

ワークフローのエラー割当て先は、ワークフロー・タスクのモデリング中に指定できます。エラー割当て先が指定されている場合は、その割当て先が評価されてタスクが割り当てられます。実行時にエラー割当て先が指定されていない場合は、管理ユーザーが検索され、アラート状態のタスクが割り当てられます。エラー割当て先は、次のいずれかのアクションを実行します。

  • 非定型ルート

    タスクを、そのタスクに実際に割り当てられているユーザーにルーティングします。非定型ルーティングを使用すると、タスクを順番に、またはパラレルなどでユーザーにルーティングできます。ノート: FYI参加者の上下に非定型割当て先を追加しないでください。

  • 再割当て

    タスクを、このタスクに実際に割り当てられているユーザーに再割当てします。

  • エラー・タスク

    このタスクを修正できないことを示します。

エラー割当て先の評価中にエラーがあると、タスクはエラー発生としてマークされます。

このダイアログ・ボックスでは、割当てエラーが発生した場合にタスク割当て先となるユーザーまたはグループを指定できます。

エラー割当て先を構成するには:

  1. 図29-46に示すように、「追加」アイコンをクリックして、レビューアまたはエラー割当て先を割り当てます。

    図29-46 エラー割当て詳細

    図29-46の説明が続きます
    「図29-46 エラー割当て詳細」の説明
  2. 「追加」アイコンをクリックし、このタスクに参加するユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールを選択します。

    「開始参加者」表の「識別タイプ」列に、選択したユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールが表示されます。

  3. ユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールを選択するステップの詳細は、「単一タスク参加者リストの作成」のステップ5から7を参照してください。
  4. パラレル参加者タイプを使用する場合は、サブタスク・ペイロードの格納場所を次のオプションで指定できます。
    • サーバー設定を使用

      Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlSharePayloadAcrossAllParallelApproversシステムMBeanブラウザ・ブール型プロパティで、ルート・タスク内のサブタスクのペイロードを共有するかどうかを決定します。デフォルトで、このプロパティは「true」に設定されています。「true」に設定されている場合、「すべてのタスク参加者が同じペイロードを共有(パフォーマンスが向上し、記憶域のスペースが削減されます)」オプションが使用されます。このプロパティを「false」に設定すると、「各パラレル参加者がペイロードのローカル・コピーを所有」オプションが使用されます。設定を変更するには、「サーバー設定の変更方法」を参照してください。

    • すべてのタスク参加者が同じペイロードを共有(パフォーマンスが向上し、記憶域のスペースが削減されます)

      サブタスクのペイロードは、そのサブタスクのルート・タスクに格納されます。この状況は、ルート・タスクのペイロードが、そのサブタスクすべてで共有されることを意味します。内部的には、このオプションによってパフォーマンスが向上し、記憶域のスペース使用が削減されます。記憶域のスペース使用が削減されるのは、ルート・タスクのペイロードが、そのサブタスクすべてで共有されるためです。

    • 各パラレル参加者がペイロードのローカル・コピーを所有

      各サブタスクが独自にペイロードのコピーを持ちます。内部的には、このオプションを使用すると、より大きな記憶域のスペースが使用されるため、パフォーマンスが低下し、記憶域のスペース消費が増加します。

  5. 「OK」をクリックします。

ユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールの詳細は、「タスクの割当ておよびルーティング」を参照してください。