単一タスク参加者リストの作成
参加者リストに割り当てられているユーザーは、タスクを操作できます。単一タスク参加者リストでは、タスクの操作に必要なユーザーは1人のみです。単一のユーザーか、このパターンのユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールのリストを指定できます。リストが指定されている場合、リスト上のすべてのユーザーがタスクに割り当てられています。このうちの1人が手動でタスクを申告して操作する必要があるか、または割当てパターンによっていずれかのユーザーがリストから自動的に選択されるようにするかを指定できます。1人のユーザーがタスクを操作する場合、このタスクは他の割当て先のタスク・リストから取り消されます。
単一ユーザー参加者やパラレル、シリアルおよびFYIユーザー参加者に対して、次のような様々なタイプのリストを作成できます。
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値ベースの名前と式のリスト
これらのリストでは、ユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールをタスク割当て先として静的または動的に選択できます。
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値ベースの管理チェーンのリスト
管理チェーンは通常、管理チェーン階層内の複数のユーザーからシリアル承認を得るために使用されます。したがって、このリストは多くの場合、シリアル参加者タイプに有効です。通常は、階層内のすべてのユーザーがタスクを操作する場合に使用します。管理チェーンは単一参加者タイプでも使用できます。ただし、この場合は、階層内のすべてのユーザーにタスクが同時に割り当てられます。1人のユーザーがタスクを操作すると、そのタスクは、他のユーザーから取り消されます。
たとえば、注文書がマネージャに割り当てられているとします。マネージャが承認した注文は、上位のマネージャに割り当てられます。そのマネージャが承認すると、さらに上位のマネージャに割り当てられ、3人のマネージャが注文を承認するまで上位へと順番にルーティングされます。条件付き中途完了を指定した場合は、マネージャのいずれかがリクエストを却下するか、リクエストの期限が切れると、注文は却下されます。それ以外の場合、タスク・フローは引き続きルーティングされます。
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ルールベースの名前と式のリストおよび管理チェーンのリスト
ビジネス・ルールを使用すると、複雑な式でタスク参加者のリストを作成できます。たとえば、$5000未満の注文書リクエストは承認のためにマネージャに送信するというビジネス・ルールを作成します。一方、$5000以上の注文書リクエストは、承認のためにマネージャのマネージャに送信します。ビジネス・ルールの2つの主要な機能は、ファクトとアクション・タイプです。詳細は、「ビジネス・ルールを使用した詳細タスク・ルーティングの指定方法」を参照してください。
参加者タイプを選択すると、図29-22に示すように、ダイアログ・ボックスを使用してタスク参加者の割当て先(ユーザー、グループまたはアプリケーション・ロール)のリストを作成するためのオプションを選択できます。前述の3つの選択肢(「名前および式」、「管理チェーン」および「ルールベース」)を使用できます。
オプションを選択した後は、図29-23に示すように、タスク参加者割当て先(ユーザー、グループまたはアプリケーション・ロール)およびデータ型を動的に割り当てます。
この項では、これらの参加者リストの作成方法について説明します。