8.5.4 Exadataデータベース・サーバーの更新ユーティリティ

patchmgrは、Oracle Exadataデータベース・サーバーを更新するための更新ユーティリティです。

patchmgrユーティリティは、サポートされているすべてのExadataシステム・ハードウェアおよびソフトウェアのリリースをサポートします。一般に、このユーティリティでは、主要なオペレーティング・システムのアップグレードを含むExadataソフトウェア更新もサポートされています。たとえば、Oracle Linux 7からOracle Linux 8へのアップグレードです。

ノート:

Oracle Exadata System Softwareリリース25.1.0以降、現行バージョンのpatchmgrユーティリティでは、Oracle Linux 5からOracle Linux 6へのアップグレードおよびOracle Linux 6からOracle Linux 7へのアップグレードはサポートされなくなりました。これらのOracle Linuxアップグレードのいずれかを含む更新を実行するには、旧バージョンのpatchmgrユーティリティを使用する必要があります。My Oracle Supportのドキュメント1553103.1を参照してください。

ユーティリティでは、オーケストレーションに対処します。更新は、1つまたは複数のExadataデータベース・サーバーを対象にローリング方式または非ローリング方式で実行できます。

更新ユーティリティは、次のタスクを実行します。

  • 次のような、準備、更新、検証のすべてのステップを自動化します。
    • データベース、Grid Infrastructureスタックまたはゲスト仮想マシン(VM)の停止。
    • Oracle Enterprise Manager Cloud Controlエージェントの停止。
    • リモート・ネットワーク・マウントのアンマウント(必要な場合)
  • Exadataデータベース・サーバーを更新する前に、オペレーティング・システムをホストしているファイル・システムのバックアップを実行します。
  • Oracleベスト・プラクティスおよび最新の既知の問題に対する修正を適用します。
  • 更新が成功したことを確認し、Oracleバイナリを再リンクして、OracleスタックおよびゲストVMを起動します。