8.1 edvmkvol
ESCLIコマンドを実行して、Exascaleボリュームおよび関連するEDVアタッチメントを作成します。
用途
edvmkvol
コマンドは、Exascaleボリュームおよび関連するExascaleダイレクト・ボリューム (EDV)アタッチメントを作成するための単純なインタフェースを提供します。このコマンドは、ESCLI mkvolume
およびmkvolumeattachment
コマンドを実行します。
構文
$ edvmkvol volume-name vault-name volume-size [ --local | --cluster ] [ --verbose ]
コマンド・オプション
edvmkvol
コマンドのオプションは、次のとおりです:
-
volume-name: ボリュームの名前を指定します。この値は、ボリューム・アタッチメントのデバイス名としても使用されます。
-
vault-name: ボリュームを作成するボールトを指定します。
-
volume-size: ボリュームのサイズを指定します。volume-sizeは、接尾辞の
K
、KB
、M
、MB
、G
、GB
、T
、TB
を使用して指定できます。接尾辞は、大/小文字が区別されません。 -
--local
:edvmkvol
コマンドを実行しているサーバーに存在するノード固有のEDVアタッチメントの作成を指定します。 -
--cluster
:edvmkvol
コマンドを実行しているサーバーを含むOracle Grid Infrastructure (GI)クラスタでのクラスタ全体のEDVアタッチメントの作成を指定します。 -
--verbose
: 基礎となるESCLIコマンドとその出力を含め、冗長出力を表示するようにコマンドに指示します。
使用上のノート
-
コマンドは、アタッチメントが存在するEDVクライアント・ノードで実行する必要があります。
-
コマンドでは、次の検索パスで使用可能な最初のExascaleユーザー・ウォレットに関連付けられたユーザー資格証明を使用します:
$OSSCONF/eswallet
$ORACLE_BASE/admin/eswallet
/etc/oracle/cell/network-config/eswallet
-
--local
または--cluster
のいずれのオプションも指定されていない場合、コマンドを実行しているホストにアクティブなOracle Grid Infrastructure (GI)クラスタが含まれているときは、--cluster
がデフォルト・オプションです。それ以外の場合、--local
がデフォルト・オプションです。
例8-1 ボリュームおよびクラスタ全体のEDVアタッチメントの作成
この例は、ボリュームおよびクラスタ全体のEDVアタッチメントを作成する単純なコマンドを示しています。この例では、ボリュームの名前はmyvol1
で、testVault
という名前のボールトに作成されます。ボリューム・サイズは1 TBです。
$ edvmkvol myvol1 testVault 1T --cluster
Created volume with id 2:1312220a4a9841a1be28a6c60762702a
Created edv attachment with id 1:57172474ab234589a411178f92e4acc8
Created device: /dev/exc/myvol1
例8-2 冗長出力を指定したボリュームおよびクラスタ全体のEDVアタッチメントの作成
この例は、冗長コマンド出力を指定してボリュームおよびクラスタ全体のEDVアタッチメントを作成するコマンドを示しています。この例は前の例と同じですが、冗長出力を表示することもコマンドに指示している点が異なります。
$ edvmkvol myvol1 testVault 1T --cluster --verbose
edvutil lsinitiator
id: b68b97b1-ab59-6a6e-b68b-97b1ab596a6e
hostName: db01vm01
state: ONLINE
giClusterID: deadbeef-badc-0fee-dead-beefbadc0fee
giClusterName: edvTestCluster
EDV Driver Base Version Info:
EDV Driver Version 25.1.0.0.0.241108
EDV Driver Online Patch Version Info:
EDV Online Patch Driver Version: None
ESCLI> mkvolume 1T --vault testVault --attributes name=myvol1
Created volume with id 2:1312220a4a9841a1be28a6c60762702a
ESCLI> mkvolumeattachment 2:1312220a4a9841a1be28a6c60762702a myvol1 --giClusterId deadbeef-badc-0fee-dead-beefbadc0fee
Created edv attachment with id 1:57172474ab234589a411178f92e4acc8
Created device: /dev/exc/myvol1
関連トピック
親トピック: Exascaleユーティリティ・プログラムの使用