3.9 有効期間サポートの影響を受ける静的データ・ディクショナリ・ビュー

この項では、Workspace Managerの静的データ・ディクショナリ・ビューに対する有効期間サポートの影響について説明します。

これらのビューの詳細は、「Workspace Managerの静的データ・ディクショナリ・ビュー」を参照してください。

3.9.1 xxx_CONFビューと有効期間サポート

有効期間サポートを伴うバージョン対応表の場合、xxx_CONFビュー(「xxx_CONFビュー」を参照)には、一時的な競合が含まれます。このような競合が発生するのは、親作業領域内で、子作業領域にある行と同じキーを含む行の有効期間が、子作業領域内のその行の有効期間とオーバーラップする場合です。セッション・コンテキストの有効期間を設定しても、時間ディメンション全体について該当する競合がすべて表示されるため、xxx_CONFビューの結果には影響しません。

有効期間サポートを伴うバージョン対応表の場合は、行の有効期間を示すためにxxx_CONFビューにWM_PERIOD型のWM_VALID列が追加されます。このビューには、WM_PERIOD型のWM_CONFLICTPERIOD列も追加されます。この列は、競合が検出された行のオーバーラップする期間を示します。

3.9.2 xxx_DIFFビューと有効期間サポート

有効期間サポートを伴うバージョン対応表の場合、xxx_DIFFビュー(「xxx_DIFFビュー」を参照)には、2つの異なる作業領域またはセーブポイント間の主キーの一時的な差異が含まれます。このような差異が発生するのは、親作業領域または子作業領域内で行が変更(挿入、更新または削除)される場合です。同じ主キー値を持つ2つの行が親作業領域と子作業領域の両方で変更される場合に、各行の有効期間範囲がオーバーラップしていると、2つの行の相関関係はxxx_DIFFビューにのみ表示されます。セッション・コンテキストの有効期間を設定しても、時間ディメンション全体について該当する差異がすべて表示されるため、xxx_DIFFビューの結果には影響しません。

有効期間サポートを伴うバージョン対応表の場合は、行の有効期間を示すためにxxx_DIFFビューにWM_PERIOD型のWM_VALID列が追加されます。このビューには、WM_PERIOD型のWM_DIFFPERIOD列も追加されます。この列は、差異が検出された行のオーバーラップする期間を示します。

3.9.3 xxx_HISTビューと有効期間サポート

xxx_HISTビュー(「xxx_HISTビュー」を参照)には、有効期間とトランザクション時間の両方に関する情報が含まれています。また、行を作成したユーザーの名前などの監査情報も含まれます。有効期間サポートを伴うバージョン対応表の場合は、行の有効期間を示すためにxxx_HISTビューにWM_PERIOD型のWM_VALID列が追加されます。

3.9.4 xxx_LOCKビューと有効期間サポート

有効期間サポートを伴うバージョン対応表の場合は、行の有効期間を示すためにxxx_LOCKビュー(「xxx_LOCKビュー」を参照)にWM_PERIOD型のWM_VALID列が追加されます。行は有効期間全体を通じてロックされるため、有効期間がロック期間となります。

3.9.5 xxx_MWビューと有効期間サポート

有効期間サポートを伴うバージョン対応表の場合は、行の有効期間を示すためにxxx_MWビュー(「xxx_MWビュー」を参照)にWM_PERIOD型のWM_VALID列が追加されます。指定した期間中に有効な行のみを表示するには、WM_OVERLAPS演算子を使用します。