4 照合プロセスについて学ぶ

Oracle Account Reconciliation Cloudは、勘定科目照合プロセス(貸借対照表照合、連結システム照合および他の有効な照合プロセス)を管理するのに役立ちます。

各期間に対する管理者の主なタスクは次のとおりです。

期間のプロファイルの設定

各期間について新しい勘定科目の組合せに対するプロファイルを設定し、そのプロファイルに対する策定者およびレビュー担当者の割当てを管理する必要があります。

プロファイル上のユーザー割当ての管理、または新規プロファイルの追加は、「アプリケーション」から開いた「プロファイル」ページで実行される設定機能です。

照合の作成

照合の作成アクションによって、選択した期間について、その期間と頻度が一致するすべてのアクティブなプロファイルに対する照合が作成されます。

あらかじめ(まだアクティブでなく、まだ残高を受信していないコードの組合せについて)プロファイルを作成する場合、最もよいのは、「プロファイル」ダイアログ・ボックスでこのプロファイルを非アクティブ化し、プロファイルから照合が作成されないようにすることです。その後、そのプロファイルについて残高がインポートされると、ステータスが自動的に「アクティブ」に設定され、以降の「照合の作成」プロセスに含まれます。このアクションは作業が開始された照合を上書きしないため、同じ期間に複数回実行できます。単に保留中の照合を更新したり、新しい照合を追加するのみです。

照合欠如の確認

照合欠如の確認アクションでは、照合があるべきすべてのプロファイルについて照合が存在していることがダブルチェックされます。

たとえば、株主資本を四半期ごとに照合する場合、この勘定科目は1月および2月は照合欠如として認識されませんが、3月には照合欠如とみなされます(3月が四半期の期末の場合)。

照合欠如は、プロファイルに対して照合の作成を忘れた場合に発生します。これは、期間の後半に照合が作成された後でプロファイルが追加された場合、または照合が作成されてその後削除された場合に起こります。完璧を期すために照合欠如がないか確認することは重要です。

勘定科目照合の準備

勘定科目照合は、残高、トランザクションおよび通貨レートを入力し、マップされていない残高が存在しないことを確認することで準備します。

残高、トランザクションおよび通貨レートは、期間がロックされていないかぎりいつでもインポートできます。照合を作成する前でもデータをインポートできます。

作業の開始後にデータをインポートする場合、照合ステータスに影響する場合があることに注意してください。

照合のステータスが「オープン(レビュー担当者)」または「クローズ済」の場合、あらかじめマップされたトランザクションのインポートを実行したり、照合に対して現在存在している残高と異なる残高(マップされていない残高またはあらかじめマップされた残高)をインポートすると、ステータスが「オープン(策定者)」に戻ります。

期間のオープン

策定者が作業を開始する準備が整ったら、期間をオープンします。期間のステータスをオープンに設定すると、開始日に達している照合が保留中からオープン(策定者)に移ります。

照合のステータスのモニター

照合のステータスをモニターし、変更要求が処理されていることを確認します。

  • 「概要」ダッシュボードを使用して、照合の現在のステータスを追跡します。表示基準の選択を変更し、異なるメトリックで統計情報を表示します。

  • 「コンプライアンス」ダッシュボードを使用して、期限を守れない可能性のあるユーザーまたはチームの特定や警告インジケータが示された照合の特定など、パフォーマンス・メトリックをモニターします。

    ダッシュボードのトラフィック・ライト・インジケータを構成してある場合、トラフィック・ライト・メトリックが表示されます。
  • 「アプリケーション」から「概要」タブを使用して照合アクティビティを表示します。

その他の継続的な管理タスク

その他に、継続的な管理タスクが必要な場合があります。

  • 照合の送信、承認および却下

  • 照合または照合属性の更新
  • 新規プロファイルの追加
  • 照合の再オープン
  • 再割当て要求の管理

  • チームの管理

期間のクローズおよびロック

期間をクローズすると、新しい照合を期間に追加することはできませんが、既存の照合に対する処理を続けることはできます(残高およびトランザクションのロードを含む)。

期間をロックすると、照合を変更できず、会計日付がロック済期間の終了日以前である「トランザクション照合」トランザクションをロードすることもできません。

これらのアクションの多くは、「アプリケーション」から開いた「期間」にあります。アクションを実行する期間に関連付けられている「アクション」ボタンをクリックします。期間のクローズおよびロックを参照してください