調整の処理

調整を使用すると、有効な理由のために金額に差異があるトランザクションを照合できます。手動照合ルールで許容差が許可されるよう構成されている場合、(完全一致ではなく)調整を含む一致を作成できます。

容認可能な許容差内のトランザクションを選択し、「照合」をクリックすると、「選択されたトランザクション」ダイアログに選択したトランザクションが表示され、調整の詳細を入力できます。「調整を含む照合」をクリックし、照合を作成します。

調整の例

特定のトランザクションで、売掛金と買掛金の金額が異なる場合があります。2つの金額の差異を正当化するために、調整を入力できます。

これらを処理するには:

  1. トランザクションを選択し、「調整」をクリックします。「未照合のトランザクション」ダイアログが表示されます。

    注:

    「すべて選択」チェック・ボックスを使用してすべてのトランザクションを選択することもできます。

    数値属性の場合、表示される値は、属性の定義時に設定された精度に基づきます。差異金額の精度は、プロファイルで有効になっている最下位の通貨バケットのデフォルト通貨の通貨コードから継承される調整属性と同じになります。

    調整属性がグループ属性の場合、そのメンバー属性は「調整」セクションの別々のノードの下に表示されます。


    調整トランザクションの詳細画面のスクリーンショット
  2. 「調整対象」で、売掛金と買掛金のどちらに調整を行うかを選択します。
  3. 「調整タイプ」を選択し、「ID」「名前」およびオプションで「説明」に入力します。
  4. 売掛金金額と買掛金金額間の差異を説明するコメントを入力することもできます。
  5. オプションで、ファイルを参照し、「開く」「調整」の順にクリックしてファイルの添付を追加できます。

調整処理ロジックの理解

  • 照合の制限が完全一致に設定されている場合、調整を作成できません。
  • 照合プロセスの制限が-0/+0に設定されている場合、調整は許可されません。
  • 許容差が許可される照合があり、実際の制限金額を含む指定された許容差内で照合が失敗した場合、調整が許可されます。たとえば、照合の制限が-150から+150に設定されている場合、150を超える金額および-150未満の金額は失敗します。
  • 調整を含む照合の下限および上限の値が両方とも空白の場合、調整は制限なしで許可されます。これにより、片側調整を処理できます。
  • 下限の照合制限内にあり、上限が空白の場合、調整が許可されます。たとえば、下限の値が+150に設定され、上限の値が空白の場合、値が$-2000.00の調整を作成できます。
  • 照合コンプライアンスに統合されているトランザクション照合プロファイルでは、照合セットに含まれる1つ以上のトランザクションの会計日付がパージ最終日よりも前である場合、調整は削除できません。
  • データ・ソース属性からマップされた調整属性の場合、調整の値は、手動照合の実行中に選択された最初のトランザクションからコピーされます。

  • 「会計日付」には現在の日付が表示されます。この日付は照合の調整会計日として設定されます。「トランザクション照合調整カットオフ時間」設定が会計日に与える影響の詳細は、Account Reconciliationの設定と構成期限日の設定を参照してください。