データ・ソースの照合タイプ・ビューについて

照合タイプ・ビューは、承認済の各照合タイプについて作成されます。このビューには、照合タイプ内のすべてのデータ・ソースにわたるすべてのトランザクションが含まれます。

照合タイプ・ビューは、特定の照合タイプのすべてのトランザクションに対するレポートの作成を簡素化します。特定の照合タイプの照合タイプ・ビューには、その照合タイプ内のすべてのデータ・ソースの属性が含まれています。このビューのSQL問合せを使用して、各データ・ソースの列名を取得します。次に、特定の照合タイプ内のすべてのデータ・ソースにわたるすべてのトランザクションが含まれるレポート問合せを作成できます。このレポート問合せに基づいてカスタム・レポートを実行すると、1つの照合タイプのすべてのトランザクションに関するデータを1つの場所でフィルタリングして表示できます。Oracle Account Reconciliationの管理カスタム・レポートの生成を参照してください。

照合タイプ・ビューは、他の表と結合できます。照合タイプに基づくレポート問合せは移植可能です。2つのアプリケーションで照合タイプ構成が同じ場合は、アプリケーションが完全なクローンでなくても、両方のアプリケーションで同じレポート問合せが機能します。

照合タイプ・ビューは、照合タイプが承認されると作成または更新されます。

データ・ソースの照合タイプ・ビューの構造

照合タイプ・ビューの名前は、照合タイプIDに接頭辞「TM_」が付いたものになります。たとえば、IDがPOtoInvの照合タイプの照合タイプ・ビュー名はTM_POtoInvです。ビュー名の最大長は30バイトです。

照合タイプ・ビューでサポートされる列の最大数は300です。

照合タイプ・ビューには、その照合タイプ内のすべてのデータ・ソースからの固定のシステム定義属性とデータ・ソース属性が含まれています。列名は30バイトを超えないようにする必要があります。データ・ソース属性の列名は、データ・ソース属性IDにアンダースコアと列のデータ型を表す文字が接尾辞として付加されたものになります。照合タイプ・ビューの列に関する詳細は、Account Reconciliationの表およびビューTM_<MATCH_TYPE_ID>を参照してください。

Note:

照合タイプIDまたはデータ・ソース属性IDにピリオド(.)または中カッコ({または})が含まれている場合、この文字は照合タイプ・ビューではアンダースコアに置換されます。たとえば、照合タイプIDがInterCompany1.2の場合、照合タイプ・ビューの名前はTM_InterCompany1_2になります。

例: 照合タイプの照合済トランザクションをレポートするための問合せ

例1: 特定のデータ・ソースのすべてのトランザクションの選択

次のいずれかのレポート問合せを使用して、データ・ソースが'Bank'の照合タイプTM_GL_POS_BANKのすべてのトランザクションを取得します。

SELECT * FROM "TM_GL POS Bank" TM_GL_POS_BANK WHERE TM_GL_POS_BANK.SOURCE = 'Bank';
SELECT * FROM "TM_GL POS Bank" TM_GL_POS_BANK WHERE TM_GL_POS_BANK.SOURCE = 'Bank' and 
TM_GL_POS_BANK.RECON_ID IN
(SELECT recon.recon_id FROM tm_recon recon, tm_recon_type recon_type, TM_DATA_SOURCE data_source 
     WHERE recon.recon_type_id = recon_type.recon_type_id AND recon.recon_type_id = data_source.recon_type_id 
     AND data_source.recon_type_id = recon_type.recon_type_id AND data_source.DATA_SOURCE_ID = 2009);

例2: 照合タイプの未照合トランザクションの選択

次のレポート問合せでは、すべてのデータ・ソースについて照合タイプTM_GL_POS_BANKの未照合トランザクションがすべて返されます。

select * FROM "TM_GL POS Bank" TM_GL_POS_BANK where TM_GL_POS_BANK.match_status_enum is null or TM_GL_POS_BANK.match_status_enum = 6

例3: 指定された2つの日付間のすべての照合済トランザクションの選択

次のレポート問合せでは、日付の範囲内に作成された照合タイプTM_GL_POS_BANKの照合済トランザクションがすべて返されます。この結果には、照合タイプのすべてのデータ・ソースのトランザクションが含まれます。

 SELECT * FROM "TM_GL POS Bank" TM_GL_POS_BANK LEFT OUTER JOIN TM_MATCH MATCH ON 
   (TM_GL_POS_BANK.RECON_ID = MATCH.RECON_ID AND MATCH.MATCH_ID = TM_GL_POS_BANK.MATCH_ID) 
   WHERE MATCH.CREATE_DATE > ~MATCH_DATE_LOW~ and MATCH.CREATE_DATE <= ~MATCH_DATE_HIGH~