スナップショットのエクスポートおよびインポート

スナップショットをローカル・ファイル・システムまたはOracle Cloudストレージに保存して、クラウドに再びアップロードできます。スナップショットをエクスポートおよびインポートすると、コンテンツのバックアップと復元や、開発環境、テスト環境および本番環境間でのコンテンツの移行を行えるようになります。

スナップショットのエクスポート

スナップショットをローカル・ファイル・システムまたはOracle Cloud Infrastructureのストレージ・バケットに保存するには、「エクスポート」オプションを使用します。エクスポートにより、システムで取得されるスナップショットを保存して管理できます。

スナップショットはアーカイブ・ファイル(.bar)としてエクスポートされます。スナップショットのエクスポートにかかる時間は、.barファイルのサイズによって異なります。

注:

サイズの大きなスナップショット(5GBを超えるものや、ご使用のブラウザのダウンロード制限を超えるもの)を定期的にエクスポートする場合は、Oracle Cloud Infrastructureにストレージ・バケットを設定し、スナップショットをクラウド・ストレージに保存する必要があります。この方法では、サイズの大きなスナップショットをローカル・ファイル・システムに保存する際に発生することがある、サイズ制限やタイムアウトが原因のエクスポート・エラーを回避できます。スナップショット用のOracle Cloud Storage Bucketバケットの設定を参照してください。

スナップショットをまだ作成していない場合は、最初に作成する必要があります。

  1. 「コンソール」をクリックします。
  2. 「スナップショット」をクリックします。
  3. エクスポートするスナップショットを選択します。
  4. 「スナップショット・アクション」スナップショット・アクション・メニューをクリックします。
  5. 「エクスポート」をクリックします。
  6. スナップショットのエクスポート先を選択します。
    • Oracle Cloudストレージ: スナップショットをOracle Cloud Infrastructure (OCI)の既存のストレージ・バケットにエクスポートします。「ストレージの詳細」をクリックして、ストレージ・バケットの接続の詳細を指定します。

      ストレージ・バケットを設定していない場合は、まず設定する必要があります。スナップショット用のOracle Cloud Storage Bucketバケットの設定を参照してください。

    • ローカル・ファイル・ストレージ: スナップショットをブラウザのダウンロード・フォルダにエクスポートします。
  7. Oracle Cloudストレージを選択した場合は、接続の詳細、スナップショットの名前、および使用するフォルダを指定します。
    1. 「ストレージの詳細の構成」で、接続の詳細の指定方法を選択します。ストレージにアクセスできる既存のOCIリソース接続を使用することも、秘密キーを含む接続の詳細を手動で入力することもできます。
    2. 「OCIリソース接続の選択」を選択した場合は、使用する接続の名前を選択し、「次」をクリックして、スナップショットのエクスポート先のコンパートメントおよびストレージ・バケットを選択し、「次」をクリックします。

      OCIリソース接続を設定していない場合は、まず設定する必要があります。Oracle Cloud Infrastructureテナンシへの接続の作成を参照してください。

    3. 「ストレージの詳細を秘密キーとともに入力します」を選択した場合は、スナップショットのストレージ・バケットを、Oracle Cloud Infrastructure Object Storageのバケットにアクセスするために必要なセキュリティ・キーおよびOracle Cloud ID (OCID)とともに指定し、「次」をクリックします。

      この情報を生成または取得するには、Oracle Cloud Infrastructureコンソールにアクセスする必要があります。アクセス権限がない場合は、管理者に連絡してください。

      • バケット名: バケットの名前。たとえば、My_OAC_Snapshot_StorageBucketなどです
      • OCIリージョン: バケットが配置されているリージョンのリージョン識別子。たとえば、us-phoenix-1などです
      • OCIテナンシID: バケットをホストしているテナンシのOCID。

        たとえば、ocid1.tenancy.oc1..<unique_ID>などです

        テナンシのOCIDを取得する場所を参照してください。

      • OCIユーザーID: バケットへのアクセスに必要な署名キー・ペアを作成し、アップロードしたユーザーのOCID。

        たとえば、ocid1.user.oc1..<unique_ID>などです

        ユーザーのOCIDを取得する場所を参照してください。「公開キーをアップロードする方法」も参照してください。

      • キー・フィンガープリント: バケットにアクセスするために必要な秘密キーのフィンガープリント。

        フィンガープリントは次のようになります: 99:34:56:78:90:ab:cd:ef:12:34:56:78:90:ab:cd:ef

        キーのフィンガープリントを取得する方法を参照してください。

      • 秘密キー: PEM形式のユーザーの秘密キー・ファイルの名前と場所。

        たとえば、oci_private_key.pemなどです

        署名キーを生成する方法を参照してください。

    4. オプション: 「スナップショットに名前を付けて保存」で、「ファイル名」フィールドを使用して、スナップショットの.barファイルの名前を変更するか、スナップショット用に別のフォルダを選択します。

      デフォルトでは、スナップショットはバケットのルート・フォルダに保存され、<timestamp>.barという名前が付けられます。たとえば、20210824140137.barなどです。

      • 別の名前を使用するには、「ファイル名」フィールドにスナップショットの新しい名前を入力します。たとえば、24August2021.barなどです
      • 特定のフォルダを選択するには、必要なフォルダに移動するか、「ファイル名」フィールドにフォルダ名を入力します。たとえば、MyDaily_Snapshots/August/24August2021.barなどです

      「データのリフレッシュ」アイコンをクリックすると、デフォルトのファイル名と場所に戻ります。

      注:

      「スナップショットに名前を付けて保存」ダイアログでは、ストレージ・バケット内のすべてのファイルおよびフォルダが表示されるわけではありません。スナップショット(BARファイル)と、スナップショットを含むフォルダのみが表示されます。
    5. 「OK」をクリックして、この名前と場所でスナップショットを保存することを確認します。
  8. 「スナップショットのパスワード」で、スナップショットのパスワードを入力して確認します。

    パスワードの長さは14から50文字とし、数字、大文字、小文字および特殊文字をそれぞれ1文字以上含める必要があります。使用可能な特殊文字は次のとおりです: !#$%&'()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~

    このパスワードを忘れないでください。このパスワードは、将来ファイルをインポートするときに必要になります。たとえば、スナップショットに保存されているコンテンツを復元または移行する場合です。

  9. 「エクスポート」をクリックします。

    エクスポートにかかる時間は、ファイルのサイズによって異なります。

    スナップショットのローカル・ストレージへのエクスポートを選択した場合は、エクスポートを開始する前に、スナップショットの.barファイルの名前を変更したり、スナップショット用に別のフォルダを選択できます。

スナップショットのインポート

以前にローカル・ファイル・システムまたはOracle Cloud Infrastructureのストレージ・バケットに保存したスナップショットをインポートできます。スナップショットのインポートにかかる時間は、スナップショットの.barファイルのサイズによって異なります。

スナップショットをインポートすると、ファイル自体はシステムにアップロードされますが、スナップショット内に格納されたアーティファクトはご使用の環境ですぐに使用可能になりません。インポートしたスナップショット・ファイルは、スナップショット・リストに表示されます。これを実行する準備ができたら、スナップショット内のコンテンツを復元することによって、カタログなどの現在のアーティファクトを上書きできます。

  1. 「コンソール」をクリックします。
  2. 「スナップショット」をクリックします。
  3. ページ・アクション・メニューページ・アクション・メニューをクリックし、「スナップショットのインポート」を選択します。
  4. スナップショットのインポート元を選択します。
    • ローカル・ファイル・ストレージ: スナップショットをローカル・ファイル・システムからインポートします。
    • Oracle Cloudストレージ: Oracle Cloud Infrastructureのストレージ・バケットにあるスナップショットをインポートします。「ストレージの詳細」をクリックして、ストレージ・バケットの接続の詳細を指定します。
  5. ローカル・ファイル・ストレージを選択した場合は、「選択」をクリックして、アップロードするスナップショットを見つけます。

    スナップショットを含むスナップショット・ファイル(.bar)を選択します。Oracle Analytics Cloud、Oracle Analytics ServerおよびOracle BI Enterprise Edition 12cから取得したスナップショットをアップロードできます。

  6. Oracle Cloudストレージを選択した場合は、接続の詳細を指定し、インポートするスナップショットを選択します。
    1. 「ストレージの詳細の構成」で、接続の詳細の指定方法を選択します。ストレージにアクセスできる既存のOCIリソース接続を使用することも、秘密キーを含む接続の詳細を手動で入力することもできます。
    2. 「OCIリソース接続の選択」を選択した場合は、使用する接続の名前を選択し、「次」をクリックして、スナップショットのエクスポート先のコンパートメントおよびストレージ・バケットを選択し、「次」をクリックします。

      OCIリソース接続を設定していない場合は、まず設定する必要があります。Oracle Cloud Infrastructureテナンシへの接続の作成を参照してください。

    3. 「ストレージの詳細を秘密キーとともに入力します」を選択した場合は、スナップショットを含むストレージ・バケットを、Oracle Cloud Infrastructure Object Storageのバケットにアクセスするために必要なセキュリティ・キーおよびOracle Cloud ID (OCID)とともに指定し、「次」をクリックします。

      この情報を取得するには、Oracle Cloud Infrastructureコンソールにアクセスする必要があります。アクセス権限がない場合は、管理者に連絡してください。

      • バケット名: バケットの名前。たとえば、My_OAC_Snapshot_StorageBucketなどです
      • OCIリージョン: バケットが配置されているリージョンのリージョン識別子。たとえば、us-phoenix-1などです
      • OCIテナンシID: バケットをホストしているテナンシのOCID。

        たとえば、ocid1.tenancy.oc1..<unique_ID>などです

        テナンシのOCIDを取得する場所を参照してください。

      • OCIユーザーID: バケットへのアクセスに必要な署名キー・ペアを作成し、アップロードしたユーザーのOCID。

        たとえば、ocid1.user.oc1..<unique_ID>などです

        ユーザーのOCIDを取得する場所を参照してください。公開キーをアップロードする方法も参照してください。

      • キー・フィンガープリント: バケットにアクセスするために必要な秘密キーのフィンガープリント。

        フィンガープリントは次のようになります: 99:34:56:78:90:ab:cd:ef:12:34:56:78:90:ab:cd:ef

        キーのフィンガープリントを取得する方法を参照してください。

      • 秘密キー: PEM形式のユーザーの秘密キー・ファイルの名前と場所。

        たとえば、oci_private_key.pemなどです

        署名キーを生成する方法を参照してください。

    4. 「スナップショットの選択」で、インポートするスナップショットに移動します。

      または、「ファイル名」フィールドにスナップショットのフォルダ・パスと名前を入力します。たとえば、MyDaily_Snapshots/August/24August2021.barなどです

      「データのリフレッシュ」アイコンをクリックすると、選択内容がクリアされ、再度やり直すことができます。

      注:

      「スナップショットの選択」ダイアログでは、ストレージ・バケット内のすべてのファイルおよびフォルダが表示されるわけではありません。スナップショット(BARファイル)と、スナップショットを含むフォルダのみが表示されます。
    5. 「OK」をクリックして、選択したスナップショットをインポートすることを確認します。
  7. スナップショットのパスワードを入力します。

    これは、ローカル・ファイル・システムまたはクラウド・ストレージにスナップショットをエクスポートするたびに指定するパスワードです。

    注:

    不正なパスワードを何度も入力した場合、安全対策としてスナップショットが自動的にロックされます。約30分待機してから、正しいパスワードでスナップショットのアップロードを再試行してください。

  8. 「インポート」をクリックします。

スナップショット用のOracle Cloud Storage Bucketバケットの設定

Oracle Analytics CloudのスナップショットをOracle Cloudに保存する場合、ユーザー(または管理者)はいくつかの設定ステップを完了する必要があります。使用する予定のストレージ・バケットを作成し、自分(または別のユーザー)がOracle Analytics Cloudからバケットにアクセスすることを許可するAPI署名キーを生成する必要があります。

  1. Oracle Cloud Infrastructureコンソールで、バケットを作成して接続する権限を持つユーザーをIAMに作成します。

    ユーザーが存在する場合は、このステップをスキップできます。ユーザーの追加を参照してください。

  2. このユーザーのAPI署名キー・ペアを生成します。

    API署名キーを生成する方法を参照してください。

    コンソールを使用してAPI署名キー・ペアを追加すると、次の情報を含む構成ファイルのプレビュー・スニペットが生成されます。

    • user - キー・ペアが追加されるユーザーのOCID。
    • fingerprint - 追加されたばかりのキーのフィンガープリント。
    • tenancy - テナンシのOCID。
    • region - コンソールで現在選択されているリージョン。
    • key_file- ダウンロードした秘密キー・ファイルへのパス。この値は、秘密キー・ファイルを保存したファイル・システム上のパスに更新する必要があります。
  3. スニペットに表示されている情報をメモします。Oracle Analytics CloudからOracle Cloudストレージにスナップショットをエクスポートする(またはOracle Cloudに保存されているスナップショットをインポートする)場合、次を指定するよう求められます:

    OCIユーザーID: user

    キー・フィンガープリント: fingerprint

    秘密キー: key_file

    OCIテナンシID: tenancy

    OCIリージョン: region

  4. スナップショット用のストレージ・バケットを作成します。

    バケットが存在する場合は、このステップをスキップできます。バケットの作成を参照してください。

    署名キーを作成したユーザーは、ストレージ・バケットへの読取り/書込みアクセス権を持っている必要があります。特に、このユーザーには、スナップショットが格納されるストレージ・バケットに対する次の権限が必要です:

    • OBJECT_CREATE
    • OBJECT_OVERWRITE