Oracle AnalyticsのOracle Cloud Infrastructure Languageとの統合

Oracle AnalyticsをOracle Cloud Infrastructure (OCI) Languageと統合して、データ・サイエンティストの専門知識を必要とせずに機械学習と人工知能を実行します。たとえば、顧客データの場合、センチメント分析を実行して、顧客がフィードバック・ポータルに入力したレビューを分析できます。

OCI LanguageモデルをOracle Analyticsと統合するための前提条件

OCI LanguageをOracle Analyticsと統合するには、これらの前提条件が必要です。

OCI LanguageとOracle Analyticsの統合に必要なポリシー

Oracle AnalyticsをOCI Languageと統合するには、必要なセキュリティ・ポリシーがあることを確認します。

Oracle Analytics CloudとOCIテナンシ間の接続で指定するOCIユーザーには、使用するOCIリソースを含むコンパートメントに対する読取り、書込みおよび削除権限が必要です。OCIユーザーが次の最小限のOCIセキュリティ・ポリシーを持つユーザー・グループに属していることを確認してくださいOCIテナンシにOracle Analyticsから接続する場合は、OCI APIキーまたはリソース・プリンシパルを使用できます。

注:

Oracle Cloud ID (OCID)は、OCIで使用されるリソース識別子です。

注:

リソース・プリンシパルの場合、コンパートメント下のすべての分析インスタンスを含めるには、{request.principal.id='<analytics_instance_ocid>'}のかわりに{request.principal.type='analyticsinstance', request.principal.compartment.id='<compartmentA_ocid>'}を指定します。これには、compartmentAの下のすべての分析インスタンスが含まれます。

OCI LanguageとOracle Analyticsの統合に必要なポリシー

番号 APIキー・ポリシー リソース・プリンシパル・ポリシー 目的
1 allow group <group_name> to use ai-service-language-family in compartment <compartment_name> allow any-user to use ai-service-language-family in compartment <compartment_name> where all {request.principal.id='<analytics_instance_ocid>'} OCI Languageサービスへのアクセス権を付与します。
2 allow group <group_name> to manage ai-service-language-job in compartment <compartment_name> allow any-user to manage ai-service-language-job in compartment <compartment_name> where all {request.principal.id='<analytics_instance_ocid>'} 非同期処理のためにJOBS Languageサブ・リソースへの管理アクセス権を付与します。
3 allow group <group_name> to read buckets in compartment <compartment_name> allow any-user to read buckets in compartment <compartment_name> where all {request.principal.id='<analytics_instance_ocid>'} バケット詳細へのアクセス権を付与します。
4 allow group <group_name> to manage objects in compartment <compartment_name> where target.bucket.name='<staging_bucket_name>' allow any-user to manage objects in compartment <compartment_name> where all {request.principal.id='<analytics_instance_ocid>', target.bucket.name='<staging_bucket_name>'} ステージング・バケット内のオブジェクトへの読取り、書込みおよび削除アクセス権を付与します。
5 allow group <group_name> to read objectstorage-namespaces in compartment <compartment_name> allow any-user to read objectstorage-namespaces in compartment <compartment_name> where all {request.principal.id='<analytics_instance_ocid>'} ストレージ・ネームスペースへのアクセス権を付与します。検証目的で使用されます。
OCI Language - 動的グループ・ポリシー(非同期処理の場合)
ポリシー 目的
allow dynamic-group <dynamic_group> to manage objects in compartment <compartment_name> 特定のコンパートメント内のオブジェクト・サブリソースへのアクセス権を付与します。

Oracle AnalyticsでOCI Languageモデルを使用可能にする方法

Oracle Cloud Infrastructure (OCI) Languageモデルを使用してデータを分析する前に、Oracle Analyticsに登録します。

Oracle AnalyticsにOCI Languageモデル登録すると、人工知能(AI)の専門知識を必要とせずに、アプリケーションにキー・フレーズ抽出、センチメント分析、分類、名前付きエンティティ認識および言語認識を構築できます。
Oracle Analyticsは次のモデルをサポートします:
  • カスタム名が付いたエンティティの認識(非同期APIを使用)
  • カスタム・テキスト分類(非同期APIを使用)
  • キー・フレーズの抽出
  • 言語の検出
  • 名前付きエンティティの認識
  • 個人を特定できる情報
  • センチメント分析
  • テキスト分類
ノート: 言語の検出は100以上の言語をサポートしますが、キー・フレーズの抽出、名前付きエンティティの認識、およびセンチメント分析は英語とスペイン語のみをサポートします。「OCI Language事前トレーニング済モデル」を参照してください。
ノート: Oracle Analytics

Oracle Analyticsは、名前付きエンティティの認識およびテキスト分類のカスタム・モデルをサポートしますが、他のOCI Languageモデルについてはサポートしません。

開始する前に、Oracle AnalyticsインスタンスとOCIサービス間の接続を作成します。「Oracle Cloud Infrastructureテナンシへの接続の作成」を参照してください。
また、BIサービス管理者またはDVコンテンツ作成者ロールを持つユーザーとしてOracle Analyticsにログインしていることを確認してください。
  1. ホーム・ページで、「ページ・メニュー」「モデル/関数の登録」OCI Languageモデルの順にクリックします。
  2. Languageモデルの登録ダイアログで、OCIテナンシへの接続の名前をクリックします。
  3. 「モデルの選択」ダイアログで、AI言語モデルが存在するコンパートメントに移動します。

    カスタムAI言語モデルを登録する場合は、ステージング・バケットと専用エンドポイントの両方を提供する必要があります。
  4. Oracle Analyticsで使用可能にするモデルを選択します。

    • 事前トレーニング済モデルを登録する場合は、モデルのステージング・バケット・コンパートメントを選択します。

    • カスタム・モデルを登録する場合は、モデルのステージング・バケットとモデル・エンドポイントを選択します。

  5. 「登録」をクリックします。
  6. オプション: モデルが正常に登録されたことを確認するには、ホーム・ページで「ナビゲータ」をクリックし、「モデル」「機械学習」の順にクリックして、登録されたモデルを表示し、モデルが正常に登録されたことを確認します。「検査」をクリックして、モデルが正しく構成されていることを確認します。