バッチには、スキャンされたイメージ、ページおよび電子ドキュメントが含まれます。これらを論理的に編成してリポジトリに格納できます。ドキュメントをスキャンまたはインポートした後は、その索引付け、編集およびリリースを実行できます。
バッチを作成すると、クライアント・プロファイルの接頭辞(SCAN、IMPORTなど)に内部の順序番号が続く形式で自動的に名前が付けられます。
注:
バッチがユーザーにロックされ、そのユーザーがバッチをロック解除できなくなった場合、コンテンツ・キャプチャ管理者が追加処理のためにこれらのバッチをロック解除できます。定義されたリリース・プロセスがない場合に、バッチをロック解除すると、ドキュメントとメタデータがOracle Content Managementリポジトリに送信され、ロック解除されます。
使用可能なリリース・プロセスを選択してバッチをリリースした場合、バッチで実行される次のアクションは、選択したリリース・プロセスによって異なります。バッチ・リリース中に、バッチ名の上にある進行状況バーが右に移動して、リリースの進行状況が示されます。バッチ・リリースがバックグラウンドで続行されている間、他のバッチを選択して作業できます。
リリース後、クライアント・プロファイルの設定に応じてバッチで次のアクションが実行されます。バッチは、後処理ステップ(バー・コード認識、ドキュメント(PDF/TIFF)変換、Oracle Content Managementリポジトリへのコミットなど)に移動する場合があります。また、ロックが解除されて、他のユーザーがロックおよび編集できるようになる場合もあります。たとえば、スキャン・オペレータがバッチを作成、レビューおよび編集した後に索引オペレータにリリースし、索引オペレータが後処理のためにバッチを選択、索引付けおよびリリースする場合があります。
自分が管理するバッチに対して実行できる操作は次のとおりです:
バッチには、クライアント・プロファイルでデフォルトの優先度とステータスが割り当てられている場合があります。これには0から10までの優先度番号(10が最高)を割り当てることができます。また、使用可能なステータス・オプションから、ステータスをバッチに添付することもできます。同様に、バッチにノートをリマインダとして添付したり、そのバッチで作業する可能性がある他のユーザーに注意を促したりできます。たとえば、バッチ内の指定したドキュメントから、あるページが欠落していることを示すノートを入力する場合があります。
クライアント・プロファイルには、複数のリリース・プロセスを含めることができます。バッチをリリースするには、必要なリリース・プロセスをリストから選択します。
名前、日付、ステータス、優先度、および状態でバッチを検索できます。フィルタ済リストには、検索結果に加えて、自分にロックされているバッチが常に含まれます。
バッチを検索するには:
バッチ・ペインでをクリックします。
「バッチ検索条件」ダイアログで、表にリストされた条件を使用してバッチを検索する方法を指定します。
複数の検索オプションを指定できます。検索フィールド内の値は1つのみが一致する必要がありますが、バッチを見つけるためには、指定されたすべての検索フィールドが一致する必要があることに注意してください。たとえば、「ステータス」フィールドで緊急を選択し、「優先度」フィールドで「8」、「9」および「10」を選択した場合、緊急ステータスでかつ優先度が「8」、「9」または「10」のバッチは見つかります。一方、緊急ステータスで優先度「0」のバッチや、ステータスがなくて優先度「8」、「9」または「10」のバッチは見つかりません。
表21-1 バッチ検索条件
検索条件 | 説明 |
---|---|
バッチ名 |
検索するバッチ名を入力します。名前の一部分を指定して、その後に1つ以上の文字と一致する |
開始日/終了日 |
日付フィールドに隣接するカレンダ・ボタンをクリックし、開始日と終了日を選択して、日付範囲内に作成されたバッチを検索します。 |
ステータス |
1つ以上のステータスを選択して、割り当てられたステータスでバッチを検索します。選択したステータスのいずれかが割り当てられたバッチと一致します。 |
優先度 |
1つ以上の優先度を選択して、割り当てられた優先度でバッチを検索します。選択した優先度のいずれかが割り当てられたバッチと一致します。 |
バッチの状態 |
1つ以上の状態を選択して、システムで割り当てられた状態によってバッチを検索します。選択した状態のいずれかが割り当てられたバッチと一致します。使用可能なバッチの状態は次のとおりです。
|
「OK」をクリックします。
フィルタ済の検索結果がバッチ・ペインに表示されます。バッチ・フィルタの設定に関係なく、自分にロックされたバッチは常にバッチ・ペインに表示されること、リフレッシュしても削除するまではバッチのフィルタ処理が残ることを覚えておいてください。
検索フィルタを削除するには:
場合によっては、バッチを処理してリリースしたときに、エラーが発生することがあります。一般的なエラーは、表示されたエラーの説明に基づいて解決できることがあります。それ以外の場合は、プロシージャ・マネージャに連絡して、表示されたバッチ名とエラーを伝える必要がある場合があります。
バッチの作業中のエラー
関連付けられたアプリケーションでイメージ以外のドキュメントを表示するときに、関連付けられたアプリケーションでドキュメントを開こうとしてエラーが発生した場合、クライアントには次のメッセージが表示されます: 関連付けられたアプリケーションでドキュメントを開けませんでした。このドキュメント・タイプにアプリケーションが関連付けられていない可能性があります。
バッチのリリース後のエラー
バッチのリリース後にそのバッチでエラーが発生した場合(後処理ステップ時など)、そのバッチがロックされた状態で「バッチ」ペインに表示されることがあります。(後処理によって、バッチの名前が変更されている場合があることに注意してください。)ドキュメント・エラー・アイコンを右クリックし、メニューから「バッチ・エラーの表示」を選択すると、エラーの詳細を表示できます。
各ドキュメントのすべての必須メタデータ・フィールドに入力せずにバッチをリリースした場合、後処理ステップとしてバッチをコミットするようにコンテンツ・キャプチャが設定されていると、エラーが発生します。通常はすべてのドキュメントがコミットされて、バッチから削除されます。ただし、エラーを含むドキュメントはバッチ内に残ります。エラーを解決するには、バッチを開いて、すべてのドキュメントのすべての必須メタデータ・フィールド(該当する名前の左側にアスタリスク(*)が表示されます)を完成して、バッチをもう一度リリースします。