クライアント・プロファイルの構成

クライアント・プロファイルには、コンテンツ・キャプチャ・クライアントでドキュメントをスキャンしたり、インポートしたり、索引付けする際にエンドユーザーが選択する設定が含まれています。クライアント・プロファイルにより、バッチでのドキュメントの作成および分割方法、メタデータ・フィールドが使用可能かどうか、およびバッチをリリースした後に行われる処理が制御されます。プロシージャ要素を使用してクライアント・プロファイルを作成します。

次のトピックを参照して、クライアント・プロファイルについて、またその構成方法を理解します:

クライアント・プロファイルについて

ユーザーには、ドキュメントのキャプチャのみを行うユーザーも、ドキュメント・バッチの索引の生成を担当するユーザーも、両方を行うユーザーもいます。これらの要件に従ってクライアント・プロファイルを構成します。クライアント・プロファイルで、バッチの接頭辞、バッチの優先度、バッチをフィルタする基準(優先度、ステータス、接頭辞など)を指定します。クライアント・プロファイルの使用を制限するには、それらをユーザーに割り当て、十分な権限を持つユーザーのみがクライアント環境のクライアント・プロファイルにアクセスできるようにします。また、1つ以上のドキュメント・プロファイルの各クライアント・プロファイルへの関連付けも行います。

クライアント・プロファイルを構成するには、プロファイルのページで設定を特定します。

表11-1 クライアント・プロファイル構成

ページ 主な構成

一般設定

次のような主なプロファイル設定を選択します:

  • ユーザーがクライアント・プロファイルを使用してキャプチャ(スキャンまたはインポート)するか、ドキュメントをキャプチャして索引を付けるか、ドキュメントの索引付けのみを行うか(クライアント・プロファイルのタイプの構成を参照)。

  • クライアント・ユーザーに表示するクライアント・プロファイル名。

  • このクライアント・プロファイルでキャプチャされるバッチの名前の付け方。

  • このプロファイルを使用して作成されるバッチのデフォルト・ステータス。

バッチ・フィルタ設定

オプションで、バッチの表示をフィルタします。このクライアント・プロファイルが選択されている場合にバッチ・ペインのリストでユーザーに表示するバッチとそのリスト方法(ユーザーに表示されるバッチ・リストのフィルタを参照)。

イメージ設定

イメージの色と画質の設定を指定し、空白ページを検出し、インポートされたイメージ以外のファイルを処理します。このタブは、「一般設定」ページで「プロファイル・タイプ」フィールドが「1 - キャプチャのみ」または「2 - キャプチャと索引」に設定されている場合にのみ使用できます。たとえば、次のような指定をします:

ドキュメント索引付け設定

必要に応じてドキュメントの分割、依存選択リストおよびドキュメント・プロファイルのオプションを構成します。このタブは、「一般設定」ページで「プロファイル・タイプ」フィールドが「2 - キャプチャと索引」または「3 - 索引のみ」に設定されている場合にのみ使用できます。たとえば、次のような指定をします:

セキュリティ

以前に割り当てられたロールに基づいて、クライアント・ユーザーのクライアント・プロファイルへのアクセス権を付与または削除します(プロシージャ・セキュリティの構成を参照)。

後処理

バッチをリリースする場合にユーザーが使用できるリリース・プロセスを定義します(クライアント・プロファイルの後処理の構成を参照)。

サマリー

クライアント・プロファイルに対して選択した設定を確認します。

クライアント・プロファイルの追加または編集

「キャプチャ」タブで新しいクライアント・プロファイルを追加したり、既存のものを編集したりできます。

  • ユーザーがプロファイルを使用してバッチのキャプチャを開始した後は、クライアント・プロファイルに大きな変更を加えないことをお薦めします。かわりに、クライアント・プロファイルを索引付けのみのプロファイルに変更します。これにより、ユーザーは既存のバッチに索引を付けてリリースできますが、追加のバッチをキャプチャすることはできません。

    クライアント・プロファイルをさらに広範囲に変更するには、本番プロファイルのコピーを作成して、新しいプロファイルを本番環境で使用する準備ができるまで安全に変更できるようにします。

  • 変更時は、クライアント・プロファイルを定期的に保存します。クライアントを実行して、プロファイルの変更を確認およびテストします。クライアント・プロファイル、そのメタデータ・フィールドまたはドキュメント・ファイルの編集後、サインアウトしてクライアントに再度サインインし、プロシージャの変更がクライアントに反映されていることを確認します。

クライアント・プロファイルを追加または編集するには:

  1. 左側のプロシージャ・ペインで、プロシージャを選択します。
    選択したプロシージャの構成ページが右側に表示されます。
  2. プロシージャの「キャプチャ」タブを開きます。
  3. 「クライアント・プロファイル」表でクライアント・プロファイルを追加をクリックするか、プロファイルを選択してクライアント・プロファイルを編集をクリックします。

    別の同一のプロファイルを作成するには、クライアント・プロファイルをコピーをクリックして既存のクライアント・プロファイルをコピーし、必要に応じて変更します。

  4. クライアント・プロファイルの各ページで、該当する設定を選択します(クライアント・プロファイルについての表を参照してください。
  5. 「送信」をクリックし、プロファイルを保存して閉じます。

クライアント・プロファイルの非アクティブ化または削除

クライアント・プロファイルをアクティブ化したり非アクティブ化して、クライアント・ユーザーがプロファイルにアクセスしたり、アクセスできなくしたりできます。デフォルトでは、クライアント・プロファイルはアクティブ(オンライン)です。クライアント・プロファイルをオフラインにして、トラブルシューティングしたり、プロファイルを削除する前に段階的に廃止したりできます。プロファイルを削除する前に、一定期間非アクティブにすることを検討してください。

クライアント・プロファイルを削除しても、以前にプロファイルを使用してキャプチャしたバッチには影響しません。ユーザーには、バッチ・フィルタの設定に関係なく、ロックされているすべてのバッチが表示されるため、ユーザーは別のクライアント・プロファイルを選択して、削除されたクライアント・プロファイルを使用して作成したバッチを引き続き表示、編集、およびリリースできます。

クライアント・プロファイルを非アクティブ化または削除するには:
  1. 左側のプロシージャ・ペインで、プロシージャを選択します。
    選択したプロシージャの構成ページが右側に表示されます。
  2. 「キャプチャ」タブを開きます。
  3. 「クライアント・プロファイル」表で、まずアクティブ化してから削除するプロファイルを選択します。
  4. クライアント・プロファイルをアクティブ化または非アクティブ化するトグル・アイコンをクリックしてプロファイルを非アクティブにします。
    「キャプチャ」タブで「オンライン/オフライン」をクリックし、クライアント・プロファイルをアクティブにしたり、非アクティブにできます。
  5. 非アクティブ化したプロファイルを選択して、クライアント・プロファイルを削除をクリックします。プロンプトが表示されたら、このプロファイルを削除することを確認します。

クライアント・プロファイルのタイプの構成

選択したクライアント・プロファイル・タイプによって、ユーザーがどのようにプロファイルを使用するか、またドキュメントをキャプチャしてメタデータ値を入力するかどうかが決まります。また、プロファイル・タイプによって、ドキュメントがバッチ内に作成される方法も影響を受けます。

クライアント・プロファイル・タイプを構成するには:
  1. クライアント・プロファイルを追加または編集し、「一般設定」ページを選択します。
  2. 「プロファイル・タイプ」フィールドで、次のプロファイル・タイプのうち1つを選択します: キャプチャのみキャプチャと索引または索引のみ
  3. 「送信」をクリックして、クライアント・プロファイルを保存します。

キャプチャのみ

ユーザーがドキュメントを索引付けせずにスキャンまたはインポートする場合は、「1 - キャプチャのみ」プロファイル・タイプを選択します。このタイプは一般的に、認識プロセッサが後処理ステップで後から索引付けするバッチに対して使用します。ユーザーが「キャプチャのみ」プロファイルを選択した場合、クライアント・ウィンドウにメタデータ・ペインは表示されません。

  • ユーザーがバッチをスキャンすると、クライアントは、スキャナにロードされたすべての印刷物をスキャンし、単一のドキュメントを作成します。クライアント・ユーザーは、「新規ドキュメントの作成」オプションを使用して、単一のドキュメントを複数のドキュメントに分割できます。また、認識プロセッサなどのバッチ・プロセッサがドキュメントの分割を実行することもできます。

  • ユーザーがバッチをインポートするときに選択したインポート・オプションによって、単一のドキュメントが作成されるか複数のドキュメントが作成されるかが決まります。

  • クライアント・ユーザーはドキュメントを索引付けできませんが、「新規ドキュメントの作成」オプションを使用してドキュメントを分割することはできます。

  • 「キャプチャのみ」プロファイルを使用する場合、索引付けとドキュメント作成のオプションは適用されません。「ドキュメント索引付け設定」ページの設定は使用できません。

キャプチャと索引

ユーザーがドキュメントをキャプチャして索引を付ける場合、「2 - キャプチャと索引」プロファイル・タイプを選択します。ユーザーが「キャプチャと索引」プロファイルを選択すると、バッチを開いたときにメタデータ・ペインがクライアント・ウィンドウに表示されます。

  • ユーザーが「キャプチャと索引」プロファイルを使用してバッチをスキャンする場合、ドキュメント作成の構成で説明されているように、「ドキュメント索引付け設定」ページで選択されたドキュメント作成オプションによってドキュメントの作成方法が決まります。たとえば、ドキュメント作成オプションが「1ページ(片面)」の場合、各ページのキャプチャ後、新しいドキュメントが作成されます。ユーザーは「新規ドキュメントの作成」オプションを使用してドキュメントを分割したり、空白ページ・セパレータ・シートを使用してバッチ内のドキュメントを自動的に分割したり、定義できます。

  • ユーザーが「キャプチャと索引」プロファイルを使用してバッチをインポートする場合、選択したインポート・オプションによって単一ドキュメントが作成されるか、複数ドキュメントが作成されるかが決まります。ユーザーは、「新規ドキュメントの作成」オプションを使用してバッチ内のドキュメントを分割できます。

索引のみ

ユーザーが以前にキャプチャされたバッチからのドキュメントの索引付けを行う場合は、「3 - 索引のみ」プロファイル・タイプを選択します。たとえば、高速の本番スキャナを使用して作成されたバッチを、索引付けを行う複数のユーザーがクライアントを使用して処理できます。ユーザーが「索引のみ」プロファイルを選択すると、クライアント・ウィンドウにメタデータ・ペインが表示されますが、バッチ・ペインのキャプチャ・オプションは非表示になるため、ユーザーはスキャンまたはインポートによりページをバッチできなくなります。

次のような場合は、「索引のみ」プロファイルを作成します:

  • バッチをスキャンするユーザーと索引付けするユーザーが異なるグループに属する場合

  • 索引付けを行うユーザーが索引付けを完了または検証する場合

  • バッチの修正が必要であるが、索引付けを行うユーザーにスキャナへのアクセス権がない場合

ユーザーに表示されるバッチ・リストのフィルタ

ユーザーがクライアントのバッチ・ペインのリストで表示およびアクセスできるバッチを定義するための様々なオプションがあります。たとえば、ユーザーがプロシージャ内の任意のバッチを表示できるようにしたり、ユーザーが自分のワークステーションで作成し、特定の接頭辞が付き、エラーを含むバッチにバッチ・リストを制限するようクライアント・プロファイルを構成できます。

次のガイドラインでは、バッチ・ペインでユーザーに表示されるバッチについて説明します:

  • ユーザーにロックされているバッチは常にリストされます。ユーザーがクライアント・プリファレンスで表示する最大数の制限を設定している場合は、すべてが表示されるとはかぎりません。

  • ロック解除されたバッチまたは他のユーザーにロックされたバッチが表示されるかどうかは、クライアント・プロファイルのバッチ・フィルタ設定によって異なります。たとえば、バッチ・リストを、特定の接頭辞付きのバッチ、特定の状態(エラーまたは処理中など)のバッチ、あるいは選択したステータスまたは優先度のバッチに制限できます。

  • ユーザーは、検索オプションを使用してクライアントのバッチ・リストをさらにフィルタできます。たとえば、バッチ・リストをフィルタして、優先度の高いバッチまたは古いバッチのみなど、制限されたバッチ・セットを表示したり、エラーが発生した1つ以上のドキュメントを含むバッチを検索できます。

クライアント・ウィンドウでユーザーにバッチを表示するには:

  1. クライアント・プロファイルを追加または編集し、「バッチ・フィルタ設定」ページを選択します。
  2. ページ設定で、表示するバッチのリストを制限するフィルタ設定を指定し、変更を保存します。次のガイドラインおよび次の表にリストされたフィルタの説明に従います。
    • AND条件はフィルタ間に適用されます。この場合、ユーザーには、選択したすべてのフィルタを満たす(AND条件)バッチのみが表示されます。バッチのステータスおよび優先度を指定した場合、そのバッチ・ステータスおよび優先度のバッチのみが表示されます。

    • OR条件はフィルタ内に適用されます。この場合、ユーザーには、選択したフィルタのいずれかを満たす(OR条件)バッチが表示されます。「優先度」フィールドで1、2および3を選択した場合、優先度1、2または3が割り当てられているバッチが表示されます。

表11-2 バッチ・フィルタ

フィルタ 使用例

追加のバッチ接頭辞

ユーザーには、他のフィルタ条件を満たし、選択したプロファイルのバッチ接頭辞で作成されたバッチが常に表示されます。

  • プロファイルのバッチ接頭辞に一致するバッチを表示するには、ここでバッチ接頭辞を再入力します。

  • プロファイル自体の接頭辞に加えて他の接頭辞を持つバッチも表示するには、プロファイルの接頭辞を含めるようにここにリストします。;(セミコロン)を入力して接頭辞を区切ります。

  • このフィールドを空白のままにすると、接頭辞に関係なく、そのプロシージャ内の任意のプロファイルで作成されたバッチがユーザーに表示されます。

処理の状態

選択した1つ以上の処理の状態のバッチに表示を制限します。処理の状態は内部システム状態で、再定義できません。

  • 「準備完了」状態を使用して、ロック解除され、ユーザーが選択して使用する準備ができたバッチを表示します。たとえば、この状態を使用して、索引付けするユーザーにロック解除された索引のみのタイプのバッチを表示します。

  • 「ロック」状態を使用して、任意のユーザーにロックされたバッチを表示します。

  • 「エラー」状態を使用して、エラーが発生した1つ以上のドキュメントを含むバッチを表示します。たとえば、この状態を使用して、適任のユーザーによる修正が必要なバッチを表示します。

  • 「処理中」状態を使用して、いずれかのバッチ・プロセッサによって現在処理中のバッチが表示されます。

バッチ・ステータス

「分類」タブで作成された1つ以上のバッチ・ステータスを持つバッチに表示を制限します。たとえば、「再スキャン」または「レビューが必要」バッチ・ステータスを選択して、適任のユーザーに注意が必要なバッチを表示します。

優先度

1つ以上の優先度のあるバッチに表示を制限します。たとえば、優先度10を選択して、ユーザーにすぐに注意を払う必要のあるバッチを表示します。

バッチ表示

ユーザーおよび場所によって表示を制限します。

  • 「ユーザーとワークステーション」を選択して、現在のユーザーが自分の現在のワークステーションでキャプチャしたバッチのみを表示します。たとえば、他のユーザーのバッチを開いてはいけないビジネス・ユーザーの場合にこの設定を選択します。

  • 「ユーザー」を選択して、現在のユーザーが1つ以上のワークステーションでキャプチャしたバッチを表示します。たとえば、各ユーザーがスキャンと索引付けを担当する一般的なシナリオでは、すべてのユーザーが1つのスキャン・ワークステーションに移動してログインし、バッチをスキャンしてから、自分のワークステーションに移動して索引を付けます。

  • 「すべてのユーザー」(デフォルト)を選択して、キャプチャしたワークステーションやユーザーに関係なく、バッチをユーザーに表示します。

経過日数

「開始」および「終了」フィールドに数値を入力して、指定した日数が経過したバッチを表示します。たとえば、7日から45日経過したバッチを表示します。

プライマリ・ソート、セカンダリ・ソート

バッチのソート方法を指定し、昇順または降順を指定します。次のプライマリ・ソートおよびセカンダリ・ソートの基準を指定できます:

  • バッチ名

  • バッチ・アイテム数

  • バッチ日付

  • バッチ優先度

  • バッチ・ステータス

たとえば、優先度が最も高いものが一番上に表示され、優先度が同じ場合は最も古い日付のものが最初に表示されるようにバッチをソートします。

注:

この設定ではクライアント・プロファイルのデフォルト・ソート順序を指定し、ユーザーはバッチが表示された後にソート順序を変更できます。

イメージのキャプチャと格納の構成

ユーザーがコンテンツ・キャプチャ・クライアントでドキュメントをキャプチャする場合、イメージ設定は次の2つのソースから取得されます:

  • このトピックで説明するクライアント・プロファイル設定。これらの設定は、クライアント・プロファイルを使用してキャプチャされるすべてのバッチに適用されます。場合によっては、ユーザーはこれらの設定をオーバーライドできます。

  • 選択したスキャナに固有で、ユーザーが選択するスキャナ設定。ユーザーは、バッチ・ペインで「キャプチャ設定」をクリックした後、これらの設定を選択します。選択すると、これらの設定がクライアント・プロファイルとともに保存されます。

クライアント・プロファイルでイメージおよびイメージ以外のキャプチャの設定を構成するには:

  1. クライアント・プロファイルを追加または編集をクリックして「イメージ設定」ページを選択します。

  2. イメージ設定を構成します。

    1. 「デフォルトの色」フィールドで、画質とイメージ・サイズに関する考慮事項のバランスを取って、デフォルトの色(「モノクロ」「グレースケール」または「色」)を指定します。

      フィールドを「<未指定>」に設定されたままにする場合、スキャナで選択されている色(クライアント・ユーザーによる選択またはスキャナのデフォルト設定)が使用されます。

      「デフォルトのオーバーライド禁止」フィールドを選択し、クライアント・ユーザーがスキャナの色の設定を変更できないようにします。すべてのスキャナでこの設定が尊重されるわけではありません。

    2. 「デフォルトDPI」フィールドで、画質とイメージ・サイズに関する考慮事項のバランスを取って、デフォルトDPI (100150200240300400または600)を指定します。

      フィールドを「<未指定>」に設定されたままにする場合、スキャナで選択されているDPI(クライアント・ユーザーによる選択またはスキャナのデフォルト設定)が使用されます。

      「デフォルトのオーバーライド禁止」フィールドを選択し、ユーザーがクライアントのスキャナ設定でイメージの解像度を変更できないようにします。すべてのスキャナでこの設定が尊重されるわけではありません。

    3. 「空白ページのバイトしきい値」フィールドで、オプションで空白ページの検出を構成します。

    4. デフォルトのイメージの明度とコントラストを指定するには、「デフォルトの明度とコントラストを適用する」フィールドを選択し、スライダを動かして値を上下に調節します。クライアント・ユーザーは、スキャナ固有の設定ウィンドウで許可されている場合、これらの設定をオーバーライドできる場合があります。

      注:

      イメージの結果は、スキャナのモデルによって異なります。したがって、同じスキャナ・モデルがクライアント・プロファイルで使用されている場合、デフォルトの明度とコントラストを適用すると、最も効果的です。

  3. イメージ以外の設定を構成

  4. 「送信」をクリックして、クライアント・プロファイルを保存します。

空白ページの検出の構成

ユーザーがキャプチャしたイメージ・ドキュメントには空白ページが含まれている場合があります。コンテンツ・キャプチャを構成して、バッチから自動的に空白ページを削除できます。これを行うには、空白ページの検出方法を指定する必要があります。つまり、しきい値のファイル・サイズを指定し、このしきい値以下のサイズのイメージは空白ページと見なされ、削除されるようにする必要があります。

セパレータ・シートの構成と空白ページの検出の違いについては、セパレータ・シート使用の構成を参照してください。

空白ページの検出を構成するには:
  1. クライアント・プロファイルを追加または編集する際、「イメージ設定」ページを選択します。
  2. 「空白ページのバイトしきい値」フィールドで、ファイル・サイズの値(バイト)を入力します。ユーザーは、クライアントの「プリファレンス」ウィンドウで「ページの削除前にスキャンされる最小バイト数」フィールドに数値を入力してこのしきい値の設定をオーバーライドできます。

    白黒(200 x 200 DPIイメージ)の場合、推奨される値は1500です。通常、この設定で、コンテンツ・キャプチャは空白ページとテキストが少量のページを区別できます。

  3. 「送信」をクリックして、クライアント・プロファイルを保存します。

イメージ以外のファイル・キャプチャ設定の構成

スキャンされた紙のドキュメントまたはインポートされたイメージ・ファイルは、コンテンツ・キャプチャでイメージ・ドキュメントに変換されます。ただし、ユーザーが、Microsoft WordやPDFドキュメントなどのイメージ以外のファイルをインポートする場合、クライアント・プロファイルのイメージ以外のファイルの設定で処理方法が決まります。

クライアント・プロファイルでイメージ以外のファイルの処理を構成するには:

  1. クライアント・プロファイルを追加または編集をクリックして「イメージ設定」ページを選択します。
  2. 「イメージ・ファイル以外のインポート・アクション」フィールドで、ユーザーがイメージ以外のファイルのインポートを選択した場合のアクションを選択します。
    • インポートしない: 選択すると、イメージ以外のファイルはインポートできず、バッチは作成されないというメッセージがユーザーに表示されます。

    • ネイティブ形式でインポート: 選択すると、イメージ以外のファイルは元の形式でキャプチャされます。ユーザーはイメージ以外のドキュメントに索引を付けることはできますが、個々のページを編集することはできません。

    • イメージ形式に変換: 選択すると、イメージ以外のファイルは、このページで選択されたイメージ以外の変換設定を使用してイメージに変換されます。

  3. 必要に応じて、クライアント・ユーザーに表示するページの最大数を「イメージ・ファイル以外のプレビュー・ページ制限」フィールドに指定します。

    この設定は、クライアントのパフォーマンスを最大化するのに便利です。これはネイティブ形式で格納されたイメージ以外のドキュメントにのみ適用されます。デフォルトは25ページです。プレビューするページの最大数の指定をスキップするには0を指定します。

  4. 必要に応じて、「イメージ以外の変換」フィールドの設定を完了します。

    これらの設定は、ステップ2で「イメージ形式に変換」が選択されている場合に使用できます。これらを使用して、ファイルの変換時にイメージに使用する色、JPEG画質およびDPI解像度を指定できます。

  5. 「送信」をクリックして、クライアント・プロファイルを保存します。

ドキュメント作成の構成

クライアント・プロファイルを構成する場合、バッチ内のドキュメントの作成方法を必ず指定してください。たとえば、片面または両面のドキュメントなど、固定ページ数でドキュメントはキャプチャされますか。1つのドキュメントの終わりと次のドキュメントの始まりを示すセパレータ・シートが使用されますか。または、ユーザーは、バッチの内容に基づいてドキュメントを作成する方法を指定するように求められますか。

クライアント・プロファイルでドキュメントの作成オプションを設定するには:

  1. クライアント・プロファイルを追加または編集し、「ドキュメント索引付け設定」ページを選択します。

    注:

    ドキュメントの作成オプションは、キャプチャのみのプロファイルに適用されません。キャプチャのみを参照してください。

  2. 「ドキュメント作成オプション」フィールドで、次のいずれかのオプションを選択して変更を保存します:
    • 1ページ(片面): このオプションは1ページのドキュメントを作成し、通常は片面ドキュメントで使用されます。ユーザーがバッチをスキャンすると、クライアントはスキャンした各イメージをページとして独自のドキュメントに挿入します。

      スキャナの片面/両面設定によって、ページの片面をスキャンするか、両面をスキャンするかが決まります。プロファイルが「1ページ(片面)」に設定されている場合、クライアントは、スキャナの設定が片面か両面かに関係なく、1ページのドキュメントを作成します。

    • 2ページ(両面): このオプションは2ページのドキュメントを作成し、通常、両面のフォームなどの両面ドキュメントで使用されます。ユーザーがバッチをスキャンすると、クライアントはスキャンした2つのイメージを各ドキュメントに挿入します。

      スキャナの片面/両面設定によって、ページの片面をスキャンするか、両面をスキャンするかが決まります。プロファイルが「2ページ(両面)」に設定されている場合、クライアントは、スキャナの設定が片面か両面かに関係なく、2ページのドキュメントを作成します。

    • 可変ページ数: このオプションでは、可変ページ数のドキュメントを作成します。

      • ユーザーがドキュメント間にセパレータ・シートを挿入し、セパレータ・シートを使用するようプロファイルが構成されている場合、クライアントは、セパレータ・シートを検出するまで、すべてのページをスキャンして同じドキュメントにします。セパレータ・シートの検出後は、新しいドキュメントを開始し、次のセパレータ・シートまですべてのページをスキャンします。コンテンツ・キャプチャ・クライアントは、セパレータ・シートのページを破棄し、すべてのドキュメントを1つのバッチに配置します。「セパレータ・シートのバイトしきい値」フィールドで、セパレータ・シート使用の構成で説明されているように、セパレータ・シートの検出方法を構成します。

      • ユーザーがドキュメント間にセパレータ・シートを挿入しない場合、クライアントは、スキャナですべてのページをスキャンして、バッチ内の1つのドキュメントにします。スキャン後、ユーザーは、「新規ドキュメントの作成」オプションを使用して、ドキュメントを定義できます。

    • ユーザーに確認: このオプションでは、スキャンを開始するたびに「ドキュメント作成オプション」ダイアログを表示し、バッチ内でのドキュメントの作成方法を尋ねます。ユーザーは、固定ページ数(1ページまたは2ページ)または可変ページ数を選択できます。

セパレータ・シート使用の構成

セパレータ・ページを使用してドキュメントを区切る条件を決定するクライアント・プロファイルを構成できます。ファイル・サイズが指定したバイトしきい値以下であるイメージには、新規のドキュメントが作成され、セパレータ・シートが削除されます。

セパレータ・シートが検出されるようにクライアント・プロファイルを構成するには:

  1. クライアント・プロファイルを追加または編集し、「ドキュメント索引付け設定」ページを選択します。

    セパレータ・シートを検出するには、「プロファイル・タイプ」フィールドが「2 - キャプチャと索引」に設定され、「ドキュメント作成オプション」フィールドが「可変ページ数」またはユーザーに確認のいずれかに設定されている必要があります。これらのフィールドで他の設定が選択されている場合、「セパレータ・シートのバイトしきい値」フィールドの設定は有効になりません。

    さらに、「ドキュメント作成オプション」フィールドでユーザーに確認を選択した場合、このセパレータ・シート・フィールドで指定したセパレータ・シートのしきい値をクライアント・ユーザーがオーバーライドできます。

  2. ページ設定の「セパレータ・シートのバイトしきい値」フィールドで、値を指定します。

    白黒(200 x 200 DPIイメージ)の場合、推奨されるバイト値は1500です。この設定では、空白のセパレータ・ページと少量のテキストを含むページは通常は区別されます。

    「空白ページのバイトしきい値」フィールドでも、空白ページを検出するためのしきい値を設定できます。ただし、その場合、検出された空白ページは削除されるため、セパレータ・シートとしては処理されません。

    注:

    両方のフィールドに0以外の値を指定した場合、「セパレータ・シートのバイトしきい値」フィールドのみが使用されます。「空白ページのバイトしきい値」フィールドは無視されます。空白ページの削除の詳細は、空白ページの検出の構成を参照してください。

  3. 「送信」をクリックして、クライアント・プロファイルを保存します。

クライアント・プロファイルでの依存選択リストの使用

依存選択リストには、親フィールドにリンクされた2つ以上の子選択リストが含まれています。ユーザーが親フィールドで選択を行うと、そのうちの1つが表示されます。メタデータ・フィールド定義を介してクライアント・プロファイルに複数の選択リストを適用できますが、依存選択リスト定義は1つのみです。

クライアント・プロファイルで依存選択リストを使用するには:
  1. 「メタデータ」タブで、2つ以上の選択リストを作成し、それらにリンクする依存選択リストを作成します。
  2. 「キャプチャ」タブで、クライアント・プロファイルを追加または編集します。
  3. 「ドキュメント索引付け設定」ページの「依存選択リスト」フィールドで、ステップ1で作成した依存選択リストを選択します。
  4. 「送信」をクリックして、クライアント・プロファイルを保存します。
    クライアントで、ユーザーが使用するように依存選択リストをテストします。

クライアント・プロファイルでのアセット・ルックアップの有効化

クライアント・プロファイルでアセット・ルックアップを有効にできるようにするには、まず「メタデータ」タブでアセット・ルックアップを作成します。
クライアント・プロファイルでアセット・ルックアップを有効にするには:
  1. 「キャプチャ」タブで、クライアント・プロファイルを追加または編集します。
  2. 「ドキュメント索引付け設定」ページでアセット・ルックアップ表に移動し、アセット・ルックアップを有効化をクリックします。
  3. アセット・ルックアップの有効化ダイアログで、アセット・ルックアップ・ドロップダウン・リストから「メタデータ」タブで作成したルックアップを選択します。
  4. 返されるアセットの上限ボックスに、ルックアップ時に返されるアセットの数を指定する数値を入力します。デフォルト値は「10」です。
  5. 必要に応じて、常にアセットを表示チェック・ボックスを選択します。
  6. 「OK」をクリックして構成を完了します。
    コンテンツ・キャプチャ・クライアントで、ユーザーが使用するようにアセット・ルックアップをテストします。

クライアント・プロファイルでのドキュメント・プロファイルの構成

ドキュメント・プロファイルによって、特定タイプのドキュメントの索引付けに使用できるメタデータ・フィールドのセットと、ドキュメントに使用可能な添付タイプのセットが指定されます。クライアント・プロファイルを構成するときは、索引付けする、またはプロファイルでキャプチャと索引付けの両方を行うすべてのタイプのドキュメントに対してドキュメント・プロファイルを選択します。

クライアント・プロファイルでドキュメント・プロファイルを構成するには:
  1. クライアント・プロファイルを追加または編集し、「ドキュメント索引付け設定」ページを選択します。

    このページにアクセスするには、「一般設定」ページの「プロファイル・タイプ」フィールドで索引付けオプション(「2 - キャプチャと索引」または「3 - 索引のみ」)を選択する必要があります。

  2. ページ設定で、「ドキュメント・プロファイル」フィールドに入力します。
    • リストされた1つ以上のドキュメント・プロファイルを選択します。

    • 「すべて」を選択すると、定義されたすべてのドキュメント・プロファイルをユーザーが選択できるようになります。

    • 「デフォルト」を選択すると、プロシージャに定義されているすべてのメタデータ・フィールドおよび添付タイプが単一のプロファイル内で使用可能になります。このオプションはトラブルシューティングに役立ちます。

  3. 「送信」をクリックして、クライアント・プロファイルを保存します。

クライアント・プロファイルへのセキュリティ・アクセスの付与または削除

コンテンツ・キャプチャでは、次のクライアント・セキュリティ・レイヤーが提供されます:

  • システム管理者は、適切なユーザー・ロール(CECCaptureClient)を割り当てて、ユーザーがコンテンツ・キャプチャ・クライアントにサインインできるようにする必要があります。

  • プロシージャ・マネージャにはプロシージャ・マネージャおよびユーザー・ロールが付与され、「プロシージャ」ページにアクセスして構成したり、コンテンツ・キャプチャ・クライアントにアクセスして構成をテストできます。
  • 特定のクライアント・プロファイルを表示したり、アクセスするために、プロシージャ・マネージャはユーザーにプロファイルへのセキュリティ・アクセスを割り当てます。

コンテンツ・キャプチャ・ユーザーにクライアント・プロファイルへのセキュリティ・アクセスを付与するには:

  1. クライアント・プロファイルを追加または編集し、「セキュリティ」ページを選択します。

    「クライアント・プロファイル・ユーザー」表に、クライアント・プロファイルにアクセスできるユーザーおよびグループがリストされます。ユーザー・グループを選択してユーザーを削除をクリックし、ユーザー・グループを削除できます。クライアント・プロファイルへのアクセス権をユーザーまたはグループから削除すると、プロファイルは、新しいバッチをキャプチャするためのコンテンツ・キャプチャ・クライアントの「クライアント・プロファイル」フィールドに表示されなくなります。ただし、ユーザーは、別のクライアント・プロファイルが選択されているプロファイルでキャプチャされたバッチに引き続きアクセスできる場合があります。

  2. クライアント・プロファイル・ユーザーを追加するには、「クライアント・プロファイル・ユーザー」表でユーザーを追加をクリックします。
  3. 「セキュリティ・メンバーの追加」ダイアログで、1人以上のユーザーまたはグループを検索し、追加します。このテキスト・フィールドでは、特定のメンバー名を検索します。「*」文字をグループ名またはユーザー名のワイルドカードとして使用できます。
  4. 選択したセキュリティ・メンバーを追加して「送信」をクリックし、クライアント・プロファイルを保存します。
追加したユーザーとしてクライアントにログインします。クライアント・プロファイルがオンラインの場合、「クライアント・プロファイル」フィールドに表示されます。

クライアント・プロファイルの後処理の構成

クライアント・ユーザーは、バッチで作業した後、バッチのロックを解除するか、リリース・プロセスを介してリリースします。バッチの次のステップは、リリース・プロセスを使用して指定した後処理構成によって異なります。バッチは、プロシージャに定義されたアクティブなコミット・プロファイルに基づいてコミット処理されます。または、TIFFへの変換ジョブへのバッチ・フローPDFへの変換ジョブへのバッチ・フロー認識プロセッサ・ジョブへのバッチ・フローアセット・ルックアップ・ジョブへのバッチ・フローまたはXML変換ジョブへのバッチ・フローなどのさらなる処理のためにキューに入れられます。

クライアント・プロファイルの後処理を構成するには:

  1. クライアント・プロファイルを追加または編集し、「後処理」ページを選択します。
  2. 「使用可能なリリース・プロセス」表で、リリース・プロセスを追加または編集します。
  3. 「送信」をクリックして、クライアント・プロファイルを保存します。

リリース・プロセスの追加、編集または削除

リリース・プロセスを追加、編集または削除するには:
  1. クライアント・プロファイルを追加または編集し、「後処理」ページを選択します。
  2. 「使用可能なリリース・プロセス」表で、リリース・プロセスを追加をクリックし、リリース・プロセスを追加します。表でリリース・プロセスを選択してリリース・プロセスを編集またはリリース・プロセスを削除をクリックし、編集したり、削除することもできます。
  3. 「リリース・プロセス設定」ダイアログで次のようにして「OK」をクリックします:
    1. リリース・プロセスの名前および説明を入力します。この名前は、選択したリリース・プロセスとしてOracle Content Capture Client内に表示されます。

    2. 「バッチ・プロセッサ」フィールドで、ユーザーがこのクライアント・プロライルでキャプチャされたバッチをリリースした後の次のステップを指定します。次のうちから選択できます:
      • コミット・プロセッサ: 最終コミット(出力)を行うために、バッチをこのプロセッサに送信する場合に選択します。たとえば、ユーザーがバッチを取得して完全に索引付けした後に、このステップを選択できます。

      • 認識プロセッサ: バー・コード認識を行うために、バッチをこのプロセッサに送信する場合に選択します。たとえば、バーコード認識によって自動的に索引付けするために、スキャンはされているが索引付けされていないバッチを送信する場合があります。

      • TIFFへの変換: ユーザーがインポートしたイメージ以外のドキュメントをイメージ形式に変換するために、バッチをこのプロセッサに送信する場合に選択します。

      • PDFへの変換: ドキュメントをPDFに変換するために、バッチをこのプロセッサに送信する場合に選択します。

      • アセット・ルックアップ・プロセッサ: アセット・ルックアップを有効にするために、バッチをこのプロセッサに送信する場合に選択します。

      • XML変換プロセッサ: このプロセッサにバッチを送信してXMLドキュメントのXML変換を有効にする場合に変換します。

    3. 次のステップとしてTIFF/PDFへの変換または認識処理を指定した場合は、「バッチ・プロセッサ・ジョブ」フィールドで実行する変換ジョブまたは認識ジョブを選択します。

    4. オプションで、「デフォルト」フィールドを選択し、このリリース・プロセスをクライアント・プロファイルのデフォルトのリリース・プロセスとして指定します。