ビューポイントに対する重複除外操作の実行

ノードの重複除外により、ビューポイント内の類似する既存のノードを照合し、単一のノードに結合できます。

考慮事項

  • ビューポイントを重複除外するには、そのビューポイントに対するデータ・マネージャ以上の権限が必要です。

  • 時間ラベル付きまたはアーカイブ済のビューポイントは重複除外できません。
  • ビューポイントは、一度に1つのアクティブな要求で重複除外できます。ビューポイントが別のアクティブな要求で重複除外処理されている場合、新しい重複除外操作でそのビューポイントを選択することはできません。
  • 各要求では、1つの重複除外モードのみがサポートされます。クラスタ・キーと時間ベースの重複除外を同じ要求で実行することはできません。
  • ビューポイントで重複除外を実行する場合:
    • ビューポイント内のノードは、それらのノードの一部が既存のビューポイントに存在しない場合でも、ノード・タイプのすべてのノードに対して照合されます。
    • ビューポイントに共有ノードが含まれている場合、照合ルールはノードの1つのインスタンスに対してのみ実行されます。
    • 一致したノードごとに表示される照合結果には、最大20件の制限があります。
  • 要求の要求アイテムは10,000件までという制限があります。マージ操作ごとに2つの要求アイテム(ソース・ノードの削除およびターゲット・ノードのプロパティ更新)が生成されるため、一致したノードの数が5000に達すると、その要求の重複除外プロセスは停止し、ノードの重複除外を続行するために新しい要求を作成するように求められます。要求に他の要求アイテムがすでに含まれている場合は、要求の最大値に早く達する可能性があります。
  • 取込要求アイテムではなく、ビューポイント内のノード・セットを重複除外するため、2つの異なるノードが互いに一致の候補となることがよくあります。たとえば、ノード"Oracle"および"Oracle Inc"を含むビューポイントを重複除外する場合、それぞれのノードがもう一方の一致の候補になる可能性があります。重複として受け入れるノードによって、どのノードが削除され、どのノードが存続するかが制御されます。一致したノードは削除されるノードであり、一致の候補ノードは存続するノードであることに注意してください。重複除外における一致したノードおよび一致の候補の理解を参照してください。

    Tip:

    一致を重複として受け入れると、その重複ノードは「重複除外結果」画面で「重複」としてマークされます(重複除外結果の理解を参照)。マークされたノードは、削除されるノードになります。
  • 重複除外中に3つ以上のノードが一致した場合、1番目のノードを2番目のノードにマージし、次に2番目のノードを3番目のノードにマージすることはできません。ただし、1番目と2番目の両方を3番目にマージすることはできます。

    たとえば、ノード"Oracle"、"Oracle Inc"および"Oracle Incorporated"があり、"Oracle Incorporated"を保持し、他の2つのノードの情報をそれにマージするとします。"Oracle"を"Oracle Inc"にマージし、次に"Oracle Inc"を"Oracle Incorporated"にマージすることはできません。かわりに、一致したノード"Oracle"を特定して"Oracle Incorporated"の重複としてマークし、次に"Oracle Inc"を特定して"Oracle Incorporated"の重複としてマークします。

ビューポイントを重複除外するには:

  1. 重複除外するビューポイントの要求を作成します。
  2. ビューポイント・ウィンドウの左側にある「照合および重複除外」照合アイコンタブをクリックします。
  3. 「一致」ペインで、「新規」照合の作成アイコンをクリックし、「ビューポイントの重複除外」を選択します。
  4. 「ビューポイントの重複除外」ダイアログ・ボックスで、次のアクションを実行します:
    1. 重複除外するビューポイントを選択します。
    2. そのビューポイントで「ノード・タイプ」を選択します。ノード・タイプは重複除外用に構成されている必要があります(重複除外の理解を参照)。
    3. 重複除外の「モード」を選択します:
      • クラスタ・キー: クラスタリング・プロパティを使用してビューポイントを重複除外します。ドロップダウン・メニューからクラスタリング・プロパティ値を選択します。ドロップダウン・メニューのクラスタリング・プロパティ値は、クラスタ・キーとして定義したプロパティの許容値に基づいています。クラスタ・キーを使用した重複除外を参照してください。

        Note:

        クラスタリング・プロパティに対して重複除外操作がすでに実行されている場合は、最後に処理されたノードのノード作成日が表示されます。
      • 時間ベース: ノードの作成日に基づいてビューポイントを重複除外します。ノードの作成日を入力します。時間ベースの重複除外を参照してください。
  5. オプション: 「バッチ・サイズ」を入力して、重複をチェックするノードの数を指定します。

    Tip:

    これは、たとえば、テストする照合ルールに変更を加えた場合に役立ちます。ビューポイント全体を重複除外する前に、小さなバッチを実行して結果を評価できます。
  6. 「重複除外の実行」をクリックします。

ノード・タイプに定義された照合ルールと、ビューポイントに登録されたデータ・ソースを使用して、ビューポイントで重複除外が実行されます。

重複除外操作

ビューポイントには数千のノードが含まれる場合があるため、通常はバッチで重複除外します。バッチは次の方法で定義できます:

バッチは、クラスタ・キーと指定したバッチ・サイズなど、前述のいくつかを組み合せて定義することもできます。

これらのバッチでノードを処理する方法には、いくつかのオプションがあります。次の用語は、これらのオプションを理解するのに役立ちます:

Table 11-1 バッチ処理のオプション

オプション 定義 実行方法
実行 指定したクラスタまたはノード作成開始日についてノードの最初のバッチの初期重複除外を実行します。 「ビューポイントの重複除外」ダイアログ・ボックスで「重複除外の実行」をクリックします。
続行 指定したクラスタまたはノード作成開始日についてノードの次のバッチの後続の重複除外を実行します。システムではすでに処理されたノードが追跡されるため、中断した場所から再開できます。 最初の実行操作を実行した後、「ビューポイントの重複除外」ダイアログ・ボックスで「重複除外の実行」をクリックします。
再実行 要求内の既存の結果セットを再処理します。これには1つ以上のバッチが含まれる場合があります。

ノート: 再実行では、受け入れられなかった照合結果のみが再処理されます。

重複除外結果セット・パネルで、再実行する結果セットの横にある「アクション」「アクション」アイコンをクリックし、「再実行」を選択します。
再起動 すでに処理されたクラスタを先頭から再処理します。

ノート: 「再起動」は、クラスタ・キー重複除外でのみ使用できます。

ヒント: 「再実行」「再起動」の違いは、「再実行」では1つ以上のバッチが再処理されるのに対し、「再起動」ではクラスタが再処理されることです。

「ビューポイントの重複除外」ダイアログ・ボックスで、「クラスタ・キー」の横にある「再起動」「再起動」アイコンをクリックします。
破棄 特定の要求の既存の結果セットを削除します。次に重複除外を実行するときに続行できるように、最後に処理されたノードが保持されます。

ノート: 要求を削除すると、結果セットも破棄されます。

重複除外結果セット・パネルで、再実行する結果セットの横にある「アクション」「アクション」アイコンをクリックし、「破棄」を選択します。
破棄して再実行 特定の要求の既存の結果セットを削除し、結果セット内の同じノードを再処理します。これには1つ以上のバッチが含まれる場合があります。 重複除外結果セット・パネルで、再実行する結果セットの横にある「アクション」「アクション」アイコンをクリックし、「破棄して再実行」を選択します。