抽出パッケージを使用すると、単一の操作で1つのアプリケーションからの複数の抽出を実行できます。抽出パッケージを実行すると、パッケージ内の各抽出が実行され、それらの個々の結果が単一のzipファイルに追加されます。オプションで、抽出の一部またはすべてを単一の出力テキスト・ファイルに結合できます。
ユースケースの例
- 複数の抽出を単一のファイルに結合する機能を使用すると、セクション・ファイル(Oracle Hyperion Financial Managementの.APPファイルやOracle Data Relationship Managementのインポート・ファイルに使用されるものなど)を作成できます。
- さらに、パッケージに含まれるすべての抽出を結合する必要はないため、すべての階層ファイルからの関係を結合した単一の出力テキスト・ファイルと、すべてのノード・レベル・プロパティのリスト・ファイルである別個の出力テキスト・ファイルを含む、単一のzipファイルを作成する抽出パッケージを作成できます。
考慮事項
- 個々の抽出はディメンション・レベルですが、抽出パッケージはアプリケーション・レベルです。このことは、アプリケーションの複数のディメンションからの抽出を含む抽出パッケージを作成できることを意味します。
- 抽出パッケージを他の抽出パッケージに含めることはできません。
- グローバル接続またはファイルへの抽出パッケージを実行できます。
- 同じファイル・タイプ(テキストまたはExcel)の抽出のみを1つのファイルに結合でき、抽出パッケージには結合ファイルを1つのみ含めることができます。たとえば、抽出パッケージに2つのExcelファイルと2つのテキスト・ファイルが含まれている場合、Excelファイルまたはテキスト・ファイルのいずれかを1つのファイルに結合できますが、両方を結合することはできません。その他のファイルを個別のファイルとして抽出パッケージに含めることができますが、結合することはできません。
結合された抽出ファイルに関するベスト・プラクティス
複数の抽出を単一の出力テキスト・ファイルに結合するときには、次のベスト・プラクティスを考慮してください:
- 抽出パッケージで単一の出力ファイルに結合される個別の抽出では、それぞれ、同じファイルおよびデータ・フォーマット・オプション(区切り文字、改行スタイル、日時フォーマットなど。抽出オプションの指定を参照)を使用する必要があります。
- 結合されたファイル内に複数の抽出からの単一のセクションを作成する場合は、それぞれの抽出で同じ列を抽出対象に選択する必要があります(抽出列の選択を参照)。
- 出力ファイルの意図に適した抽出パッケージ・ヘッダーおよびフッター・オプションを使用してください(抽出パッケージの作成、編集、コピーおよび削除を参照)。たとえば、関係情報を含む1つの抽出とノード情報を含む別の抽出を持つセクション・ファイルを作成する場合は、それぞれの抽出で個別の抽出ヘッダー情報を保持できます。ただし、結合された関係ファイルに3つの抽出を含める場合は、最初の抽出でのみヘッダー情報を保持し(他の2つの抽出ではヘッダー情報を除外する)、最後の抽出ファイルでフッターを保持することをお薦めします。