プロパティ名およびネームスペースの理解

プロパティは、名前とネームスペースで識別されます。たとえば、Core.Node TypeプロパティはネームスペースCoreと名前Node Typeを持ちます。

様々な外部アプリケーションが同じプロパティ名を使用する可能性があるため、ネームスペースは便利です。これにより、プロパティ名を保持しながら、各プロパティを一意に識別できます。ネームスペースは、アプリケーションを登録する際にプロパティに自動的に割り当てられます。

次の表に、使用可能なネームスペースの説明を示します。

表20-2 ネームスペース

ネームスペース 説明
Core Oracle Enterprise Data Management Cloudシステム・プロパティ。たとえば、Core.Nameプロパティはノード名に使用されます。システムおよび統計プロパティを参照してください。
CoreStats Oracle Enterprise Data Management Cloud統計プロパティ。たとえば、CoreStats.# Childrenプロパティは特定ノードの子ノードの数を計算します。システムおよび統計プロパティを参照してください。
Custom 汎用アプリケーションのプロパティ。
EBSGL Oracle E-Business Suite一般会計アプリケーションのプロパティ。E-Business Suite一般会計アプリケーションの事前定義済プロパティを参照してください。
FCCS Financial Consolidation and Closeアプリケーションのプロパティ。Financial Consolidation and Closeアプリケーションの事前定義済プロパティを参照してください。
FCGL Oracle Financials Cloud一般会計アプリケーションのプロパティ。Oracle Financials Cloud一般会計アプリケーションの事前定義済プロパティを参照してください。
Lookup 参照クラス・ノード・タイプのプロパティ。参照ノード・タイプの事前定義済プロパティを参照してください。
PLN Planningアプリケーションのプロパティ。Planningおよびフリーフォーム・アプリケーションの事前定義済プロパティを参照してください。
User ユーザー・クラス・ノード・タイプのプロパティ。ユーザー・アプリケーションの事前定義済プロパティを参照してください。

アプリケーションを登録したかどうかに関係なく、CoreおよびCoreStatsネームスペースを持つプロパティが「プロパティ」ページに表示されます。他のネームスペースを持つプロパティについては、登録済アプリケーションによって使用されたプロパティのみが「プロパティ」ページに表示されます。たとえば、Planningアプリケーションを登録したが、汎用アプリケーションは登録しなかった場合、「プロパティ」ページにはPLNネームスペースを持つプロパティは表示されますが、Customネームスペースを持つプロパティは表示されません。

詳細は、プロパティの操作を参照してください。

例20-1 同じ名前を持つ2つのプロパティを一意に識別

Oracle Enterprise Data Management CloudにはPLN.Account Typeプロパティが含まれます。Account Typeという名前のプロパティを持つ汎用アプリケーションを登録するとします。次に例に示すように、CustomおよびPLNネームスペースは2つのプロパティを区別します。


「プロパティ」ページにCustom.Accountタイプ名を示します。

「プロパティ」ページにPLN.Accountタイプ名を示します。