プロパティは、名前とネームスペースで識別されます。たとえば、Core.Node TypeプロパティはネームスペースCoreと名前Node Typeを持ちます。
様々な外部アプリケーションが同じプロパティ名を使用する可能性があるため、ネームスペースは便利です。これにより、プロパティ名を保持しながら、各プロパティを一意に識別できます。ネームスペースは、アプリケーションを登録する際にプロパティに自動的に割り当てられます。
次の表に、使用可能なネームスペースの説明を示します。
表22-2 ネームスペース
| ネームスペース | 説明 |
|---|---|
Core |
Oracle Fusion Cloud Enterprise Data Managementシステム・プロパティ。たとえば、Core.Nameプロパティはノード名に使用されます。システムおよび統計プロパティを参照してください。 |
CoreStats |
Cloud EDM統計プロパティ。たとえば、CoreStats.# Childrenプロパティは特定ノードの子ノードの数を計算します。システムおよび統計プロパティを参照してください。 |
Custom |
汎用アプリケーションのプロパティ。 |
EBSGL |
Oracle E-Business Suite一般会計アプリケーションのプロパティ。E-Business Suite一般会計アプリケーションの事前定義済プロパティを参照してください。 |
FCCS |
Financial Consolidation and Closeアプリケーションのプロパティ。Financial Consolidation and Closeアプリケーションの事前定義済プロパティを参照してください。 |
FCGL |
Oracle Financials Cloud一般会計アプリケーションのプロパティ。Oracle Financials Cloud一般会計アプリケーションの事前定義済プロパティを参照してください。 |
Lookup |
参照クラス・ノード・タイプのプロパティ。参照ノード・タイプの事前定義済プロパティを参照してください。 |
PLN |
Planningアプリケーションのプロパティ。Planningおよびフリーフォーム・アプリケーションの事前定義済プロパティを参照してください。 |
User |
ユーザー・クラス・ノード・タイプのプロパティ。ユーザー・アプリケーションの事前定義済プロパティを参照してください。 |
アプリケーションを登録したかどうかに関係なく、CoreおよびCoreStatsネームスペースを持つプロパティが「プロパティ」ページに表示されます。他のネームスペースを持つプロパティについては、登録済アプリケーションによって使用されたプロパティのみが「プロパティ」ページに表示されます。たとえば、Planningアプリケーションを登録したが、汎用アプリケーションは登録しなかった場合、「プロパティ」ページにはPLNネームスペースを持つプロパティは表示されますが、Customネームスペースを持つプロパティは表示されません。
詳細は、プロパティの操作を参照してください。
例22-1 同じ名前を持つ2つのプロパティを一意に識別
Cloud EDMにはPLN.Account Typeプロパティが含まれます。Account Typeという名前のプロパティを持つ汎用アプリケーションを登録するとします。次に例に示すように、CustomおよびPLNネームスペースは2つのプロパティを区別します。

