20 プロパティの操作

ディメンションには、ノードで使用されるプロパティが含まれます。「プロパティ」ページには、ディメンションに追加できるプロパティがリストされます。Oracle Enterprise Data Management Cloudでは、プロパティの初期セットが提供されます。カスタム・プロパティは、「プロパティ」ページから、または汎用アプリケーションを登録するときに作成できます。

アプリケーションのディメンションで使用可能なプロパティは、アプリケーション・タイプによって決まります。

  • 汎用アプリケーションの登録時に、カスタム・プロパティを作成するか既存のプロパティを選択できます。
  • Oracle Fusion Cloud EPMアプリケーションの登録時に、ディメンションのディメンション・タイプに基づいてプロパティが自動的に追加されます。

プロパティがビューポイントに表示される方法をカスタマイズできます。たとえば、プロパティの代替名を表示できます。ビューポイントのプロパティの構成方法の理解を参照してください。

次の表で説明するように、アプリケーションのタイプによってプロパティの一部の特性が決まります。

表20-1 プロパティとアプリケーション・タイプ

アプリケーション・タイプ プロパティの考慮事項
Oracle Fusion Cloud EPMアプリケーション プロパティの追加や除去はできません。ノードに使用できるプロパティは、アプリケーションの登録時に自動的に追加されるプロパティのみです。アプリケーション固有のプロパティの場合、次を参照してください。
Oracle Financials Cloud一般会計アプリケーション プロパティの追加や除去はできません。ノードに使用できるプロパティは、アプリケーションの登録時に自動的に追加されるプロパティのみです。アプリケーション固有のプロパティの場合、Oracle Financials Cloud一般会計アプリケーションの事前定義済プロパティを参照してください
Oracle E-Business Suite一般会計アプリケーション プロパティの追加や除去はできません。ノードに使用できるプロパティは、アプリケーションの登録時に自動的に追加されるプロパティのみです。アプリケーション固有のプロパティの場合、E-Business Suite一般会計アプリケーションの事前定義済プロパティを参照してください
汎用アプリケーション
  • 汎用以外のアプリケーション・タイプのプロパティを追加できます。たとえば、Planningプロパティを汎用アプリケーションに追加できます。
  • ディメンションのノード・タイプのプロパティを追加または除去できます。
  • 他のデータ・チェーン・オブジェクトまたはアプリケーション登録によって参照されていないかぎり、カスタム・プロパティを削除できます。

ユーザー・アプリケーション プロパティの追加や除去はできません。ノードに使用できるプロパティは、アプリケーションの作成時に自動的に追加されたプロパティのみです。ユーザー・アプリケーションの事前定義済プロパティを参照してください。

注:

  • Oracle Fusion Cloud EPMアプリケーションには固有の考慮事項がある可能性があります。その場合、それらの考慮事項についてはアプリケーション・タイプに関するトピックで説明します。
  • すべてのアプリケーション・タイプについて、アプリケーションに登録されていないプロパティをノード・タイプに追加して、ビューポイントでプロパティを使用可能にすることができます。ノード・タイプに追加された未登録のプロパティは、アプリケーションのデータのインポートまたはエクスポート時に含められません。

    インポートまたはエクスポートできない場合にプロパティをノード・タイプに追加するのはなぜでしょうか。このようなプロパティを使用して、ソートをカスタマイズしたり、Oracle Enterprise Data Management Cloudユーザー向けの説明およびコメントを含めることができます。

プロパティのデータ型

プロパティは、次のデータ型を使用して定義されます。

プロパティのデータ型 定義
ブール trueまたはfalseにすることができる値 True

はい

日付 日付値。時刻値は含まれません。 03/05/2023
浮動小数点 小数部を持つ数値 587.5
整数 整数 1000
リスト 一連の文字列

売掛金

現金

減価償却

メモ 改行やタブ文字などのフォーマットおよび空白文字を使用できる大きい文字列。 Java正規表現(例: return node.properties.PLN.Formula.replace("\R", ". "))
ノード

ノート: サブタイプはノード・データ型で使用できます。ノード・データ型のサブタイプを参照してください。

「基本」サブタイプ: 同じノード・セットまたは異なるノード・セット内の別のノードへのポインタ。 親ノード(例: Accounts - Project)
「ユーザー」サブタイプ: ユーザー・アプリケーション内のユーザー・ノードまたはユーザー・ロールアップ・ノードへのポインタ コスト・センター・マネージャ(例: Barry Mills)
数値文字列 数字(0-9)のみを使用できる文字列。 12475381469113081838
シーケンス 自動的に生成される増分番号。 0001005

0001010

0001015

文字列

ノート: サブタイプは文字列データ型で使用できます。文字列サブタイプを参照してください。

「基本」サブタイプ: テキストおよび数字。

自己資本
「電子メール」サブタイプ: 電子メール・アドレス user@companyname.com
「ハイパーリンク」サブタイプ: ハイパーリンク情報 https://companyname.com
タイムスタンプ 日時値 03/05/2023 11:30 AM

プロパティ・レベル

プロパティ・レベルは、プロパティ値がどこで定義されるかを決定します。

  • ノード: 定義済のプロパティ値がすべての場所およびビューポイント全体でそのノードに適用されます。
  • 関係: 定義済のプロパティ値は、階層セット内の特定の親子関係に対して一意です。

注意:

プロパティ・レベルは、定義済のプロパティ値のみに適用されます。継承値および派生値(デフォルト式で位置指定ロジックを使用する場合)は、ノードおよび関係レベルの制約条件に準拠しない場合があります。プロパティの継承および派生プロパティを参照してください。

プロパティの発生元

プロパティの発生元は、ノードの値がどのようにして発生したかを特定します。プロパティ値の発生元は、次のとおりです:

  • デフォルト: 値はアプリケーションの登録時に構成できます

  • 定義: 値はユーザーによって定義されます

  • 継承: 値は祖先ノードから継承されます

  • 派生: 値は計算されます。例: 子の数

  • 派生および保管: 値が派生され、ノードに保管されました。

  • 計算済(「名前」プロパティと「親」プロパティのみ): 要求中に、ノード名または親の値が計算されました。ノード名の場合、要求が完了すると、発生元に「定義済」と表示されます。

  • 不明: 値の発生元を特定できません

詳細は、次を参照してください: