ディメンションには、ノードで使用されるプロパティが含まれます。「プロパティ」ページには、ディメンションに追加できるプロパティがリストされます。Oracle Fusion Cloud Enterprise Data Managementでは、プロパティの初期セットが提供されます。カスタム・プロパティは、「プロパティ」ページから、または汎用アプリケーションを登録するときに作成できます。
アプリケーションのディメンションで使用可能なプロパティは、アプリケーション・タイプによって決まります。
プロパティがビューポイントに表示される方法をカスタマイズできます。たとえば、プロパティの代替名を表示できます。ビューポイントのプロパティの構成方法の理解を参照してください。
次の表で説明するように、アプリケーションのタイプによってプロパティの一部の特性が決まります。
表22-1 プロパティとアプリケーション・タイプ
アプリケーション・タイプ | プロパティの考慮事項 |
---|---|
Cloud EPMアプリケーション | プロパティの追加や除去はできません。ノードに使用できるプロパティは、アプリケーションの登録時に自動的に追加されるプロパティのみです。アプリケーション固有のプロパティの場合、次を参照してください。 |
Oracle Financials Cloud一般会計アプリケーション | プロパティの追加や除去はできません。ノードに使用できるプロパティは、アプリケーションの登録時に自動的に追加されるプロパティのみです。アプリケーション固有のプロパティの場合、Oracle Financials Cloud一般会計アプリケーションの事前定義済プロパティを参照してください |
Oracle E-Business Suite一般会計アプリケーション | プロパティの追加や除去はできません。ノードに使用できるプロパティは、アプリケーションの登録時に自動的に追加されるプロパティのみです。アプリケーション固有のプロパティの場合、E-Business Suite一般会計アプリケーションの事前定義済プロパティを参照してください |
汎用アプリケーション |
|
ユーザー・アプリケーション | プロパティの追加や除去はできません。ノードに使用できるプロパティは、アプリケーションの作成時に自動的に追加されたプロパティのみです。ユーザー・アプリケーションの事前定義済プロパティを参照してください。 |
注:
インポートまたはエクスポートできない場合にプロパティをノード・タイプに追加するのはなぜでしょうか。このようなプロパティを使用して、ソートをカスタマイズしたり、Cloud EDMユーザー向けの説明およびコメントを含めることができます。
プロパティのデータ型
プロパティは、次のデータ型を使用して定義されます。
プロパティのデータ型 | 定義 | 例 |
---|---|---|
ブール | trueまたはfalseにすることができる値 | True
|
日付 | 日付値。時刻値は含まれません。 | 03/05/2023 |
浮動小数点 | 小数部を持つ数値 | 587.5 |
整数 | 整数 | 1000 |
リスト | 一連の文字列 |
|
メモ | 改行やタブ文字などのフォーマットおよび空白文字を使用できる大きい文字列。 | Java正規表現(例: ) |
ノード
ノート: サブタイプはノード・データ型で使用できます。ノードおよびノード・リスト・データ型のサブタイプを参照してください。 |
「基本」サブタイプ: 現在のアプリケーションの同じノード・セットまたは異なるノード・セット内の別のノードへのポインタ。 | 親ノード(例: NA - Canada ) |
「ユーザー」サブタイプ: ユーザー・アプリケーション内のユーザー・ノードまたはユーザー・ロールアップ・ノードへのポインタ | コスト・センター・マネージャ(例: Barry Mills ) |
|
ノード・リスト
ノート: サブタイプはノード・リスト・データ型で使用できます。ノードおよびノード・リスト・データ型のサブタイプを参照してください。 |
「基本」サブタイプ: 現在のアプリケーションの同じノード・セットまたは異なるノード・セット内の他のノードのリストへのポインタ。 | この勘定科目の代替勘定科目のリスト(例: 11101 、11103 、11105 )。 |
「ユーザー」サブタイプ: 任意のユーザー・アプリケーションの「ユーザー」ノードまたは「ユーザー・ロールアップ」ノードのリストへのポインタ | コスト・センター・マネージャのリスト(例: Barry Mills、Casey Brown、Carol Judd ) |
|
数値文字列 | 数字(0-9)のみを使用できる文字列。 | 12475381469113081838 |
シーケンス | 自動的に生成される増分番号。 | 0001005
|
文字列
ノート: サブタイプは文字列データ型で使用できます。文字列サブタイプを参照してください。 |
「基本」サブタイプ: テキストおよび数字。 |
自己資本 |
「電子メール」サブタイプ: 電子メール・アドレス | user@companyname.com |
|
「ハイパーリンク」サブタイプ: ハイパーリンク情報 | https://companyname.com |
|
タイムスタンプ | 日時値 | 03/05/2023 11:30 AM |
プロパティ・レベル
プロパティ・レベルは、プロパティ値がどこで定義されるかを決定します。
プロパティの発生元
プロパティの発生元は、ノードの値がどのようにして発生したかを特定します。プロパティ値の発生元は、次のとおりです:
デフォルト: 値はアプリケーションの登録時に構成できます
定義: 値はユーザーによって定義されます
継承: 値は祖先ノードから継承されます
派生: 値は計算されます。例: 子の数
派生および保管: 値が派生され、ノードに保管されました。
計算済(「名前」プロパティと「親」プロパティのみ): 要求中に、ノード名または親の値が計算されました。ノード名の場合、要求が完了すると、発生元に「定義済」と表示されます。
不明: 値の発生元を特定できません
詳細は、次を参照してください:
注:
プロパティ値を導出するための式の作成の詳細は、式を使用したカスタム・ビジネス・ロジックの定義を参照してください。