Enterprise Profitability and Cost Managementでのタスク・マネージャの使用の概要

タスク・マネージャを使用すると、Enterprise Profitability and Cost Managementで多数のタスクを一元管理できます。タスク・マネージャは、タスクを可視化および自動化し、それらのタスクに関連するアクティビティを記録します。タスク・マネージャのスケーラビリティにより、いくつかのタスクを同時に実行できます。次の各項を参照して、Enterprise Profitability and Cost Managementでのタスク・マネージャの使用に関するより明確な全体像を把握してください:

タスク・マネージャでよく使用される用語

  • タスクは、Enterprise Profitability and Cost Managementでのアクションの単位です。サービス管理者およびパワー・ユーザーは、タスクを定義し、ユーザーにタスクを割り当てます。ユーザーは、タスクの指示を確認し、質問に回答し、タスクを送信、再割当て、承認および却下します。タスクへのアクセスは、電子メール通知から、またはEnterprise Profitability and Cost Managementにログインして行います。

    タスクには2つのタイプがあります。手動タスクでは、ユーザーがタスクを完了し、タスクが完了したことを確認する必要があります。自動タスクは、ユーザーの介入が不要であり、スケジュールに基づきます。エンド・ユーザーの手動タスクおよび自動タスクの組合せを含むスケジュールを作成して、ビジネス・プロセスを合理化できます。

  • テンプレートは、反復可能なタスクのブルー・プリントです。タスクについて必要なすべての相互作用を定義し、毎月や四半期ごとなどのカレンダ頻度に基づいて実行できる複数のスケジュールを作成するために利用できます。

  • スケジュールは、Enterprise Profitability and Cost Managementで実行するタスクの時間順のセットを定義します。

  • アラートは、プロセス中に発生した問題に関するユーザーからの通知です。

タスク・マネージャのプロセス・フロー

タスク・マネージャのプロセス・フローは次のとおりです:

  • タスク・タイプの定義

  • タスク・テンプレートの作成

  • スケジュールの作成

  • テンプレートへのタスクの追加

  • スケジュールへのタスクの追加

タスク・マネージャを管理および使用するためのナビゲーション・ステップ

管理者のナビゲーション・ステップ

管理者は、タスク・マネージャ・ページでタスクを定義し、ユーザーにタスクを割り当てます。ホーム・ページで「アプリケーション」をクリックし、「タスク・マネージャ」をクリックします。

「アプリケーション」と「タスク・マネージャ」が選択された状態のホーム・ページ

ユーザーのナビゲーション・ステップ

ユーザーは「タスク」ページからタスクにアクセスします。ホーム・ページから、「タスク」を選択します。

「タスク」が選択された状態のホーム・ページ

Enterprise Profitability and Cost Managementでのタスク・マネージャの使用例

次の例に、管理者とユーザーがEnterprise Profitability and Cost Managementでタスク・マネージャを使用して月末処理を定義し、実行する方法を示します。

管理者

  1. Enterprise Profitability and Cost Managementの月末タスクを定義します。

    Enterprise Profitability and Cost Managementの一般的な月末タスクを次に示します。これらのタスクは、Enterprise Profitability and Cost Managementの内部と外部の両方で実行されます。

    • メタデータ(新しい勘定科目、部門、製品など)の更新
    • 新しいディメンション変更によるデータベースのリフレッシュ
    • 新しいPOVの設定
    • 配賦モデルの確認、更新および承認
    • 財務データの実行およびロード
    • 財務データの確認および承認
    • ドライバ・データのロード
    • ドライバ・データの確認および承認
    • 計算の実行
    • 結果の検証
    • 結果の確認および承認
    • レポート・キューブへのPOVのコピー
    • ダッシュボードおよびレポートの確認
    • 結果の確定および承認
    • レポート可用性のお知らせ
  2. タスク・マネージャを開いて、タスク、テンプレートおよびスケジュールを設定します。

    ホーム・ページで「アプリケーション」をクリックし、「タスク・マネージャ」をクリックします。

  3. オプション: Enterprise Profitability and Cost Managementアプリケーションの設定後、タスクを定義する前に、定義するタスクに基づいて次のシステム設定を定義する必要があることがあります。これらの設定は、設定後いつでも変更できます。

    • 組織単位: 休日ルールを使用する場合は、組織単位を設定します。組織単位は、フィルタおよびレポートにも使用されます。タスク・マネージャの組織単位の管理およびタスクの休日ルールの管理を参照してください。
    • グローバル統合トークン: URLをEnterprise Profitability and Cost Managementの静的パラメータから構成する場合は、グローバル統合トークンを設定します。グローバル統合トークンの管理を参照してください。
    • タスク・ガバナー: リストに表示されるアイテムの最大数、最大承認レベルおよび最大ファイル・アップロード・サイズを決定するには、タスク・ガバナーを設定します。タスク・マネージャ・ガバナーの設定を参照してください。
    • その他のシステム設定: コメントやタスクの削除、ワークリストおよびようこそパネルでのタスク表示、電子メール通知、再割当て要求の承認、タスクを開くための条件と権限、スマート・ビューのタスクなどのシステム設定を構成します。構成設定の変更を参照してください。
  4. 月末処理のテンプレートを作成します。テンプレートは毎月使用できます。

    タスク・テンプレートの管理を参照してください。

  5. タスク・タイプに基づいてタスクを作成し、テンプレートに追加します。

    タスク・タイプの管理を参照してください。

  6. オプション: 他のビジネス・プロセスと統合します。

    EPM Cloudサービスとの統合の管理を参照してください。

  7. テンプレートを使用してスケジュールを作成します。特定の月および開始日を設定します。

    テンプレートからのスケジュールの作成を参照してください。

  8. スケジュールを実行して月末処理を開始します。

    スケジュールの管理を参照してください。

ユーザー

ワークリストを使用して、自分に割り当てられているタスクのリストを表示します。これを行うには、ホーム・ページで「タスク」を選択します。

サンプル・アプリケーションでのタスク・マネージャの例

Enterprise Profitability and Cost Managementに付属のBksMl50サンプル・アプリケーションには、月次処理という名前のタスク・マネージャ・テンプレートが含まれています。このテンプレートには、毎月完了する一般的なタスクの例がいくつか含まれています。このサンプル・テンプレートを使用して、月末処理を自動化するようにタスク・マネージャで設定できる月末タスクのタイプを把握できます。

月次処理テンプレートにアクセスするには:

  1. ホーム・ページで「アプリケーション」をクリックし、「タスク・マネージャ」をクリックします。

  2. 「テンプレート」タブで、月次処理をクリックします。

    「テンプレート」タブに月次処理テンプレートが表示されたタスク・マネージャ・ページ

月次処理テンプレートに設定されているタスクを表示するには:

  1. ホーム・ページから、「タスク」を選択します。

  2. 「スケジュール・タスク」タブでタスクを確認して、Enterprise Profitability and Cost Managementに作成できる月末タスクのタイプを把握します。

    サンプル・アプリケーションのタスクが表示された「スケジュール・タスク」ページ

Note:

サンプル・アプリケーションへのアクセス方法の詳細は、サンプル・アプリケーションの作成を参照してください。