現在の環境、およびオプションでアイデンティティ・ドメイン・アーティファクト(ユーザーおよび事前定義済役割の割当て)、データ管理レコード、監査レコード、ジョブ・コンソール・レコード、アプリケーション・プロパティ、受信ボックスと送信ボックスのコンテンツおよび保存されたスナップショットをクローニングします。このコマンドは、移行に環境のクローニング機能を使用する方法にかわるものです。
クローニングは、ソース環境およびターゲット環境のスケジュール済の日次メンテナンスの後に開始します。クローニングの進行中にソース環境の日次メンテナンスが開始された場合、クローニング・プロセスは終了します。日次メンテナンスの開始時にクローニングが進行中の場合でも、ターゲット環境のクローニング・プロセスは影響を受けません。このシナリオでは、日次メンテナンスは、クローニングが完了してから実行されます。
環境のクローニングに時間がかかる場合は、ソース環境の日次メンテナンスの開始時間を再スケジュールして、クローニング・プロセスが終了しないようにします。日次メンテナンスの開始時間をリセットする方法については、次の情報ソースを参照してください。
Note:
これらのトピックの詳細は、移行の管理のCloud EPM環境のクローニングを参照してください。
適用対象
Planning、Planningモジュール、フリーフォーム、Financial Consolidation and Close、Tax Reporting、Account Reconciliation、Profitability and Cost Management、Enterprise Profitability and Cost Management、Oracle Fusion Cloud Enterprise Data Management、Narrative Reporting、Sales PlanningおよびStrategic Workforce Planning。
必要な役割
サービス管理者
ユーザー役割および事前定義済役割をクローニングするには、アイデンティティ・ドメイン管理者役割が必要です。
使用方法
epmAutomate cloneEnvironment TARGET_USERNAME TARGET_PASSWORD TARGET_URL [SnapshotName=NAME] [UsersAndPreDefinedRoles=true|false] [DataManagement=true|false] [appAudit=true|false] [jobConsole=true|false] [storedSnapshotsAndFiles=true|false] [DailyMaintenanceStartTime=true|false] [ApplicationProperties=true|false]
。ここで:
Note:
dataManagement
パラメータは、Oracle Enterprise Data Management CloudおよびNarrative Reporting環境には適用されません。
データ管理レコードは、ソース環境とターゲット環境の両方が同じ月次更新の場合、またはターゲット環境がソース環境よりも1つ新しい更新である場合のみクローニングします。たとえば、22.01のデータ管理レコードは、別の22.01環境または22.02環境のみにクローニングできます。
jobConsole
パラメータは、Planning、Planningモジュール、フリーフォーム、Financial Consolidation and Close、Tax Reporting、Enterprise Profitability and Cost Management、Sales PlanningおよびStrategic Workforce Planningにのみ適用されます。appAudit
パラメータは、Planning、Planningモジュール、フリーフォーム、Enterprise Profitability and Cost Management、Sales PlanningおよびStrategic Workforce Planningにのみ適用されます。
Financial Consolidation and CloseおよびTax Reportingの監査情報は、デフォルトでスナップショットに含まれます。
dataManagement
、jobConsole
またはappAudit
パラメータを環境に適用できない場合、指定された値は無視されます。ApplicationProperties
パラメータはAccount Reconciliationにのみ適用されます。TARGET_USERNAME
は、ターゲット環境のサービス管理者のIDです。ターゲットのアイデンティティ・ドメイン・ユーザー名(SSOユーザー名ではなく)を使用する必要があります。ターゲット環境でユーザーと役割の割当てをクローニングする予定がある場合、このユーザーにはアイデンティティ・ドメイン管理者の役割も必要です。TARGET_PASSWORD
は、TARGET_USERNAME
で識別されるユーザーの暗号化されたパスワード・ファイルの場所です。TARGET_URL
は、クローニング先の環境となる環境のCLOUD-EPM_BASE_URL
です。SnapshotName
はオプションで、クローニングに使用されるスナップショットの名前です。このスナップショットはソース環境に存在する必要があります。デフォルトはArtifact Snapshot
で、最後のメンテナンス・スナップショットを使用して環境をクローニングします。UsersAndPreDefinedRoles
はオプションで、ユーザーとその事前定義済役割の割当てをクローニングするかどうかを識別します(アクセス制御グループは常にクローニングされます)。デフォルトはfalse
です。
このオプションが機能するためには、TARGET_USER_NAME
で識別されるユーザーに、ターゲット環境のアイデンティティ・ドメイン管理者の役割が必要です。
アイデンティティ・ドメイン管理者の役割とソース環境の事前定義済役割の組合せに割り当てられているユーザーはクローニングされますが、ターゲット環境の個々の事前定義済役割にのみ割り当てられます。これらのユーザーは、ターゲット環境のアイデンティティ・ドメイン管理者の役割を持ちません。
jdoe
がターゲット環境ではパワー・ユーザーという事前定義済役割に割り当てられているが、ソース・スナップショットではユーザー役割のみを持っているとします。この状況では、このコマンドによって、ターゲット環境でjdoe
がユーザー役割に割り当てられますが、パワー・ユーザーの役割の割当ては削除されません。jdoe
にはターゲット環境にアカウントがありますが、ソース・スナップショットにはこのアカウントが存在しないとします。この状況では、ターゲット環境のjdoe
のアカウントは削除されません。jdoe
の姓のスペルがターゲット環境で異なる場合、ターゲット環境では変更は加えられません。ターゲット環境の新しいユーザーにはランダムなパスワードが割り当てられます。新しいユーザーは、パスワードの変更を求めるアカウントのアクティブ化の電子メールを受信します。dataManagement=true|false
はオプションで、ソース環境のデータ管理レコードをターゲット環境にクローニングします。デフォルトはtrue
で、データ管理レコードをクローニングします。データ管理レコードをクローニングしない場合は、この値をfalse
に設定します。appAudit=true|false
はオプションで、ソース環境の監査レコードをターゲット環境にクローニングします。デフォルトはtrue
で、アプリケーション監査データをクローニングします。アプリケーション監査データをターゲット環境にクローニングしない場合は、この値をfalse
に設定します。jobConsole=true|false
はオプションで、ソース環境のジョブ・コンソール・レコードをターゲット環境にクローニングします。デフォルトはtrue
です。ジョブ・コンソール・レコードをクローニングしない場合は、この値をfalse
に設定します。storedSnapshotsAndFiles
はオプションで、受信ボックスと送信ボックスのコンテンツおよび保存されたスナップショットをクローニングするかどうかを識別します。デフォルトはfalse
です。
Note:
受信ボックスおよび送信ボックスの最上位フォルダのみがクローニングされ、サブフォルダはクローニングされません。サブフォルダの内容を保持する必要がある場合は、サブフォルダの内容をローカル・コンピュータにバックアップしてから、ターゲット環境にアップロードします。DailyMaintenanceStartTime
はオプションで、クローニングされたターゲット環境のメンテナンス開始時間をソース環境のメンテナンス開始時間にリセットします。デフォルトはtrue
です。ターゲット環境の現在のメンテナンス開始時間を維持するには、この値をfalse
に設定します。ApplicationProperties
はオプションで、Account Reconciliationアプリケーション設定(レッドウッド・エクスペリエンス、テーマ、ビジネス・プロセス名、ロゴ・イメージおよび背景イメージ)をクローニングします。デフォルトはtrue
です。
ターゲット環境で現在のアプリケーション設定を維持するには、この値をfalse
に設定します。
例
epmAutomate cloneEnvironment serviceAdmin Password.epw https://test-cloudpln.pbcs.us1.oraclecloud.com UsersAndPreDefinedRoles=true
epmAutomate cloneEnvironment serviceAdmin Password.epw https://test-cloudpln.pbcs.us1.oraclecloud.com DataManagement=false appAudit=false jobConsole=false storedSnapshotsAndFiles=true DailyMaintenanceStartTime=false
epmAutomate cloneEnvironment serviceAdmin Password.epw https://test-cloudpln.pbcs.us1.oraclecloud.com UsersAndPreDefinedRoles=true storedSnapshotsAndFiles=true SnapshotName=SampleSnapshot
epmAutomate cloneEnvironment serviceAdmin Password.epw https://test-cloudarcs.arcs.epm.us.oraclecloud.com UsersAndPreDefinedRoles=true ApplicationProperties=false