OCI (Gen 2)でのバックアップ・データのレジデンシおよび保持

毎日、環境の操作メンテナンス中にOracleでは環境のコンテンツがバックアップされ、既存のアーティファクトおよびデータのメンテナンス・スナップショット(名前付きのArtifact Snapshot)が作成されます。メンテナンス・スナップショットを使用してアーティファクトおよびデータをリカバリし、環境を最後の操作メンテナンス時の状態にリストアできます。メンテナンス・スナップショットおよび保存方針の詳細は、メンテナンス・スナップショットの概要を参照してください。

OCI (Gen 2)環境では、日次スナップショットがOracle Object Storageにアーカイブされます。本番環境のスナップショットは60日間保持され、テスト環境のスナップショットは30日間保持されます。これにより、バックアップおよびアーカイブの要件が満たされます。

Oracle Enterprise Performance Management Cloud環境の日次スナップショットは、環境と同じOCIリージョン内のOracle Object Storageにアーカイブされます。これにより、EPM Cloud環境のデータがそのリージョンから移動されないという要件が満たされます。

注:

Oracle Cloud Infrastructureは、リージョンおよび可用性ドメインにホストされます。リージョンとはローカライズされた地理的領域で、可用性ドメインとは1つのリージョン内に存在する1つ以上のデータ・センターです。1つのリージョンは、1つ以上の可用性ドメインで構成されます。様々なOCIリージョンの可用性ドメインについては、リージョンと可用性ドメインを参照してください。

Oracle Object Storageの耐久性は非常に高く、99.999999999% (イレブン・ナイン)の年間耐久性が実現されています。この耐久性を実現するために、各オブジェクトは、複数の可用性ドメインが存在するリージョン内の3つの異なる可用性ドメインと、単一の可用性ドメインが存在するリージョン内の3つの異なるフォルト・ドメインにまたがって冗長保存されます。データ整合性はチェックサムを使用してアクティブにモニターされ、破損したデータは検出されて自動的に修復されます。データ冗長性が失われた場合は検出され、ユーザーの介入やユーザーへの影響なしに修復が行われます。

バックアップを別のリージョンにアーカイブしたり、長期間アーカイブする必要がある場合は、セルフサービス自動化スクリプトを使用して、バックアップを他のOCIリージョンにレプリケートしたり、長期間アーカイブすることができます。

スナップショットをバックアップするためのサンプル・スクリプトは、Oracle Enterprise Performance Management Cloud EPM自動化の操作にあります: