毎日、環境の操作メンテナンス中にOracleでは環境のコンテンツがバックアップされ、既存のアーティファクトおよびデータのメンテナンス・スナップショット(名前付きのArtifact Snapshot)が作成されます。メンテナンス・スナップショットを使用してアーティファクトおよびデータをリカバリし、環境を最後の操作メンテナンス時の状態にリストアできます。メンテナンス・スナップショットおよび保存方針の詳細は、メンテナンス・スナップショットの概要を参照してください。
日次スナップショットがOracle Object Storageにアーカイブされます。本番環境とテスト環境のスナップショットは60日間保持されます。これにより、バックアップおよびアーカイブの要件が満たされます。
Oracle Fusion Cloud Enterprise Performance Management環境およびOracle Fusion Cloud Enterprise Data Management環境の日次スナップショットは、環境と同じOCIリージョン内のOracle Object Storageにアーカイブされます。これにより、Cloud EPM環境およびOracle Enterprise Data Management Cloud環境のデータがそのリージョンから移動されないという要件が満たされます。
注:
Oracle Cloud Infrastructureは、リージョンおよび可用性ドメインにホストされます。リージョンとはローカライズされた地理的領域で、可用性ドメインとは1つのリージョン内に存在する1つ以上のデータ・センターです。1つのリージョンは、1つ以上の可用性ドメインで構成されます。様々なOCIリージョンの可用性ドメインについては、リージョンと可用性ドメインを参照してください。
Oracle Object Storageの耐久性は非常に高く、99.999999999% (イレブン・ナイン)の年間耐久性が実現されています。この耐久性を実現するために、各オブジェクトは、複数の可用性ドメインが存在するリージョン内の3つの異なる可用性ドメインと、単一の可用性ドメインが存在するリージョン内の3つの異なるフォルト・ドメインにまたがって冗長保存されます。データ整合性はチェックサムを使用してアクティブにモニターされ、破損したデータは検出されて自動的に修復されます。データ冗長性が失われた場合は検出され、ユーザーの介入やユーザーへの影響なしに修復が行われます。
バックアップを別のリージョンにアーカイブしたり、長期間アーカイブする必要がある場合は、セルフサービス自動化スクリプトを使用して、バックアップを他のOCIリージョンにレプリケートしたり、長期間アーカイブすることができます。
スナップショットをバックアップするためのサンプル・スクリプトは、Oracle Enterprise Performance Management Cloud EPM自動化の操作にあります: