メンテナンス・スナップショットの概要

毎日、環境の操作メンテナンス中にOracleでは環境のコンテンツがバックアップされ、既存のアーティファクトおよびデータのメンテナンス・スナップショット(名前付きのArtifact Snapshot)が作成されます。

サービス管理者はメンテナンス・スナップショットを使用して、前の日付からアーティファクトおよびデータをリカバリできます。たとえば、最後の操作メンテナンス・ウィンドウの後にサービスから削除されたフォーム定義やレポートなどです。また、必要に応じてこれを使用して、環境を最後の操作メンテナンス中の状態にリストアできます。環境のメンテナンス開始時間の設定を参照してください。

注:

  • 最後のメンテナンス・ウィンドウ以降、使用されていない環境の場合、メンテナンス・スナップショットは作成されません。ただし、環境が14日間使用されないと、新しいメンテナンス・スナップショットが作成されます。
  • 一般的に、テスト環境から本番環境に(またはその逆方向に)メンテナンス・スナップショットを移行できます。

    Account ReconciliationおよびOracle Enterprise Data Management Cloudでは、最新のサービス更新から以前のサービス更新にスナップショットを移行することはできません(たとえば、本番環境の前にテスト環境がアップグレードされたときに、そのウィンドウ中にテスト環境と本番環境間でスナップショットを移動する場合など)。

  • 「移行」を使用してアーティファクトをエクスポートすることで、いつでも環境のバックアップを作成できます。Oracle Enterprise Performance Management Cloud移行の管理アーティファクトおよびアプリケーションのバックアップを参照してください。
  • OCI (Gen 2)環境はメンテナンス・スナップショットの非圧縮サイズを報告しますが、クラシック環境は圧縮サイズを報告するため、OCI (Gen 2)環境にコピーされたクラシック・スナップショットは、より大きなサイズを示します。
  • このビジネス・プロセスは、環境の日次メンテナンスが開始されると、メンテナンス・モードになります。日次メンテナンスの管理を参照してください。

これらのアーティファクトはメンテナンス・スナップショットに含まれません

  • アップロードしたスナップショットを含め、環境にアップロードされたファイル。
  • 環境からアーティファクトをエクスポートして作成したファイル。
  • 監査データ。PlanningPlanningモジュールProfitability and Cost ManagementおよびEnterprise Profitability and Cost Management以外のすべてのビジネス・プロセスのスナップショットには、監査情報が含まれています。
  • ジョブ・コンソール・データ。PlanningPlanningモジュールフリーフォームおよびEnterprise Profitability and Cost Managementについては、ジョブ・コンソール・データはスナップショットに含まれません。
  • データ管理のステージング表データ。LCMモード機能を使用すると、顧客はワークベンチからステージング表データのスナップショットを取得できます。このデータをエクスポートおよびインポートするには、exportDataManagementおよびimportDataManagement EPM自動化コマンドまたはデータ管理システム・メンテナンス・スクリプト・インタフェースを使用します。

監査データ、ジョブ・コンソール・データ、データ管理ステージング表データ、保存されたスナップショットとファイルなど、環境の同一コピーを作成するには、cloneEnvironment EPM自動化コマンドまたは環境のクローニング機能を使用します。

スナップショット内のXMLファイルについて

Oracle Enterprise Performance Management Cloudスナップショットに含まれるXMLファイルでは、オラクル社が定義した専用の書式が使用されます。この書式は、EPM Cloudのリリースにわたって行われる変更に対応するように変更されることがあります。使用するカスタム・プロセスまたはユーティリティは、EPM Cloudのリリース間で変更されないままになるXML形式に依存しないようにしてください。