変更管理プランの作成

クラウド変革へのEPM CoE利害関係者とのエンゲージメントを構築するための変更管理プランを作成します。

クラウド導入プロセス中の変更は一般的なことです。EPM CoEの責任の1つは、変更管理プランを作成して推進することです。変更管理プランでは、組織内の個人に対してクラウド導入イニシアチブの準備を整え、変革中にサポートし、成長の機会を提供することで進化を支援します。

EPM CoEは、人、プロセス、テクノロジの変革に関する最新の情報を組織に伝え続ける必要もあります。組織に情報を伝え、エンゲージメントを確保できるように、毎月のコミュニケーション頻度とチャネルを形式化することをお薦めします。次の表の例を使用して、組織の変更管理プランを作成します。

プランを作成すると、変更を管理する準備が整います。

表2-7 CoE変更管理プランと例

変更管理プラン 例
考慮事項 会社の優先順位と目標
  組織の文化および歴史
  社内の賛同
  ビジネスとテクノロジの共同イニシアチブ
  変更の難易度と障壁
成功メトリック 成功の測定からのメトリック
  帳簿を締めるための労力の削減または予測サイクルの短縮
  自動的に消し込まれた勘定の割合
  TCOの削減
  メンテナンス時間の削減
  報告までの時間短縮
  コスト削減率
  管理性
  予測精度の向上
  特定したその他のキー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)
変更実施アプローチ 変革アプローチ
  変革を推進するためのブループリント
  変化を受け入れる動機
  成功に向けた従業員の備え
  従業員の成長の機会
  学習を支援する環境の構築
  変更推進派の認識
変更のドキュメント化 理想的なシナリオ
  財務、ITおよびビジネスの役割の変化
  明確に定義された新しい一連の責任
  プロセスとフローの再考
  形式化された責任モデル
コミュニケーション コミュニケーション・プラン
  Slackやニュースレターなどのコミュニケーション・チャネル
  影響が大きく、測定可能で、短期間の初期プロジェクト(ライトハウス・プロジェクト)
  作業の分散
  ユーザー・エンゲージメント
  導入のスコープ
形式化された戦略 ビジネスクリティカルな機能
 

短期戦略と長期戦略の比較:

  • クラウドへの移行
  • クラウド・ネイティブ開発
  • クラウドファーストのアプローチ
 

プラットフォーム戦略:

  • クラウド
  • ハイブリッド: オンプレミス・クラウド、単一クラウド、マルチクラウド
ビジネス成果 導入のメリットと利益
  ビジネス・パフォーマンス

クラウド・プロジェクトでの組織の変更管理の利点

組織の変更管理(OCM)は、新しいビジネス・プロセス、新しい技術、推移する経済情勢、または企業内の組織構造および文化の変化の影響を管理するためのフレームワークです。OCM (組織変更管理)をプロジェクト・プランおよび組織に統合できます。

組織では通常、OCMから次の利点が得られます:

  • ユーザー受入れの向上

  • 新しいテクノロジへのより円滑な移行

  • ビジネスとIT間のより効果的な統合

  • ROIの向上

移行

HyperionアプリケーションをEPM Cloudに移行する場合は、次のリソースを使用できます:

変更管理のベスト・プラクティス

変更管理の次のベスト・プラクティスを含めます:

  • Oracle Enterprise Data Managementなどのエンタープライズ・データ管理ツールを使用して、変化し続ける環境をサポートします。EDMは次のことを支援することにより、クラウドの導入を加速できます:
    • エンタープライズ・アプリケーションの接続および調整
    • マスター・データへの変更の管理
    • リアルタイムでのコラボレーション
    • 様々なビジネスの観点にわたる相違の理論的な説明
    • 下流アプリケーションへの変更の配布
    • データ・ファースト戦略による適応と競争
    • すべてのエンタープライズ・データ・ドメインの基準となるシステムの入手
  • 統合、レポートおよび分析のプロセスを理解します。
  • ソフトウェア・セキュリティの重要性を理解します。
  • クラウド・レディネスと新機能の更新を理解します。自動機能、オプトイン機能、実装に作業が必要な機能を示す機能サマリー・マトリックスを確認します。

  • これらのユーザー支援およびトレーニング・リソースを使用して、継続的な成功を実現します。

  • トラブルシューティング、リリース変更管理、EPM Cloud関連のリクエストおよびEPM Cloudに関する質問の詳細は、Oracle EPM Cloudオペレーション・ガイドを参照してください。

  • クラウド・コミュニティに参加して、コミュニティから学び、タイムリな通知を受け取り、新機能および更新された機能に関するウェビナーを活用します。この時点で、変更管理セッションを確認することをお薦めします。


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