アプリケーションのバックアップ

バックアップを使用して、環境のクローニングに使用可能なスナップショットを作成し、たとえば、本番インスタンスからテスト・インスタンスにアプリケーションを移行してトラブルシューティングや追加の開発作業を行います。

環境をバックアップする場合、アプリケーションをそのすべてのデータおよびアーティファクトとともにエクスポートすることで、日次メンテナンス・スナップショットに似た環境全体のスナップショットを作成します。バックアップには、ドキュメント・リポジトリ、コア(以前のPlanning)、Data Management、Calculation Manager、およびグループとメンバーシップに属するアーティファクトが含まれます。コアのアーティファクトには、現在のアプリケーションに必要なリレーショナル・データとEssbaseデータ、グローバル・アーティファクトとセキュリティ・アーティファクト、構成とプラン・タイプ・アーティファクトなどが含まれます。これらのカテゴリに属するアーティファクトの可用性は、現在の環境内のアプリケーションによって管理されます。

Essbaseデータのバックアップ

Oracle Essbaseデータのバックアップは、Essbaseの停止により実行されます(コールド・バックアップ)。潜在的なデータ破損を防ぐために、Essbase データのバックアップを開始する前に、ASOおよびBSOキューブを変更するすべてのプロセス(連結、再構築など)を停止します。

Planningのバックアップのみ

バックアップ・プロセスにより、集約ストレージ(ASO)キューブで有効になっているメンバー・ドリブン・スマート・リスト(ある場合)に関連付けられたデータがエクスポートされます。ASO、キューブ設計およびデータ量に対して有効な該当メンバー数によっては、データをエクスポートするために生成されたMDX問合せに、深さのあるクロス結合セクションが含まれる場合があり、これが原因でメモリー割当てエラーによりバックアップ・プロセスが失敗する可能性があります。

常に日次メンテナンス・スナップショットを使用してPlanning環境を復元してください。

エンタープライズ仕訳のバックアップ

テスト環境から本番環境に移行するときは、次のものを含めないでください:
  • JOURNAL_ID (「エンタープライズ仕訳」「ディメンション」JOURNAL_IDの順に選択してアクセスします)。
  • 収集間隔データ(「エンタープライズ仕訳」「収集間隔」データの順に選択してアクセスします)。
ただし、ソース・アプリケーションでチームを定義している場合は、チーム・データを含める必要があります(「クローズ・タスク」「チーム」を選択してアクセスします)。

データ管理のバックアップ

データ管理のLCMモード設定により、サービス管理者は、ステージング表(ワークベンチ)データのバックアップおよびエクスポートを制御できます。LCMモードの設定によっては、データのエクスポート・プロセスに時間がかかる場合があり、このとき、システムはメンテナンス・モードになります。

  1. ステージング表データを移行する前に、ベースライン・スナップショットを作成します。ベースライン・スナップショットは、増分スナップショットにデータを追加するオプションを選択するために必要です。

    ベースライン・スナップショットを作成するには、データ管理で、「スナップショット・タイプ」値として「すべて」を選択します。

  2. デフォルトのエクスポート設定を使用して作成される増分スナップショットには、ステージング表データは含まれません。このデータをエクスポートおよびインポートするには、必要なエクスポート設定をデータ管理で指定します。具体的には、「LCMモード」オプションの値として単一スナップショット - 設定およびデータを選択します。
詳細な手順は、Oracle Enterprise Performance Management Cloudデータ管理の管理で次のソースを参照してください:

Oracle Enterprise Data Management Cloudのバックアップ

このアプリケーションは、バックアップ・スナップショットを作成すると、メンテナンス・モードになります。

トラブルシューティング

Oracle Enterprise Performance Management Cloudオペレーション・ガイドインポート、エクスポートおよびバックアップ・エラーの解決を参照してください。