スナップショットからのアーティファクトとアプリケーションのインポート

スナップショットをインポートして、別の環境のクローンを作成するか、別の環境からアーティファクトを移行できます。

この処理を開始するには、ターゲット環境にインポートするバックアップまたは増分スナップショットを事前にアップロードしておく必要があります。インポート操作の進行中に環境内でジョブを実行しないでください。基礎となるデータやメタデータがインポート操作に影響されることがあるため、ジョブが不正確な結果に終わる可能性があります。

スナップショットおよびファイルをアップロードする方法

重要な考慮事項

  • 次に示す例外を除き、Oracle Fusion Cloud Enterprise Performance Managementは、月次更新が相互に1か月以内である場合、ソース・スナップショットからターゲット環境へのインポートをサポートします。たとえば、ソース環境が24.08の更新である場合、ターゲット環境は24.07または24.09の更新のいずれかになります。

    例外:

    • 戦略モデリング: インポートは、両方の環境が完全に同じ更新である場合にのみ許可されます。たとえば、ソース環境が24.08の更新である場合、ターゲット環境も24.08である必要があります。

    • Account ReconciliationおよびOracle Fusion Cloud Enterprise Data Management: インポートは、ターゲット環境がソース環境と同じ月次更新または次の更新である場合に許可されます。たとえば、ソース環境が24.08の更新である場合、ターゲット環境は24.08または24.09のいずれかになります。

    インポート・プロセスでは、プロセスで使用されるスナップショットに環境の現行バージョンとの互換性がない場合に、次の警告が表示されます。

    EPMLCM-26000: このスナップショットは、この更新と互換性のないEPM CloudバージョンVERSION_NUMBERのものであり、インポート・エラーになる可能性があります。

    Account ReconciliationおよびOracle Enterprise Data Management Cloudのスナップショット以外で、互換性がないスナップショットをアップグレードして、環境の現行バージョンとの互換性を確保できます。EPM自動化の操作監査用の古いCloud EPM環境の再作成を参照してください。

  • LCMインポートを実行した後は、LCMインポートが完了した後にサインオフして、再度サインインすることをお薦めします。

  • インポート操作を開始すると、Cloud EPMで移行ステータス・レポートが表示されます。「リフレッシュ」をクリックすると、定期的にレポートが更新され、進捗がモニターされます。

    インポートがなんらかの理由で失敗すると、移行ステータス・レポートにはステータスとして「失敗」と表示されます。ステータスをクリックすると「移行詳細」画面が開かれ、インポートが失敗した理由と必要な修正処理が示されます。

  • 移行では、アプリケーション監査レコードのインポートはサポートされていません。

  • ユーザーをインポートせず、ソース・スナップショット内のユーザーがターゲット環境で事前定義済役割を持っていない場合、次のエラーが表示されます:

    EPMIE-00070: 割り当てられた役割のインポート中にユーザーが見つかりませんでした。
  • データ管理の場合: スナップショットにステージング・データが含まれている場合は、インポート・プロセスに時間がかかる場合があります。

  • Oracle Enterprise Data Management Cloudの場合: アーティファクトおよびスナップショットをインポートすると、システムは移行モードになります。

Essbaseデータのインポートの考慮事項

Planningアプリケーションでは、移行を使用したOracle Essbaseデータの増分ロードは許可されていません。かわりに、完全なスナップショットをインポートする必要があります。Essbaseデータのみをインポートしようとすると、「Essbaseデータのインポートはアプリケーションの作成中にのみサポートされています。」という警告が生成されます。

Essbaseデータをインポートするには、次のいずれかの方法を使用します:

  • アウトライン・ロード・ユーティリティを使用して、エクスポート・ファイルからデータをロードします。手順は、『Planningの管理』データのインポートとエクスポートを参照してください
  • アプリケーションを再作成し、移行を使用してスナップショットをインポートします。手順は、『EPM自動化の操作』ガイドのrecreateコマンドを参照してください

トラブルシューティング

オペレーション・ガイドインポート、エクスポートおよびバックアップ・エラーの解決を参照してください。

別の環境のクローンを作成するためのバックアップのインポート

バックアップ・スナップショット(デフォルトの名前はBackup Date)をインポートして、別の環境のクローンを作成します。

すでにアプリケーションが存在する環境にバックアップ・スナップショットをインポートしないでください。既存のアプリケーションがある環境にバックアップ・スナップショットをインポートする場合は、最初にrecreate EPM自動化コマンドを実行して、現在の環境をクリーン状態に復元してからバックアップ・スナップショットをインポートしてください。

バックアップをインポートして別の環境のクローンを作成するには:

  1. 「移行」にアクセスします。ライフサイクル管理用の移行へのアクセスを参照してください。

  2. 「スナップショット」をクリックします。

  3. インポートするバックアップ・スナップショットの横にある「スナップショット」タブの「アクション」ボタン(「アクション」)をクリックしてから「インポート」を選択します。

  4. 「インポート」「OK」をクリックします。

    インポートの進捗をモニターできる移行ステータス・レポートが開きます。レポートを頻繁にリフレッシュして、操作がエラーなしで完了したことを確認します。

環境へのアーティファクトのインポート

特定のアーティファクトをバックアップ・スナップショットまたは増分スナップショットからインポートし、環境間でアーティファクトを移行します。たとえば、テスト済のアーティファクトのスナップショットをテスト環境から本番環境にインポートできます。同様に、Essbaseデータとアーティファクトを、別の環境からエクスポートして作成した増分スナップショットからインポートできます。

一部のアーティファクトのインポートは、環境に指定されたインポート設定によって管理されます。インポート・オプションの設定を参照してください。

アーティファクトをインポートするには:

  1. 「移行」にアクセスします。ライフサイクル管理用の移行へのアクセスを参照してください。
  2. 「スナップショット」をクリックします。
  3. インポートするアーティファクトが格納されているスナップショットを展開します。
  4. インポートするアーティファクトを選択します。
    • 特定のコンポーネントのすべてのアーティファクトをインポートするには:

      1. スナップショットを展開して、コンポーネント名をクリックします。たとえば、HP–Vision,をクリックして、スナップショットに含まれるVisionサンプル・アプリケーションのアーティファクトのリストにアクセスします。

      2. 「すべて選択」をクリックします。
      3. 「インポート」をクリックします。

    • コンポーネントの特定のアーティファクトをインポートするには:

      1. スナップショットを展開して、コンポーネント名をクリックします。たとえば、HP–Visionをクリックして、スナップショットに含まれるVisionサンプル・アプリケーションのアーティファクトのリストにアクセスします。

      2. 「アーティファクト・リスト」で使用可能なアーティファクトのリストを展開して、インポートするアーティファクトを選択します。

      3. オプション: 「選択済アーティファクト」ボタン(「選択済アーティファクト」)をクリックして、インポート用に選択したアーティファクトのリストを確認します。
      4. 「インポート」をクリックします。
  5. 「OK」をクリックして、インポート操作を開始することを確認します。
    移行ステータス・レポートが開きます。このレポートを使用して、操作の進捗をモニターします。