スナップショットからのアーティファクトとアプリケーションのインポート

スナップショットをインポートして、別の環境のクローンを作成するか、別の環境からアーティファクトを移行できます。この処理を開始するには、ターゲット環境にインポートするバックアップまたは増分スナップショットを事前にアップロードしておく必要があります。

インポート操作の進行中に環境内でジョブを実行しないでください。基礎となるデータやメタデータがインポート操作に影響されることがあるため、ジョブが不正確な結果に終わる可能性があります。

スナップショットおよびファイルをアップロードする方法

重要な考慮事項

  • 戦略モデリングおよびAccount Reconciliationを除き、Oracle Enterprise Performance Management Cloudは、1回の月次サイクルのみについてスナップショットの互換性をサポートしています。メンテナンス・スナップショットは、テスト環境から本番環境に移行することも、この逆に移行することもできます。

    戦略モデリングおよびAccount Reconciliationスナップショットに下位互換性はありません。Account Reconciliationでは、アプリケーション・スナップショット・アーティファクトを除く、個別のアーティファクトの前回の月次更新への移行がサポートされます。

    インポート・プロセスでは、プロセスで使用されるスナップショットに環境の現行バージョンとの互換性がない場合に、次の警告が表示されます。

    EPMLCM-26000: このスナップショットは、EPM Cloud VERSION_NUMBER のものであり、この更新とは互換性がなく、インポート・エラーが発生する可能性があります。

    Account ReconciliationおよびOracle Enterprise Data Management Cloudのスナップショット以外で、互換性がないスナップショットをアップグレードして、環境の現行バージョンとの互換性を確保できます。Oracle Enterprise Performance Management Cloud EPM自動化の操作監査用のOld EPM Cloud環境の再作成を参照してください。

  • アプリケーションに仕訳が存在しない場合、仕訳のインポートにLCMのみを使用します。それ以外の場合、既存の仕訳が削除されます。
  • インポート操作を開始すると、EPM Cloudで移行ステータス・レポートが表示されます。「リフレッシュ」をクリックすると、定期的にレポートが更新され、進捗がモニターされます。

  • インポートがなんらかの理由で失敗すると、移行ステータス・レポートにはステータスとして「失敗」と表示されます。ステータスをクリックすると「移行詳細」画面が開かれ、インポートが失敗した理由と必要な修正処理が示されます。

  • 移行では、アプリケーション監査レコードのインポートはサポートされていません。

  • ユーザーをインポートせず、ソース・スナップショット内のユーザーがターゲット環境で事前定義済役割を持っていない場合、次のエラーが表示されます:

    EPMIE-00070: 割り当てられた役割のインポート中にユーザーが見つかりませんでした。
  • データ管理の場合: スナップショットにステージング・データが含まれている場合は、インポート・プロセスに時間がかかる場合があります。

  • Oracle Enterprise Data Management Cloudの場合: アーティファクトおよびスナップショットをインポートすると、システムは移行モードになります。

トラブルシューティング

Oracle Enterprise Performance Management Cloudオペレーション・ガイドインポート、エクスポートおよびバックアップ・エラーの解決を参照してください。

別の環境のクローンを作成するためのバックアップのインポート

バックアップ・スナップショット(デフォルトの名前はBackup Date)をインポートして、別の環境のクローンを作成します。

すでにアプリケーションが存在する環境にバックアップ・スナップショットをインポートしないでください。既存のアプリケーションがある環境にバックアップ・スナップショットをインポートする場合は、最初にrecreate EPM自動化コマンドを実行して、現在の環境をクリーン状態に復元してからバックアップ・スナップショットをインポートしてください。

バックアップをインポートして別の環境のクローンを作成するには:

  1. 「移行」にアクセスします。ライフサイクル管理用の移行へのアクセスを参照してください。

  2. 「スナップショット」をクリックします。

  3. インポートするバックアップ・スナップショットの横にある「スナップショット」タブの「アクション」ボタン(「アクション」)をクリックしてから「インポート」を選択します。

  4. 「インポート」「OK」をクリックします。

    インポートの進捗をモニターできる移行ステータス・レポートが開きます。レポートを頻繁にリフレッシュして、操作がエラーなしで完了したことを確認します。

環境へのアーティファクトのインポート

特定のアーティファクトをバックアップ・スナップショットまたは増分スナップショットからインポートし、環境間でアーティファクトを移行します。たとえば、テスト済のアーティファクトのスナップショットをテスト環境から本番環境にインポートできます。同様に、Essbaseデータとアーティファクトを、別の環境からエクスポートして作成した増分スナップショットからインポートできます。

一部のアーティファクトのインポートは、環境に指定されたインポート設定によって管理されます。インポート・オプションの設定を参照してください。

アーティファクトをインポートするには:

  1. 「移行」にアクセスします。ライフサイクル管理用の移行へのアクセスを参照してください。
  2. 「スナップショット」をクリックします。
  3. インポートするアーティファクトが格納されているスナップショットを展開します。
  4. インポートするアーティファクトを選択します。
    • 特定のコンポーネントのすべてのアーティファクトをインポートするには:

      1. スナップショットを展開して、コンポーネント名をクリックします。たとえば、HP–Vision,をクリックして、スナップショットに含まれるVisionサンプル・アプリケーションのアーティファクトのリストにアクセスします。

      2. 「すべて選択」をクリックします。
      3. 「インポート」をクリックします。

    • コンポーネントの特定のアーティファクトをインポートするには:

      1. スナップショットを展開して、コンポーネント名をクリックします。たとえば、HP–Visionをクリックして、スナップショットに含まれるVisionサンプル・アプリケーションのアーティファクトのリストにアクセスします。

      2. 「アーティファクト・リスト」で使用可能なアーティファクトのリストを展開して、インポートするアーティファクトを選択します。

      3. オプション: 「選択済アーティファクト」ボタン(「選択済アーティファクト」)をクリックして、インポート用に選択したアーティファクトのリストを確認します。
      4. 「インポート」をクリックします。
  5. 「OK」をクリックして、インポート操作を開始することを確認します。
    移行ステータス・レポートが開きます。このレポートを使用して、操作の進捗をモニターします。