完全にフォーマットされたレポートのインポート/挿入および操作

レポートは、完全にフォーマットされたレポートとしてOracle Smart View for Officeにインポートまたは挿入できます。

このトピックの手順では、Excel用Smart Viewでのレポートのインポートまたは挿入について説明します。また、Webアプリケーションの「Download as Excel」コマンドを使用して、レポートをExcel用Smart Viewにインポートすることもできます。詳細はレポートの使用Smart Viewでのレポートの操作を参照してください。

Note:

  • 完全にフォーマットされたレポートの操作をSmart Viewで開始する前に、ExcelでSmart Viewを起動し、サポートされているOracle Fusion Cloud Enterprise Performance Managementデータ・ソースに接続します。

  • リレーショナル表を含むレポートは、Narrative Reporting拡張機能24.10以降を使用して、Smart View 24.200以降にインポートできます。
完全にフォーマットされたレポートをインポート/挿入および操作するには:
  1. Smart Viewパネルで、「レポート」フォルダに移動します。

    インスタンスで使用できるすべてのレポートは、「レポート」フォルダからアクセスできます。

    Note:

    • ほとんどのCloud EPMビジネス・プロセスの場合、「レポート」フォルダはアプリケーション・フォルダの下にあります。

    • Narrative Reportingの場合、「レポート」フォルダは「ライブラリ」フォルダの下にあります。

  2. レポートを選択し、アクション・パネルでオプションを選択します:
    • フォーマットされたレポートのインポート - 単一レポートを1つのワークブックにインポートする場合は、このオプションを選択します。このオプションでは、ワークブックごとに1つのレポートが許可されます。

      インポート対象として選択した後続の各レポートは、新しいワークブックにインポートされます。

    • フォーマットされたレポートの挿入 - 複数のレポートを1つのワークブックに挿入する場合は、このオプションを選択します。このオプションでは、ワークブックごとに複数のレポートが許可されます。

      挿入対象として選択した後続の各レポートは、同じワークブックに追加されます。

      レポートのプロンプトとPOVの組合せを変更することで、同じワークブックに同じレポートを複数回挿入することもできます。これは、期間、シナリオ、エンティティ、製品など、同じワークブック内で異なるPOV選択に対して同じレポートを表示する場合に便利です。各レポートは、ワークブック内の別々のシートに挿入されます。

      たとえば、FY24の「Manufacturing」、「Marketing」、「Sales Departments」のレポートから経費情報を提示するとします。経費レポートを挿入する際に、「POV選択」ダイアログでエンティティとしてManufacturingを選択します。レポートが挿入されたら、「Smart Viewホーム」パネルから同じレポートを再度選択し、「フォーマットされたレポートの挿入」をクリックします。今度は、「POV選択」ダイアログで、エンティティとしてMarketingを選択します。この2つ目のレポートは、同じワークブック内の新しいシートに挿入されます。同様に、「POV選択」ダイアログでエンティティとしてSalesを選択し、同じプロセスを繰り返して同じレポートを3回目に挿入します。この方法で、同じワークブック内の異なるシートに3つの部門の情報が記載された同じ経費レポートを作成できます。

    または、レポートを右クリックして、必要に応じて「フォーマットされたレポートのインポート」または「フォーマットされたレポートの挿入」を選択します。

    レポートにプロンプトが含まれている場合は、ステップ3を実行します。POVのプレビューが有効になっている場合は、ステップ4を実行してください。プロンプトやPOVのプレビューがない場合、インポートされたレポートの場合は新しいExcelワークブックに、挿入されたレポートの場合は現在のExcelワークブックに、完全にフォーマットされたレポートが表示されます。

    Note:

    • レポート設計中に「すべての選択の印刷」を有効にした場合、ワークシート名は、レポート名の後に「すべての選択の印刷」に対して有効にした最初のPOVディメンションを付け加えたものになり、必要に応じてExcelの31文字の制限を満たすようにシート名が切り捨てられます。

    • レポートには、1つ以上のページに配置された多数のグリッド、グラフ、テキスト・オブジェクトおよび画像が含まれる場合があることに注意してください。このようなオブジェクトはすべて、インポート時にExcelワークブックに取得されます。レポートのテキスト・ボックスは、インポートされたExcelシートの画像に変換されます。場合によっては、レポートの表示にあわせてExcelの画像ボックスのサイズを手動で変更する必要があります。画像のサイズを変更するには、Excelの図の書式ツールを使用します。画像を右クリックして「サイズとプロパティ」を選択します。「図の書式設定」で、「高さの倍率」「幅の倍率」を100%に設定します。

  3. レポートにプロンプトが含まれている場合は、「プロンプトの選択」ダイアログで、明確に区別できるようにプロンプト・ラベルの下に分類されたプロンプトを表示できます。「プロンプトの選択」ダイアログで、「OK」をクリックしてデフォルトのプロンプトを使用するように選択するか、レポートのプロンプトの編集の説明に従ってプロンプトを変更して「OK」をクリックできます。

    完全にフォーマットされたレポートは、選択したプロンプトとともにインポートまたは挿入されます。

  4. レポートに対して「POVのプレビュー」が有効な場合は、「POVの選択」ダイアログで「OK」をクリックしてデフォルトのPOVを使用するように選択するか、レポートのPOVのプレビューの説明に従ってPOVを変更して「OK」をクリックできます。

    完全にフォーマットされたレポートは、選択したPOVとともにインポートまたは挿入されます。

  5. オプション: レポートをインポートまたは挿入した後、次の操作を実行できます:
    • POVを編集するには、Smart Viewリボン「レポート」グループで「POVの編集」をクリックし、レポートのPOVの変更の手順に従います。

    • プロンプトが編集可能な場合は、Smart Viewリボン「レポート」グループにある「プロンプトの編集」をクリックし、レポートのプロンプトの編集の手順に従います。

      Note:

      「フォーマットされたレポートの挿入」コマンドを使用する場合、挿入されたレポートのプロンプトは編集できません。Smart Viewリボン「プロンプトの編集」アクションは無効になっています。かわりに、レポートの挿入時に「フォーマットされたレポートの挿入」コマンドを繰り返し実行し、「プロンプトの選択」ダイアログから必要なプロンプトを選択してください。

    • レポートをリフレッシュするには、Smart Viewリボンの「レポート」グループで、インポートまたは挿入されたレポートの場合は「レポートのリフレッシュ」をクリックし、複数の挿入されたレポートをリフレッシュする場合は「すべてのレポートのリフレッシュ」をクリックして、レポートのリフレッシュの手順に従います。
    • リレーショナル表を含むレポートの場合、Smart Viewリボン「レポートのリフレッシュ」オプションを使用してのみレポートをリフレッシュできます。その他のオプションである「POVの編集」「プロンプトの編集」および「分析」は無効のままであり、将来のリリースで使用可能になる予定です。
  6. オプション: インポートしたグリッドまたはグラフからアド・ホック・グリッドを作成するには、グリッド内のセルを選択するかチャート・イメージを選択し、Smart Viewのリボン「分析」をクリックします。

    複数のレポートが含まれているシートで、1つのレポートを選択して「分析」をクリックします。

    アド・ホック・グリッドが別のワークシートで起動します。

    Note:

    • レポートにパーセンテージが含まれている場合、パーセンテージの書式は、値に適用される数値書式設定の一部であることに注意してください。フォーマットされたレポートをインポートすると、適用された数値書式が表示されます。アド・ホック・グリッドでは、裸の数値は書式なしで表示されます。
    • プロンプトとPOVの変更は、分析の実行時には考慮されません。新規に挿入されたアド・ホック・グリッド(または分析されたグリッド)には、常にデフォルトのグリッドが表示されます。
    • 「分析」コマンドは、グループ化されたフォーマット済レポートおよびすでに分析済のグリッドではサポートされません。

    アド・ホック・グリッドの操作の詳細は、アド・ホック問合せとしてのレポートのインポートを参照してください。

  7. オプション: レポートのプロパティを表示するには、Smart Viewパネルのツリーで、レポートを選択して「プロパティ」をクリックします。

    または、レポート名を右クリックし、「プロパティ」を選択して「レポート・プロパティ」にアクセスします。

    「レポート・プロパティ」ダイアログに、次のレポート・プロパティが表示されます: 「名前」「説明」「パス」(デフォルト以外のフォルダにある場合)、「作成者」(ユーザー名)、「作成日」(日付)および「変更日」(日付)。

  8. オプション: ワークブックを保存するには、Excelの「保存」または「名前を付けて保存」コマンドを使用します。