ページ・ドロップダウン・リストでの有効な交差の使用

データ・ソース・タイプ: Planning

関連項目:

フォームが有効な交差に対応している場合にメンバーを選択するには:

  1. フォームを開きます。

    フォームは、ディメンションに対するユーザーのアクセス権に基づき、フォーム定義の指定に従ってメンバーが選択された状態でレンダリングされ、有効な交差グループが適用されます。また、最近使用された有効な交差が現在の選択肢として示されます。

  2. ページ・ドロップダウン・メンバー・セレクタの一番下の「<選択のクリア>」オプションで、フォームが有効な交差に対応していることを確認します。

    アプリケーションが有効な交差に対応している場合は、ページ・ドロップダウン・メンバー・セレクタの一番下に「<選択のクリア>」オプションが表示されています。

    たとえば、図9-3では、「<選択のクリア>」オプションがEntityディメンションのページ・ドロップダウン・リストで強調表示されています。

    図9-3 ページ・ドロップダウン・メンバー・セレクタの「<選択のクリア>」オプション


    メンバー・リストの一番下に「<選択のクリア>」オプションが表示されている、PlanningフォームのEntityディメンションのドロップダウン・メンバー・セレクタ。
  3. オプション: すべてが選択可能なページ・ドロップダウン・リストで「<選択のクリア>」を選択すると、ページ・メンバー・セレクタに「<メンバーの選択>」が表示されることに注意してください。

    たとえば、図9-4では、「<メンバーの選択>」オプションがEntityディメンションとProductディメンション両方のページ・セレクタに表示されています。

    図9-4 ページ・ドロップダウン・メンバー・セレクタの「<メンバーの選択>」オプション


    PlanningフォームのEntityディメンションとProductディメンションのページ・セレクタに「<メンバーの選択>」オプションが表示されています。
  4. 各ページ・ドロップダウン・リストで選択を行ってから、「リフレッシュ」をクリックします。
    通常、フォームの動作は単純なPlanningフォームと同じですが、有効な交差を使用する場合に、あるディメンションのページ・セレクタで選択できる項目が、別のディメンションのページ・セレクタで選択したメンバーによって変わることがあります。

例9-1 ページ・ドロップダウン・リストでの有効な交差の使用

有効な交差のルールは、Planningの管理者によってPlanning Webアプリケーションで設定されます。図9-5では、有効な交差のルールは次のように設定されています。

  • Entityディメンションで403:Salesメンバーが選択されたとき、Productディメンションのすべての製品が選択できます。

  • Entityディメンションで410:International Salesメンバーが選択されたとき、P_260:Game、P_270:Camera、P_280:Televisionの各メンバーは選択できません。これら以外のすべてのメンバーは選択できます。

  • Entityディメンションで421:Sales NorthEastメンバーが選択されたとき、P_220:Software SuiteおよびP_250:Network Cardの各メンバーは選択できません。これら以外のすべてのメンバーは選択できます。

図9-5 Planning Webアプリケーションで設定された有効な交差のルール


Planning Webの有効な交差の設定インタフェースを表示しています。

次に、図9-5で設定されたルールがOracle Smart View for Officeにどのように現れるかを説明します。

次の例では、前述の有効な交差のルールについて説明します。有効な交差のルールの範囲内で、EntityとProductでメンバーを選択し、フォームの視点を変更します。

図9-6は新しく開いたフォームを示しています。このフォームには5つのディメンションがあります。このうち2つのディメンションのページ・メンバーを変更できます。

図9-6 2つのディメンションのメンバー選択を行うことができるPlanningフォーム


POVの3つのディメンションを含む合計5つのディメンションがあるPlanningフォームが表示されています。メンバーを選択できるのはEntityとProductという2つのページ・ディメンションです。

有効な交差のルールに基づいて次のように操作します。

  • Entityディメンションで403:Salesメンバーが選択されたとき、Productディメンションのすべての製品が選択できます。例:


    Entityディメンションの403:Salesが選択されたPlanningフォーム。Productディメンションで選択できるすべての製品がドロップダウン・リストに表示されています。
  • Entityディメンションで410:International Salesメンバーが選択されたとき、P_260:Game、P_270:Camera、P_280:Televisionの各メンバーは選択できません。これら以外のすべてのメンバーは選択できます。例:


    Entityディメンションの410:International Salesが選択されたPlanningフォーム。Productディメンションの選択できるすべての製品がドロップダウン・リストに表示されています(P_260:Game、P_270:Camera、P_280:Television以外)。P_260:Game、P_270:CameraおよびP_280:Televisionはリストから省かれています。
  • Entityディメンションで421:Sales NorthEastメンバーが選択されたとき、P_220:Software SuiteおよびP_250:Network Cardの各メンバーは選択できません。これら以外のすべてのメンバーは選択できます。例:


    Entityディメンションの421:Sales NorthEastが選択されたPlanningフォーム。Productディメンションの選択できるすべての製品がドロップダウン・リストに表示されています(P_220:Software SuiteおよびP_250:Network Card以外)。P_220:Software SuiteおよびP_250:Network Cardareはリストから省かれています。

例9-2 ページ・ドロップダウン・リストにメンバーがない場合の操作

図9-7に示すシナリオ(Productディメンションのページ・ドロップダウン・リストから選択するメンバーがない状態)が発生するのにはいくつかのケースが考えられます。たとえば、Planning管理者が次のように構成した場合です。

  • 定義した有効な交差のルールで、440:Sales CentralをEntityディメンションで選択すると、Productディメンションのメンバーが除外されます。

  • 定義した有効な交差のルールで、440:Sales CentralをEntityディメンションで選択すると、P_260:Game、P_270:CameraおよびP_280:Televisionが除外されますが、フォームがそれら3メンバーのみに対して設計されています。

いずれのケースも、440:Sales CentralがEntityで選択されると、ページ・ドロップダウン・リストで選択できるProductメンバーがなく、<メンバーの選択>のみが表示されます。

図9-7 選択できるメンバーが含まれないページ・ドロップダウン・リスト


440:Sales Centralが選択されたためProductディメンションについてページ・ドロップダウン・リストから選択できるメンバーがないEntityディメンションが表示されます。