機能的な問題への対処

次のような機能上の問題は、前述の手順では対処されません。

  • Essbase Data Cache Fullエラーが表示されて連結が終了する
  • ユーザーが連結するエンティティを選択すると、The following value is not valid for the runtime prompt <ENTITY_NAME>エラーが表示される

FXメンバーに転記された仕訳

連結プロセスにより、FCCS_Mvmts_FX_Movementメンバーに転記された仕訳がクリアされます。移動ディメンションのFXメンバーにデータや仕訳を手動で入力または転記しないでください。

Essbase Data Cache Fullエラーの解決

通常、メタデータ階層ではプライマリ・メンバーの前に共有メンバーが表示されるため、Financial Consolidation and CloseアプリケーションがEssbase Data Cache Fullエラーを表示します。

修正アクション

  1. Oracle Smart View for Officeまたはディメンション・エディタを使用して階層を表示し、階層内でプライマリ・メンバーの前にある共有メンバーを探します。
    Essbase Cache Fullエラーを解決するためのメンバーの切替え

  2. 階層でプライマリ・メンバーを共有メンバーの前に移動します。
  3. データベースをリフレッシュします。
  4. 失敗した連結ルールを実行します。

Unable to select an entity for consolidationエラーの解決

正しく計算できないエンティティの連結は開始できません。図では、POVセレクタにチェック・マークがないため、us_Opsを選択できません。
連結対象に選択できないエンティティ

さらに、選択できないエンティティの名前を「連結」画面に入力すると、The following value is not valid for the runtime prompt: us_Opsエラーが表示されます。
選択できないエンティティの名前を入力すると表示されるエラー

Unable to select an entity for consolidationエラーを解決するには:

  1. サービス管理者としてFinancial Consolidation and Closeにサインインします。
  2. ホーム・ページで「アプリケーション」「有効な交差」の順にクリックします。
  3. 連結対象に選択できないエンティティの有効な交差ルールを無効にします。
    エンティティの有効な交差ルールのオフへの切替え

仕訳の連結の影響の理解

連結により、手動で入力した仕訳入力、親入力、および仕訳がFCCS_Mvmts_FX_Movementメンバーに対して転記する親の通貨データがクリアされます。

移動ディメンションのFXメンバーには、データや仕訳を手動で入力または転記できません。FCCS_Mvmts_FX_Movementメンバーは計算されるメンバーであるため、連結プロセス中に手動で入力されたデータはFinancial Consolidation and Closeによりクリアされます。