レポート・パッケージのコンポーネント

レポート・パッケージは、次の複数のコンポーネントで構成されます。

  • ドックレットは、コンテンツを提供するために文書作成者に割り当てることができる、レポートの個別の部分です。

  • オプション: サプリメンタル・ドックレットは、ワークフローおよびコンテンツ管理について、ドックレットとまったく同じ方法で管理されますが、ファイルのコンテンツはレポート・パッケージにマージされません。
  • リファレンス・ドックレットは、ワークフローおよびコンテンツ管理について、ドックレットとまったく同じ方法で管理されますが、ファイルのコンテンツはレポート・パッケージにマージされません。

  • セクションは、ドックレットをレポート・パッケージにグループ化して、編成するために使用できます。

  • 開発フェーズを使用すると、開発に必要なフェーズを、文書作成、レビューおよびサインオフ・フェーズの3つから選択できます。

ドックレット

レポート・パッケージのコア機能は、レポートをドックレットと呼ばれるサブコンポーネントに分割する機能です。ドックレットの構成要素は、作成するレポートのタイプによって異なります。たとえば、売上レポートには地理的地域ごとに異なるドックレットが含まれ、財務情報公開の場合は様々な財務諸表、税金文書およびノートそれぞれのドックレットが含まれます。

または、レポートに含まれるすべての損益計算書の情報をある個人が管理している場合、それらすべての損益計算書の文書を1つのドックレットとして分類できます。ドックレットの定義方法は、完全にユーザーの判断に任されています。レポート・パッケージ設計の考慮事項のドックレットの識別に関する項を参照してください。


ドックレットのイメージ

レポート内のドックレットを識別した後、コンテンツを提供する文書作成者にそれらを割り当てます。たとえば、収益をカテゴリ別に分類するレポートでは、サービス、ハードウェアおよびソフトウェア・ライセンス用のドックレットを作成できます。次に、そのカテゴリを担当する管理チームに各ドックレットを割り当てることができます。

サプリメンタル・ドックレット

プロシージャ、手順、参照資料などの補足文書をサプリメンタル・ドックレットとしてレポート・パッケージにアップロードできます。補足文書は、任意のタイプの文書ファイル(たとえば、PDF、Excel、Wordなど)にすることができます。サプリメンタル・ドックレットのコンテンツはマージされたレポートには含まれないため、これらのドックレットはレビューおよびサインオフ・プロセスからは除外されます。サプリメンタル・ドックレットのコンテンツはオンラインでは表示できませんが、ユーザーはネイティブ・プログラムをダウンロードし、それを使用して、ライブラリのサード・パーティ・アーティファクトを操作する場合と同様にサプリメンタル・ドックレットをオープンすることができます。

ビデオ・アイコン Narrative Reportingでのサプリメンタル・ドックレットの管理のビデオも参照してください。

リファレンス・ドックレット

リファレンス・ドックレットは、Excelファイルからの名前付き範囲、レポートから作成されたチャートやグラフなどのコンテンツを保存するコンテナとして使用され(リファレンス・ドックレットへのレポートの追加を参照)、1つ以上の標準ドックレット(補足でない)で使用できます。

リファレンス・ドックレットのファイル・コンテンツは、プレビュー、公開、レビュー・インスタンスまたはサインオフ・インスタンスなどの、レポート・パッケージ出力に直接含められることはありません。ただし、使用するドックレット内の埋込みコンテンツは、実際のリファレンス・ドックレットが出力に直接マージされていなくても、レポート・パッケージ出力の一部として表示されます。リファレンス・ドックレットは文書作成フェーズに参加できますが、レビューまたはサインオフ・フェーズには参加できません。

セクション

セクションを使用すると、ドックレットをグループ化して編成したり、共通の書式を持つドックレットや意図される閲覧者が共通するドックレットをまとめることができます。たとえば、財務情報公開レポートのすべての財務諸表を、1つのセクションにグループ化できます。このようにすると、そのセクションに割り当てられているレビュー担当者に、それらのドックレットのみを含むようにフィルタリングされたビューが示されます。

開発フェーズ

レポート・パッケージの開発は、次の3つのフェーズで行われます。


文書作成、レビューおよびサインオフ・フェーズ
  • 文書作成フェーズ: 様々なレポート・コンテンツおよびサポート詳細を、一貫性のあるレポート・パッケージにまとめます。

  • レビュー・フェーズ: 複数の下書きバージョンに対するコメントを収集し、それに従ってレポート・コンテンツを改訂します。

  • サインオフ・フェーズ: 主要な構成者からの電子署名を収集して、レポート・コンテンツが変更されないように保護します。

ユーザーが、自分のレポートに必要な開発フェーズを決定します。主に1人か2人がレポート・コンテンツを提供する場合は、文書作成フェーズは省略できます。一般向けではなく、内部の少人数の利害関係者向けに開発されるレポートについては、レビュー・フェーズを省略できます。必要なレポートのタイプにあわせて、開発フェーズを調整できます。レポート・パッケージ設計の考慮事項の開発フェーズの決定に関する項を参照してください。

次に、これらの開発フェーズの詳細について説明します。